読書メーター KADOKAWA Group

2024年6月の読書メーターまとめ

ろば
読んだ本
9
読んだページ
2386ページ
感想・レビュー
9
ナイス
1546ナイス

2024年6月に読んだ本
9

2024年6月のお気に入り登録
12

  • Yuko
  • 加納恭史
  • ひなこのこ
  • RFMJUVE
  • マジョラム
  • ののたま
  • ほうじ茶子
  • ぴなもん
  • SD
  • たけ
  • 志村琴音
  • ある計算円

2024年6月のお気に入られ登録
7

  • 瑚
  • マジョラム
  • ののたま
  • ぴなもん
  • 志村琴音
  • ある計算円
  • たくや

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ろば
97年刊、著者が過ごした神戸尼崎での60年代・70年代を題材にしたエッセイ。進学校灘高校に入学したにもかかわらず勉強はそっちのけ、音楽や文学に熱中し、流行していたロックとヒッピーに憧れてハチャメチャに過ごした青春記でもある。大阪という都会の中高生はずいぶん進んでいたのだというのが第一印象、そんな破天荒な高校生を許した学校も偉い。短い掌編は落語の小咄のようで気軽に読めるが、著者が生きていれば今77歳の高齢者、コンプラが社会を縛りネットを開けば悪口で騒々しい現代社会を観てどのように感じるのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

ろば

おはようございます。梅雨の季節だというのになかなか雨が降りません。去年の夏の暑さにはまいりましたが、それと似ていますね。明日は久しぶりに雨の予報が出ています。

おはようございます。梅雨の季節だというのになかなか雨が降りません。去年の夏の暑さにはまいりましたが、それと似ていますね。明日は久しぶりに雨の予報が出ています。
えか
2024/06/17 08:19

おはよう、ございます、ろばさん。関東信越はまだ、梅雨入りしていないのですよね。とても、そうは思えない蒸し暑さ。明日、こちらも雨予報ですが、まだ、梅雨入りじゃないのかな。

モトラッド
2024/06/17 11:20

おぉっ、一八(いちはつ)ですか、綺麗ですね~✨ 「いちはつの絹脱ぐ雨となりにけり」松澤朴秀

が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
9

ろば
97年刊、著者が過ごした神戸尼崎での60年代・70年代を題材にしたエッセイ。進学校灘高校に入学したにもかかわらず勉強はそっちのけ、音楽や文学に熱中し、流行していたロックとヒッピーに憧れてハチャメチャに過ごした青春記でもある。大阪という都会の中高生はずいぶん進んでいたのだというのが第一印象、そんな破天荒な高校生を許した学校も偉い。短い掌編は落語の小咄のようで気軽に読めるが、著者が生きていれば今77歳の高齢者、コンプラが社会を縛りネットを開けば悪口で騒々しい現代社会を観てどのように感じるのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
24年刊、JBプレスに連載したものとかで、日本後紀・続日本後紀に収録された貴族を取りあげてはそのエピソードを紹介する。帯には「藤原道長」の名があるが、中身はほとんど関係のない9世紀の人たち、馴染みのない人物が多いが、人物を通じて平安初期の歴史を描く。連載もののせいか内容は簡明で、タレント本のように活字が大きい。ただこの先生はどういう問題意識を持ってこの本を書いたのか、結局それが最後までわかりませんでした。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
92年初出、事故であっけなく亡くなったのが04年とか、52歳だったが、その彼が現代を観たらどのような感想を抱くだろうか。4部からなるエッセイ集、心理学や脳内麻薬の存在を指摘して世の中の不条理を突き詰めるなど、ずいぶん繊細な神経を持った方だったのがわかる。一方で、多忙の中一日2本のホラー映画を観るのが日課で、創作に対しても並々ならぬ興味を抱いたが、ここではそれを落語の小話のようにして面白さを語る。世間ズレした子供でそれがそのまま大人になったような人物、世間を笑い飛ばし自分の世界に拘泥した希有な才能だった。
ろば
2024/06/16 11:07

 この頃はまだアルコール中毒も進行していない時期だと思いますが、ホラー映画を何本も観るのが日課とか。そういう作り物の世界を笑い飛ばす才能があったのですね。わが身を振り返るとホラー映画は一本も見たことがなく、わざわざ怖いものを金を払って観る神経が理解できません。ジェットコースターに好んで乗る気にならないのも同じ現象のようです。高層ビルなども苦手ですが、未体験のものに対する恐怖がつきまとっているのでしょうか。それは自分が社会常識をわきまえているからでなく、単なる臆病さの結果のようです。

