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2024年3月の読書メーターまとめ

一笑
読んだ本
11
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3724ページ
感想・レビュー
11
ナイス
415ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

一笑
いつものガリレオシリーズとはちょっと違っていた。殺人事件はおきているけれど、物理が全く出てこない。島内千鶴子・園香親子、根岸秀美、松永奈江のこれまでの半生、それになんていっても湯川学教授の生い立ちが話の中心を担っている。湯川教授のちょっとクールな感じは、この生い立ちが大きく影響しているのかもしれない。加賀恭一郎シリーズの「希望の糸」でも言えることだけれど、東野圭吾さんの作品、こんな感じの物が増えてきた気がしないでもない。とにかく読みやすく、やっぱり一気読みでした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
11

一笑
中場利一さんの作品は初めて。「岸和田少年愚連隊」シリーズで有名らしい。野山課長、由佐直子、田口昇が登場する物語が3編あるけれど、8編の短編集。暴力シーンが数多く登場し、ちょっと私好みではなかった。暴力で痛めつけられる人達のことを考えると、いい気持ちがしない。この話の場合、痛めつけられる相手もそれなりの人達ばかりなのが救いかもしれないが。中場さんも工業高校中退とある。中場さんも、ここに登場する人達のように突っ張って生きてきた感がある人なのだろうか。最後の「指輪 市川健の選択」が唯一ちょっとほのぼのとする。
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一笑
高校生が戦国時代にタイムスリップするというよくあるストーリー。但し、それが三方ヶ原の戦い、舞台が浜松・浜北に特化しているとなれば話は別。近隣の地名や名字が次々と登場して興味深く読めた。この辺の歴史はよくドラマでも扱われるけれど、ここまで土着の武士にスポットを当てた物語はなかったと思う。朽ち果てた寺の山門からここまでの話を導き出した手腕はすごい。仙石壱岐さん、浜松東高柔道部、浜北区(現浜名区)沼出身でいいのかな? 浜松市在住者にはきっと面白く読めると思う。もっとたくさんの人に読んでほしいです。
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一笑
 「最後の事件」とあるけれど、毒島シリーズはこれが初読み。独特のキャラクターの毒島刑事が、5つの事件と、5つの事件に共通して暗躍する「教授」と対決する物語。納得いかない現在の状況を、周りの人達や社会に原因があるからと決めつけ、人や社会に対して復讐する事件を扱っている。オオム真理教の事件も根は同じと断じている。毒島刑事というか中山さんというか、ビシッと断じているところがなかなかです。独居世帯が増えている昨今、ここで扱われた事件は全くの絵空事ではなくなるかも? 毒島さん、刑事はやめてもまだまだ活躍が続きそう。
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一笑
国会議員が廃止され、国の政治は選挙で選ばれた首相と、首相が任命した大臣、ランダムに選出された1000人の国民議員によって行われる。昨今の政治を見ていると、国会議員が廃止されるのは小気味いいが、ランダムに選出された1000人の中にもいろいろな人がいるだろうからきっと大変だと思う。震災とか有事の時には足手まといになるかもしれない。いろいろな不安はあるけれど、そういうことを含めても今の国会よりは今の政治よりは十分期待できそうだ。堂場さんにしては珍しい作品の部類に入る? これ、堂場さんの提案だったりして・・・?
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一笑
五章からなるお話だけれど、それぞれの場面がめまぐるしく変わりすぎてちょっとびっくり。お医者さんごっこから始まる第一章から最後の章のテロはなかなか結びつかない。途中、阪神淡路大震災から東北大震災、政治資金の話まで出てきて、どの辺をメインに扱いたいのか少し焦点がぼけてしまった感がある。それだけ、展開がすごすぎるとも言えるけれど・・・。中山さんにしては珍しく濡れ場も数多くあった。読み応えはあったけれど、全体としての読後感は今ひとつかな?
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一笑
