ネタバレ貧しいけれども、それに甘んじず、気持ちや自分のスタイルは高貴で豊かであれ。一歩進めば死んでしまうギリギリの、まさに「世界の終わり」の中で、それでも自分なりのありったけを注げて、束の間の幸せを貪る様な様は、儚く危うく弱々しくも贅沢で美しいものに感じた。ただ只管に嘘偽りの無い姿で孤独に苦しんだ末、終わりを選ぶ姿は早すぎた等と言う言葉では片付けられなかった。死を求めるヒロイン達がハピネスとは対照的。死の香りのする、猛毒の入った豪華なケーキのよう。でも私は日に寄る蝶の様にこの物語に魅了された。

ネタバレ貧しいけれども、それに甘んじず、気持ちや自分のスタイルは高貴で豊かであれ。一歩進めば死んでしまうギリギリの、まさに「世界の終わり」の中で、それでも自分なりのありったけを注げて、束の間の幸せを貪る様な様は、儚く危うく弱々しくも贅沢で美しいものに感じた。ただ只管に嘘偽りの無い姿で孤独に苦しんだ末、終わりを選ぶ姿は早すぎた等と言う言葉では片付けられなかった。死を求めるヒロイン達がハピネスとは対照的。死の香りのする、猛毒の入った豪華なケーキのよう。でも私は日に寄る蝶の様にこの物語に魅了された。

ネタバレ単行本は大きいといい、読みやすく、話が短いように感じた。今はもう無くなってしまった、或いは雲の上の世界のものばかりが散りばめられている(カフェ・メゾンの店舗等)。残された時間を悲しみに費やすのではなく、自分の幸せでいっぱいの時を過ごす、もがく。まさにアムールとプシュケの神話の様。これは悲劇か？いいえ違う。死も終わりでは無い、想い、それまでの出来事はこれからも続く、何かに繋がっていくから。ロミジュリしかり、ただの悲しい結末としてではなく、結果で全てをジャッジするのでは無く、過程を見るのも大事。