が「ナイス!」と言っています。
ろば
岩波文庫05年刊、77年初出、坂上康俊『唐法典と日本律令制』からこちらへ。主に隋唐時代の知見を得たくて書棚から引っ張り出すが、東洋史の分野では法制史研究はマイナーなテーマであることを知る。隋唐の歴史はともに武力簒奪から始まるように、その歴史も武力闘争や政権抗争が中心で法制史は比重は小さく、極めて波乱に満ちた時代だった。唐王朝を象徴する律令も、本書が描く歴史の中では意外に存在感が薄いようだ。また、冒頭で展開される時代区分論や地域関係の議論が印象的で、広い視野と長い時間に対する知見に圧倒されました。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
97年刊、中巻は10世紀の国政改革から14世紀の鎌倉幕府滅亡まで。各章で先ず政治動向をたどり次いで農業や商業などの社会変化に言及する。「西の王権・東の王権」「東北人」などなじみのない表現も散見するが、商業や金融の展開、水運を介した非農業民の活動に注目、アイヌや琉球の歴史にも幅広く目配りする。農民以外の活動に着目するのは著者が特に強調する点だが、これらは商人や職人、漁民や水運の民を視野に入れた社会構成史の再構成で、階級闘争史観を前提としながら農業に偏った戦後歴史学を根底からアップデートしているように見える。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
97年刊でそれが今も版を重ねている。上巻は縄文弥生から9世紀まで、階級闘争を重視する戦後歴史学の視点から、過剰とも思える記述が続く。しかし内容は教科書的で穏当な歴史解釈も。ただ三内丸山や吉野ヶ里の記述がなく古墳時代の纏向遺跡も登場しない。律令制下の記述では対外関係が意外に少なく、また石母田正氏の在地首長制論への関心も薄い。網野史学と言われる史観は、この時代には前面に出されていないことが予想外だった。平城京や平安京についてもきわめて関心が低く、古代の都市は氏の都市論とかみ合わないのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
全3冊だが石井進氏の助言に従って下巻から読む。97年刊で本巻は14世紀の室町時代から近代・現代までを見通す。著者の長年の主張である無縁所や公界の理論がいかされ、また非農業民への視点や辺境社会への言及など、著者の個性がよく現れている。こうしてみると大胆で過剰なほどの主張がよく反映しており、また12章はいかにも駆け足だが、それだけ主張が直接的に語られていて、マルクス主義者を公言する著者らしい現代史への「進んだ」歴史認識が語られる。平易な文章とはいいがたく構成も難解で、しかし主義主張だけは明確だった。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
少しは社会常識を身につけようと手に取る。20年刊、SDGsとはどのようなものかを知りたかったが、貧困の克服やジェンダー問ダーの解決など、世界が目指すべき17の項目を挙げて実践への手引きをする。その項目はどれも正論で書面から反対するのは難しい課題ばかり、世界が目指すべき理想を掲げているが、タバコもアルコールも駄目、男女同権は当然のことで地球温暖化対策も喫緊の課題とするが、その区切りとなるのが2030年、もう数年先に期限が迫っている。極端にいうと一文に一つ外来語・カタカナ語があって読むのに苦労しました。
が「ナイス!」と言っています。
ろば
明晰な日本語表現に接したくて手に取る。24年新装版刊、94年初出。主人公はアル中の文筆業、破滅的な性格だが治療のために入った病院でのドタバタについ笑ってしまう。とはいえ人観察眼が冴えわたり、人間の裏表をひっくり返してその内面を見せられた気がする。どのようにして人は破滅的な人生に向かうのかを描き出し、人間の本質を提示しているように見える。会話の一つ一つが面白くまるでコメディーの場面のようだが、そのくせ全体の構成は小説としての体裁を保っている。才能ある人だったのに、この本が暗示するように人生を閉じた。
kanki
2024/06/02 19:08

面白そうですね。読んでみます(^^)/

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/02/06(3460日経過)
記録初日
2015/02/01(3465日経過)
読んだ本
1434冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
445551ページ(1日平均128ページ)
感想・レビュー
1434件(投稿率100.0%)
本棚
14棚
性別
自己紹介

 読書記録のために読書メーターを利用させてもらっています。おかげで同じ本を購入するようなダメ習慣が減りました。手当たり次第に本を手に取っていますが、気づいてみると、三島由紀夫、藤沢周平、逢坂剛の三人の文庫本はほぼクリアーしました。気晴らしにミステリを楽しみ、娯楽として日本史の本に手を出すことが多いようです。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう