前作に続いてたくさんのお菓子缶の魅力が詰まってた。昔のものと比べるとシンプルな色味やデザインのものが多く、これが最近の主流なのかなという印象。時代によって「可愛い」の形も変遷するんだなぁ。個人的には青山デカーボのジュエルボタン缶が胸をくすぐる可愛さでした。

リアルな花屋さんの情景に、読みながら色とりどりの花に囲まれてるような気分に。主人公の紀久子のデリカシーのない物言いに引っかかってところどころ読むのがちょっとしんどかったけど、川原崎花店の店員さんもお客さんもいい人揃いで全体的にはほのぼの。こじんまりしたお店ならではの人間関係やルールがどこか大学のサークルみたいな雰囲気で、ここでバイトとして働いたら楽しそうだなと思ったり。部屋に花を飾りたくなった。

"ゆるい"と謳っているけれど群さん、なかなかストイック。漢方の先生の言葉に素直に耳を傾けてその都度行動に移せる人だからこそ、身体にあらわれる変化も大きかったんだろうな。よく祖母が「身体は食べたものでできている」と言ってたことの意味がこの本を読んで分かった気がする。体質を変えることは自分自身の在り方を見つめ直すことと通ずるのだと感じた。

馴染みのあるものからはじめて見るものまで、厳選されたお菓子缶の写真がずらりと登場。どれもこれも可愛くて、これは眺めてるだけで幸せな気持ちになれる！見ているとなんとなく絵柄や雰囲気にその国らしさが表れているのもおもしろい。一番ときめいたのはChurchill'sの「カルーセル」。メリーゴーランドの形も精巧なデザインも小さい頃に読んだ絵本の世界を思い出すような可愛さ。それとSNSでも話題になってたaspirinのデザイン缶の紹介も。特にビジュー缶は女の子の夢が詰まったようなビジュアルで手に入れたくなった。

24時間365日、痛みを抱える難病当事者として読まずにはいられなかった。痛みという他者と共有しづらい感覚について、ここまで多様な角度から鋭く鮮明に考察された本はこれまでなかったのでは。私自身の体験や感覚を見事に代弁してくれたように感じられる語りも多く、痛みゆえの孤独から救われる。御守のように手元にずっと置いておきたい1冊となった。痛い人にも、痛くない人にも、ぜひ多くの人に読んでもらいたい。

ソルトコーディネーターである著者の塩に対する愛とこだわりが詰まった1冊！国内外245種類の塩のデータは見ていて圧巻だった。昔 家族でよく行っていた焼肉屋に置いてあったヒマラヤのピンクソルトや藻塩、トリュフ塩も載っていて、おいしかったことをふと思い出した。眺めているだけで楽しい岩塩やシーズニングはぜひ味わってもみたいし、食材に合わせて使い分けるのもおもしろそう。塩の可能性は無限大。