SFあまり読まないけどとても面白い！友情ものに弱い

ヘイルメアリーを読んだ流れで3本目のSF、一気に読んだ。未来の科学技術を妄想するのはなんでこんなに楽しいんだろう？悪役はいるが本当に嫌なヤツや辛いシーンがなくて心地良い。

訳の長谷川氏のブログも参考になる。 無関心に異国語を何年聞いても習得しないように。記憶は解釈が蓄積するもので、情報は耳目に入っても解釈(能動)がなければ残らない。それらは現在を解釈する材料としてのみ引き出され、常に加工された状態で現れる。記憶は解釈に次ぐ解釈で絶えず変形するのに、脳は一貫性の喪失には目を塞がれている。瞬間的な成立の連続。 恐怖で心拍数が増すより、増す心拍数への脳のいち解釈が恐怖なら、感情にも選択肢(解釈の自由)がある。 解釈作業において脳が背後で進行すること(無意識)はないとする。

カジキが捕れるまでは少し退屈、サメに取られてしまうところから感情が入って、最後の港町のシーンは少年がいて良かった。中盤の独白でも良い町だと言っていて、孤独はあるけど物語的な対立関係がなくて良い。

輪るピングドラムからたどり着いて読んだ。読みやすいし何故か心地良いけど意味はよくわからない。

仕事と人生の繋げ方が宮崎駿的というか、源流はこれなのかもしれない。いい本。緑の水！Ⅰ定期航路の暗闇で灯台(星！)を探すシーンも好きだ。

SFあまり読まないけどとても面白い！友情ものに弱い