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カール・マルクス(4)今村 仁司(3)ティモシー・スナイダー(2)佐々木 隆治(2)林 健太郎(2)白井 聡(2)柄谷 行人(2)水野 和夫,島田 裕巳(1)松沢 裕作(1)宇野 弘蔵,蟹江 征治(1)20%カール・マルクス15%今村 仁司10%ティモシー・スナイダ…10%佐々木 隆治10%林 健太郎10%白井 聡10%柄谷 行人5%水野 和夫,島田 裕…5%松沢 裕作5%宇野 弘蔵,蟹江 征…著者グラフ上位10名
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バルカン半島
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現在日本で「愛国」という言葉で表されることの多い「パトリオティズム」を,その歴史を辿ることで意味の変遷を探っていく本。もともとパトリア(愛する対象)は伸縮自在で可変的であり,時代に応じて様々な形態をとっていたものが,現在のような保守的な意味合いを持つようになったのは,エドマンド・バークの論によるところが大きい,という指摘は興味深かった。自国中心的・保守的な現代のパトリオティズムを乗り越えるための筆者の提言がなされていたのは良かったが,
バルカン半島

近年問題になっている,愛国者を自称する人々による排外的主張やヘイトスピーチに対してどう対処するか?というアクチュアルな要求に答えられるかと言われれば少し弱いような気もする。

06/15 13:32
0255文字
バルカン半島
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なぜか敬遠していたが今回購入して読んでみることに。SDGsのように,「資本主義のもとで経済成長しつつ二酸化炭素を減らす」という計画がもはや不可能であることを指摘し,持続可能性と平等を維持するための方策として「脱成長コミュニズム」を提唱する。そこで典拠とされるのがMEGAにもとづく晩期マルクスのエコロジー思想と脱西洋中心主義であり,従来のマルクスのイメージとは異なる定常型経済(インド共同体のように成長を目的としない経済)が取り上げられている。
えすてい

著者はSDGsはアヘンだとはしがきで糾弾してましたが、今の「SDGsブーム」も、長くて2~3年で下火になるだろうと思われます。何せ熱しやすく冷めやすい日本人気質、2030年までこのブームが続くとは思えません。

02/12 10:00
バルカン半島

コメントありがとうございます。僕もそう思います。日本では(日本以外もそうなのかも?)SDGsが企業のイメージ戦略として利用されてしまっている節があり,どうにも表層だけというか単なるコンテンツに留まっている印象を受けますね…。

02/12 12:50
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0255文字
バルカン半島
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六十年安保から始まり,あさま山荘事件でクライマックスを迎える。「はじめに」を読んだ時点で嫌な予感がしたが,本文自体は意外と前回よりも面白かった。前回同様に佐藤氏による日本共産党への評価が辛辣であり,第一章ではそれがノイズになってしまい読みづらい部分もあったが,それ以降の学生運動や新左翼の潮流については彼ら自身の体験も交えて語られておりスムーズに読み進められた。
バルカン半島

新左翼は日本人を「総ノンポリ化」したこと,新左翼から学ぶこととして「過激化する論理」が挙げられていたが,現代においては政治的な話を嫌うのは現政権を支持するものが多く(政権批判は「政治的」として忌避されるが逆はそうでない傾向がある),後者から連想されるのはホモソーシャルなオタクコミュニティや,研究者が自身のSNSアカウントで他の研究者への誹謗中傷を行っていたとされる件の騒動である。「左翼」とタイトルに掲げられているものの,ここで挙げられている課題はそれ以外にも適用しうるものだと思う。

02/06 06:15
0255文字
バルカン半島
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タイトルには惹かれるが著者が著者なので,他のレビューも参考にしつつ読んだ。二人の見識の広さには感心させられるものの,佐藤優氏の共産党に対する評価が(Amazonレビューの通り)全体的に辛い。日本共産党の本質はスターリン主義だ,暴力革命を否定していない,ということを本文中で語っているものの,その根拠は弱いように思われる。
0255文字
バルカン半島
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申し訳ないが序章の「逆差別という暴力」のトピックでこれ以上読む気がなくなってしまった。この言葉自体差別者側が自らの立場を被害者側に置くために使われることも多いが,そこで触れられているのが「痴漢冤罪」というのがなんとも…。新聞のコラムになるはずだった(が直前で没になったらしい)文章も,これは取り下げられるよなぁと思ってしまうような内容だった。
バルカン半島

