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ポ
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すごく良いです。遠くに灯るあかりを見ているような感覚で、人間のことを読むことができます。笑えるものも切ないものも、柔らかい歯応えも鋭い切れ味もあるのに、統一感があり、どれも読み易かったです。短歌であることを忘れてしまいそうだけど、一行の美しさはこのリズムあってのものなのだと思いました。表紙も中身も想定がかわいくて好きです。それと犬を飼いたくなりました。おすすめです。
0255文字
ポ
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ネタバレ‪転落を読みました。好きな作品です。自己愛のための善を悪とする価値観は真っ直ぐで清らかにも感じられました。その懺悔も加虐へ応用する狡猾さ、自分可愛さに他人を裁こうとする姿勢も、謙った態度も全て一つの世界観を示していて引き込まれます。劇のような台詞回しや規則の無い場面展開には夢心地な気分になるのに、嫌になる程現実味があり、脅されているような気持ちになりました。彼の向ける裁きの矛先が自己を通した他者であること、他者を通した自己であることにこそ傲慢さを感じました。追放と王国はこれから読みます。
0255文字
ポ
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ネタバレムルソーの内側は常に外側であり、語り手の文章を見る私が受けた印象は外側から見て受け取るものとほぼ等しいのだと感じていた。私にとってムルソーは淡白で無関心であるように見えたが、やがてそれは私の日常の中にもあることに気付いた。ムルソーが誰よりも正直な人物であること、それが罪になることは悲劇に感じた。しかし死が齎すものが必ず悲劇ではないこともすぐに気付いた。世界からの無関心、無干渉に反した司祭の干渉に怒る彼は美しかった。神なんかよりも絶対である死に救われるムルソーは誰よりも真っ直ぐに世界を捉えていた。
0255文字
ポ
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ネタバレ死に様を書くと共に生き様に焦点を当てているようにも感じた。生き物の姿を人間の感性で評価する語り口は嫌いだけれど、本のテーマには合っているような気がする。生々しくも清潔感のある挿絵のスケッチが好き。繁殖と死はほぼ全ての生物の間で共有できるドラマなので、どの話も身近な感性を取り出して驚き興奮できる。ベニクラゲとチョウチンアンコウの話が気に入った。
0255文字
ポ
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ネタバレ久々に読む関口の文章が想像以上に陰鬱としていて一緒に辛くなってしまった。謎解きとしてはシンプルで味気無く感じたが、読後の何とも言えない後味は他の作品では味わえないと思う。中禅寺の憑き物落としがなければ犯人は狂いであっただろう。概念の齟齬を呑み込めても、花嫁殺害時の描写を読み返してかなりぞっとする。どうしようもない事が悲しく、切なく、恐ろしかった。
0255文字
ポ
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ネタバレ第十二研究所の面子の設定の開示が唐突で、消えた村の真相も村上家の話で「一度見た」と感じ少々落胆。しかしこの膨大な物語の中で幾度も繰り返されたトリックによって「ゲーム」の大きさが分かる仕組みは賞賛したい。中禅寺の周りの人間の掘り下げ、また事件による彼等への侵食が共に深く、読み進める程に寒慄した。所謂“神視点”のように読んでいた地の文が「ゲームの観測者」による視界だったと気づく瞬間の寒気は忘れ難い。全てが傀儡であるという結末は偽物めいているのに現実感があり、残酷だが「中禅寺の事件」に相応しいと感じてしまった。
0255文字
ポ
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ネタバレ事件は解決するものの、裏側の事情を見せないため最後まで不安が残る仕様。「裸の女」の身元がわからずとも読めるのは関口の不正確な地の文による効果だろうか。普段よりも直接的な暴力表現が多かったが、催眠という行為自体が一方的なものだからか、それ程不自然には感じなかった。いつもながら強引に感じられるトリックを読者が自然と受け入れられるように言葉が綴られていてすごい。今後も宗教の話が絡むのか、人の執念に落ち着くのか、始末でどんな群像劇になっていくのかとても楽しみ。
0255文字
ポ
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ネタバレ物語が進み主軸となる織作家に近づく程に端役と傍観者が増える仕組みと、プロローグに終点を見せる演出により事件を「辿る」印象を強く受けた。これまでと比べると人間の妄執よりも事件の構造の緻密さが印象強い。真犯人の動機には共感し難いところも含め、登場人物の感性や価値観を知る程に物語の無機質さが浮き彫りになり、人間が物語のための生贄であるようにも感じた。しかし彼女等を記号化しては成立しないのもまた事実であり、張り巡らされた思想には心を動かされた。俯瞰視できるはずの私も全貌を把握仕切れない情報量には毎度圧倒される。
0255文字

読んだ本
11

読みたい本
3

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/09/13(2026日経過)
記録初日
2019/09/12(2027日経過)
読んだ本
11冊(1日平均0.01冊)
読んだページ
5717ページ(1日平均2ページ)
感想・レビュー
10件(投稿率90.9%)
本棚
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