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ろば
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ろば
新着
83年刊、80年初出。標題のトランプが示すように13の短編を収録。どれも昭和40年代が舞台だろうか、政治や事件は登場せず、市井の男女の平凡な暮らしを切り取っている。とりわけ、夫婦における男と女それぞれの心の深淵を描いて、それが深い余韻を与える。表面的には平安な日常を送りながら、胸の深淵には闇を抱えている姿。男の本性を短い言葉で本質を衝き、女に対しても辛辣で手厳しい。切れ味の鋭いナイフな表現があちこちに散見する。書類の文章ばかり読んでいると、ついこういう味わいのある日本語にふれたくなるのだった。
0255文字
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ろば
さんの最近の感想・レビュー

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96年刊、似非知識人のありようをあぶり出し、真の知識人となることの困難さを切実…続きを読む
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読書データ

プロフィール

登録日
2015/02/06(3700日経過)
記録初日
2015/02/01(3705日経過)
読んだ本
1471冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
457385ページ(1日平均123ページ)
感想・レビュー
1471件(投稿率100.0%)
本棚
14棚
性別
自己紹介

 読書記録のために読書メーターを利用させてもらっています。おかげで同じ本を購入するようなダメ習慣が減りました。手当たり次第に本を手に取っていますが、気づいてみると、三島由紀夫、藤沢周平、逢坂剛の三人の文庫本はほぼクリアーしました。気晴らしにミステリを楽しみ、娯楽として日本史の本に手を出すことが多いようです。

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