形式:文庫
出版社:文藝春秋
形式:単行本
形式:Kindle版
文庫の半分くらいまで序章っぽかった。だけど最後はわりかしあっさり終わる。
渓哉の叶わぬ恋と焦燥感が繋がっているようでいないような。兄ちゃんが大人で渓哉はお呼びでない、終了。というのはまあそうですよねーとは思うんだが、それがきっかけで渓哉は大人びたと栄美に評されるが、なんだかなーと。
いまの自分にも重なるようで、他人事とも思えず。ずっと、未来を考えることが誠実な生き方だと思っていました。しかし人は現在にしか生きられず、いまを享受できないものに未来を描くことはできず。生きていれば、やがて未来はいやでも来る。どうにでもやりようはあるし、どうにもならないこともある。だからこそ、いまに目を向けることこそが真摯であるということなのだと。自分を生かすには、それしかないのだと。思い至りました。
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