表題作と「生存」がおもしろい。

神奈川近代文学館の橋本治展に第4章の「ブザマ曲線」の図が展示されていて、隣接の閲覧室で一気読みした。「青春の曲がり角」を曲がって細い道に入ってしまうともうどうにもならない……というのはウソで、図を90°倒してみれば少年期につくってきた幅がちゃんとある。／「青春の曲がり角」を曲がらなかった直線の先に「理想」があって、曲がった後からこれを見ると「妄想」になるという話の展開もすごい。

表題作と「生存」がおもしろい。