何かを抱えながら生きていくということ。自分に落胆しながら、憤りながら、それでも付き合い続けていくこと。「夕日は必ず朝日になる」のという一文のなんと心強いことか。今は夜明けを心細く待つことしかできなくても、きっといつか夜の美しさを感じられる日が来ることを信じてみようと思えた。自分にとって人生を支えてくれる一冊になりそう。

亡くなった作家の本を集めた、夜にだけ開かれる図書館。そこで働く人、訪れる人はみなそれぞれ心に痛みを抱えていて、そこにちょっとずつスポットが当てられていく。夜の図書館という設定に胸弾んで読み始めたけれど、全体的に（特に乙葉の人物像）にモヤッとすることが多く、最後の尻切れトンボ感も残念。タイトルにある"お夜食"の描写はおまけ程度でちょっと期待外れだった。

何かを抱えながら生きていくということ。自分に落胆しながら、憤りながら、それでも付き合い続けていくこと。「夕日は必ず朝日になる」のという一文のなんと心強いことか。今は夜明けを心細く待つことしかできなくても、きっといつか夜の美しさを感じられる日が来ることを信じてみようと思えた。自分にとって人生を支えてくれる一冊になりそう。

猫の目線だと世界はこう見えるのか。可愛くて、でも可愛いだけじゃないその生き様を教えてもらった感じ。ちょっと毒気をはらんだ世界観にヒグチユウコさんの挿絵がマッチしていてとても好き。