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2024年10月の読書メーターまとめ

海燕
読んだ本
6
読んだページ
1744ページ
感想・レビュー
6
ナイス
309ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月のお気に入り登録
4

  • リュウジ
  • チャチャ姫
  • のり
  • 10$の恋

2024年10月のお気に入られ登録
3

  • チャチャ姫
  • のり
  • 10$の恋

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

海燕
皇室について特段の関心を持ち合わせない故、著者が京都の大学に勤務していることを知らなかった。オックスフォードで日本美術を研究し、皇族として初めて海外の大学で課程博士号を取得したことも知り感嘆。海外で日本について研究していたことの影響も多少なりあるのか、本書で京都の幾筋もの「道」を捉える視線にユニークさがある。「和」なるものに対する感度とか表現が違うと感じた。文章を読むだけで、通りに物語が流れてくるようだ。私自身、学生時代に5年暮らした町だが知らないことが沢山あると改めて気づく。地図を広げて読むのがお奨め。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

海燕
とてもよかった。サッカー2部リーグの架空の22チームが、今季の最終戦に臨む。それぞれの土地、老若男女のサポーターたちの「その日」を描いた11編。昇格、降格含みの闘いがあったり、贔屓の選手がいたり、家庭や仕事にちょっとした問題を抱えたりする中、皆スタジアムに足を運ぶ。劇的な展開はなく、試合は淡々と描かれる。サッカーの描写におよそ使われないような、穏やかでいて的確な表現でゲームや選手の動きを写し取っているのがすごい。スタジアムを通して人間を描く、機微を活写する。こんなに温かい物語を紡ぐ津村さんも素敵だ。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
インタビュー形式の哲学史入門、1冊目。専門家が「執筆」した入門書は、理解している人の目線で書かれるので、編者が言うように記述が平板になりがち。本書では編者が初学者の近くまで降りてきて、素朴な疑問等も織り交ぜながら専門家に語らせる。内容は大学の一般教養のレベルか。得てして大学の講義は分かりづらいので、分かりやすさの点では本書が遥かに上を行く。哲学科を志す高校生にとっても良い手引きになる。私も高校時に読みたかった。ソクラテスの「無知の知」は納富氏によれば「不知の自覚」とするのが正しく、その説明も分かりやすい。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
皇室について特段の関心を持ち合わせない故、著者が京都の大学に勤務していることを知らなかった。オックスフォードで日本美術を研究し、皇族として初めて海外の大学で課程博士号を取得したことも知り感嘆。海外で日本について研究していたことの影響も多少なりあるのか、本書で京都の幾筋もの「道」を捉える視線にユニークさがある。「和」なるものに対する感度とか表現が違うと感じた。文章を読むだけで、通りに物語が流れてくるようだ。私自身、学生時代に5年暮らした町だが知らないことが沢山あると改めて気づく。地図を広げて読むのがお奨め。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
本シリーズも時間をかけて足元を固め、ここまで来た。安心して読めるが、最近は物語に意外さが乏しいと感じる。ミステリーでなく警察組織を描いているということだろう。描き型について注文をつけたいことがある。主人公たる竜崎は言うまでもなくキャリア警察官僚。現場経験が少ないことは致し方ない。それにしても、警察署や捜査本部の空気感とか阿吽の呼吸について、あまりに無知で無頓着。世間知らずの坊っちゃんのようでこれでは単に鈍い官僚でしかない。竜崎ほどの人材ならもっと感覚が掴めているはず。もう少しスマートに描いてやってほしい。
が「ナイス!」と言っています。
海燕
著者作品はおそらく初めて。青春小説にもいろいろあり、本作は自分が高校生の頃に読んだならかなり響いたと思うが、あまり心に残らなかった。野球部を引退した岡山(著者の故郷とのこと)の高3主人公が、受験や将来について思いを巡らす中、都会からの旅行者とおぼしき若い女性が訪れたことで物語が動いていく。ここで大人の目線からは、その女性が訪ねてくる理由が今ひとつ弱く、必然性に欠けるように思われて入り込めなかった。台詞回しも若い層向けという印象。そのように書く意図や表現を受け入れた上で読めば良いのでしょうがね(笑)
が「ナイス!」と言っています。
海燕
霞が関は今や代表的なブラックな職場だ。国会対応、法案作成などでの長時間勤務。それでも以前は自分達の政策が国を動かすのだという矜持が支えになり、東大生を中心に「エリート」の代名詞として語られてきたが、21世紀に入り受験者減少は著しい。第二次安倍政権では官僚が政策を立案するのではなく、官邸からいきなり方針が示されることが増え、官僚のやる気の喪失につながった。各省から出向する官僚の中には、官邸の「虎の威」を借りて各省の官僚に指示や働きかけを行う者もあったという。出世のために魂を売る役人はいつの世にも見られる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/23(1986日経過)
記録初日
2016/01/01(3255日経過)
読んだ本
476冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
132960ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
241件(投稿率50.6%)
本棚
3棚
血液型
A型
現住所
愛知県
自己紹介

気象予報士の資格を持っています。季節を感じなからのランニングが趣味。乾いた身体を潤すbeerもまたこの上ない楽しみ。

小説の他、自然科学、社会科学の本も読みます。

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