東京近辺にある純喫茶の店内を、アイソメトリックという技法で図解してくれている一冊。店内の構造も置いてある調度品も細かく描き込まれていて、とても丁寧に取材されたことがうかがえる。なかなかお店全体を俯瞰で見ることってないので新鮮で眺めているだけで楽しかった。自分のお気に入りの喫茶店もぜひ描いてほしいなぁ。

カクテルの歴史から基本的な知識、ベース別のレシピ集まで、まさにカクテルのすべてが詰まった1冊。きれいな写真がたくさん載っていて見ているだけでわくわくする。一流バーテンダーの定番カクテルの見比べは同じカクテルでも見た目もレシピも全然違っておもしろい。吉本武史さんの和三盆入りのモヒート、飲んでみたいなぁ。そして目を引いたのがミクソロジーカクテル。どれもユニークでその発想と表現力に驚かされた。カクテル、奥深い。

れんげ荘シリーズ4作目。お母さんの施設入所、コナツさんのお引っ越しなど、キョウコの周りで立て続けに慌ただしく変化が起こる中で、のそのそと愛嬌振りまく猫のぶっちゃんの存在が一服の清涼剤だった。コナツさんみたいな人、身近にいたら自分は相容れないと思うけど何かに縛られたくない、社会に馴染めない感覚はすこし分かるかも。さて、コナツさんはどうなるのか…。

今昔の著名人による甘味にまつわるエッセイアンソロジー。亡くなって久しい方のエピソードも少なくなく、各々の回想から当時の文化や流行が知れておもしろかった。昔は簡単にありつけない分、甘味に焦がれる気持ちも強かったのかなぁ。同時に、凝ったスイーツに溢れ目まぐるしく流行が入れ替わる現代は楽しいけど何か大事なものを見落としてしまいそうだなぁ…とも。氷水とかところてんとか、シンプルな甘味の魅力を再発見。

東京近辺にある純喫茶の店内を、アイソメトリックという技法で図解してくれている一冊。店内の構造も置いてある調度品も細かく描き込まれていて、とても丁寧に取材されたことがうかがえる。なかなかお店全体を俯瞰で見ることってないので新鮮で眺めているだけで楽しかった。自分のお気に入りの喫茶店もぜひ描いてほしいなぁ。

れんげ荘シリーズ3作目。今作もキョウコさんとれんげ荘の住人たちの生活をそっと覗かせてもらっているような、淡々と進んでいくテンポ感が心地よい。時間があるがゆえに色々と先のことを考えて悶々としてしまうキョウコさんに共感。カラッとしたクマガイさんの励ましが心に響く。わたしも陰気なおばあさんにはなりたくないなぁ。ぶちおがまたキョウコさんのお部屋に来てくれますように。