コラムの中で,「逆差別」への喩えとして用いられている言葉が「魔女裁判」なのだが,それ自体がフェミニズム研究の文脈では「女性によるみずからの再生産機能の管理を破壊し、家父長制的体制の発展を目指す」ものとして捉えられていることも考え併せるとなかなかグロテスクなのでは。

01/30 11:12
0255文字
バルカン半島
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最近話題になっている「ブルシット・ジョブ」の,訳者による解説書。ブルシット・ジョブとは本書の説明を引くと「被雇用者本人でさえ,その存在を正当化しがたいほど,完璧に無意味で,不必要で,有害でさえある有償の雇用の形態」であり,その分析だけでも十分に読み応えはあると思うのだが,そこに留まらないのが本書の面白さだった。資本主義やネオリベラリズムとの繋がり,最近話題になっている「エッセンシャル・ワーク」についても触れられていて,久しぶりに一気に読み進めてしまった本だった。
バルカン半島

読んでいて気になった部分をいくつか。日本でも猛威を振るっているネオリベラリズムについて,一般的には市場経済にすべてを委ねる,国家と対立するもののように捉えられているが,実際は国家の介入を必要とすること,新自由主義に特徴的な市場における「競争」は自然には生まれず,いわゆる「レッセ・フェール」は国家によって人為的に構築される必要があるものであるという指摘は興味深かった。言われてみればネオリベ的人物として世間でも悪名高い竹中氏も,政府(自民党)と対立しているどころか強い繋がりを持っている。

01/30 09:57
バルカン半島

もう一つは「エッセンシャル・ワーク」について。特にコロナ禍で耳にする機会が増えたこの言葉だが,そういった世の中を維持していくのに必要な,社会的価値が大きい仕事(そして大体負担が大きい)ほど賃金が少なく,そうでない仕事ほど賃金が高くなるという逆説が提示されていた。自分の体験を思い出しても,これまで携わった仕事(といっても片手で数えられる程度しかないが)も時給が少ないものほど実際の仕事は大変だった。

01/30 10:07
0255文字
バルカン半島
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サブタイトルの通り,主にヨーロッパのヒトラーやホロコーストに対する歴史修正主義(否定論)について述べられている。とても興味のあるトピックではあるが,正直に言ってナチやホロコーストの修正主義に関する話といえばノルテの「過ぎ去ろうとしない過去」くらいしか知らなかったので,とても参考になった。以下個人的に印象に残った部分をいくつか。
バルカン半島

ついでに言うと日本で「ホロコーストはなかった」「ナチスは良いこともした」というような主張をする人々の多くは,歴史の捏造を行おうという大仰な意図はあまりなさそう(どちらかというとネットやトンデモ本で真実に「目覚めた」?)なので,そういった意味でもこの用語はそぐわない気がする。

10/29 07:35
バルカン半島

もう一つがヨーロッパでの法規制について。規制の焦点としては「歴史の真実」が損なわれるというよりも,否定論が個人や特定の集団の尊厳を傷つけるいわばヘイトスピーチにあたることだという。ただ規制というとどうしても「表現の自由」の問題になったり,国家がこれを悪用して思想統制につながったりする可能性もある。この点については,国民が規制について社会的な合意がとれていること,権力側もこれを濫用しないよう抑制的に動くことが必要であり,つまるところ社会が十分民主主義的でなければ機能しないらしい。

10/29 07:46
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0255文字
バルカン半島
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3年ぶりの再読。この国に対して(広く言えばイスラームに対して)人々が抱きがちな偏見を正しつつ話を進めるのは,もはやオスマン帝国の入門書の宿命といえるかもしれない。通史だけでなく政治・軍事・経済・社会システムに対しても個々に章を設けていて読みやすかったが,この手の本では必ずと言っていいほど触れられている「ミッレト制」についてもう少し言及があってもよかったかもしれないとは思う。
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読んだ本
586

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読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/15(2118日経過)
記録初日
2019/01/29(2255日経過)
読んだ本
586冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
197005ページ(1日平均87ページ)
感想・レビュー
41件(投稿率7.0%)
本棚
1棚
年齢
25歳
自己紹介

歴史(学)の本がメインです。時々頑張って哲学や思想の本を読んだりしますが、たいてい意味は分かってないです。

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