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急性人間病
さんの感想・レビュー

急性人間病
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ネタバレ苛烈な出来事には苛烈な動機があって然るべき、というジャンルの規範と期待にしっかり応えている推理小説だが、それ以上にそれらが結び付いてしまった過程のあやうさに趣を感じる。そこに偶然性が過剰にあるとしても、あるからこそ余計に、出来事を乗り切ってしまった者は、それが身の破滅になるとわかっているのに、そんな偶然性の霧をかきわけて、一本の線を引いてやってくるその人を、なぜか希求してしまう。この作家の作品における探偵と犯人の構図って、他の作品でもそんな気がしてきたが、確かめるにはもっと現場を歩き回らなくては…
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急性人間病
さんの最近の感想・レビュー

司政官 全短編 (創元SF文庫)

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眉村 卓
“植民地制度を維持しながら現地民によくする”ことの如何ともしがたい齟齬という主…続きを読む
石の来歴 浪漫的な行軍の記録 (講談社文芸文庫 おV 1)

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奥泉 光
幻想小説が戦争についての小説なのかどうかはともかく、戦争についての小説は幻想小…続きを読む
ハイペリオン (下) (ハヤカワ文庫 SF シ 12-2)

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ダン シモンズ
不死・浦島効果・逆加齢・未来→過去への介入…と好き放題詰め込まれた時間アイデア…続きを読む
造形思考(下) (ちくま学芸文庫 ク 25-2)

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パウル・クレー
とりわけ終盤の色彩論は議論自体が私の手に余るのだが、それでも下巻前半の「生成の…続きを読む
ハイペリオン (上) (ハヤカワ文庫 SF シ 12-1)

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ダン シモンズ
“時間の墓標”をめぐる時間SFの煩雑さを、枠物語のバリエーションで要素分割し、…続きを読む
造形思考(上) (ちくま学芸文庫 ク 25-1)

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パウル・クレー
明解であるにも関わらず同時にものすごくとっつきづらいのは、点-線-面-立体、静…続きを読む

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読書データ

プロフィール

登録日
2012/06/09(4672日経過)
記録初日
2012/02/04(4798日経過)
読んだ本
1170冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
393610ページ(1日平均82ページ)
感想・レビュー
372件(投稿率31.8%)
本棚
22棚
血液型
B型
職業
IT関係
外部サイト
URL/ブログ
https://watchingorreading.hatenablog.com/
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