かわいい我が子を強盗に殺されてしまった夫婦のその後の人生に絡めて、「死刑」を筆頭に今の刑法のあり方を問うている。私自身は、少年の凶悪犯罪が増えるなか、少年達に極めて甘い今の少年法、どちらか言えば被害者よりも加害者の人権を尊重しているような今の法体系に少し疑問を抱いている人間である。犯した罪に対していろいろな償い方があることは理解できるけれど、この本に登場する仁科のような償い方をする人はまれではないだろうか。みんながみんな仁科のような償い方をするとは到底思えない。量刑を決める人達の重要性を改めて思った。
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一笑
いつものガリレオシリーズとはちょっと違っていた。殺人事件はおきているけれど、物理が全く出てこない。島内千鶴子・園香親子、根岸秀美、松永奈江のこれまでの半生、それになんていっても湯川学教授の生い立ちが話の中心を担っている。湯川教授のちょっとクールな感じは、この生い立ちが大きく影響しているのかもしれない。加賀恭一郎シリーズの「希望の糸」でも言えることだけれど、東野圭吾さんの作品、こんな感じの物が増えてきた気がしないでもない。とにかく読みやすく、やっぱり一気読みでした。
が「ナイス!」と言っています。
一笑
久しぶりの宮部みゆきさん。バツイチ私立探偵杉村三郎の活躍する物語。活躍と言ってもスカッとではなく、淡々だけれど真摯に難問を解決する。3つの連作短編集だけれど3編とも複雑怪奇な女性の心の内が描かれている。表題作の「昨日がなければ明日もない」の朽木美姫。読めば読むほどイライラがつのった。最後の結末も、「ええっ?」だった。世の中すっきりすることよりもすっきりしないことの方が多いことはわかるけれど、もう少しすっきりするように締めてくれると良かったと思う。宮部みゆきさんって、こんなだったっけなあと思いながら読んだ。
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一笑
機捜235シリーズ第2弾。縞長さんのキャラが際立っていますね。所轄や本庁、公安まで含めて捜査協力体制が敷かれるなんて、実際問題は難しいのだろうけれど、田端一課長の裁断というか手配りも最高です。「石ころが警察組織を支えている」という言葉もグッときます。実際の警察組織もこのようであってほしいものです。「毎日1000人くらい顔写真を見て、その特徴を覚えれば、その内500人ぐらいの顔は覚えられるようになる」、さらっと言う縞長さんもかっこいい。見当たり捜査班って本当にあるのでしょうか? 一気読みでした。
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一笑
元刑事の周平さんと元外科医の花さん夫婦が田舎の駐在所にやってきた。シリーズ三作目(私はこれが一作目)。事件は旧家の跡取り問題、女優さんの失踪劇、子供の幽霊、埋蔵金の話だったりとたわいもないことばかりだけれど、花さんの言葉で語られていくためか、どの話もとても優しい。周平さん、花さんのキャラクターもいい。あまりにも優しい語り口で初めはちょっと違和感があったけれど、読み進むにつれてすんなり入ってくるようになった。小路幸也さんの作品初めてだったけれど図書館には小路さん作品が何十冊も並んでいた。人気があるんですね。
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一笑
ある大物作家が癌で亡くなった。大物作家の唯一の友達というか弟子である中堅作家が、大物作家の評伝を書こうといろいろと足跡を調べているうちにとんでもないことがわかってくる。初めはミステリー仕立てで話が進むが、途中純文学ぽい部分も加わって堂場さんとしてはちょっと冒険的な小説かな。学生運動に関わっていた人達のことも詳しく書かれていて興味深いけれど、学生運動をちょっと厳しい視点でとらえていた。そこそこ楽しめたけれど、堂場作品はやっぱり刑事物やスポーツ物の方が断然いい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/05/22(1802日経過)
記録初日
2019/05/22(1802日経過)
読んだ本
321冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
116741ページ(1日平均64ページ)
感想・レビュー
321件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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