この本の積ん読名人に比べたら、私の積み具合はまだまだですわ！各人の本との付き合い方(内容として、物体として)、とりわけ「本は自分の関心事が物の形を取った知識のインデックス」「読んでない本があると、未知の世界に自分が開かれている」というのにグッときた。書店でなんか気になってこの本欲しいなとなるくらいに興味のあることは沢山あるのだが、より時間をかけて深く考えていきたいテーマをいくつか探そうと今考えているので、うちの本棚の未知の関心事にわくわくしながら、今後もさらに積んでこうと思う。

高校生のときTBSでやっていた60ミニッツをたまに面白く観ていたが、あれはニュースの時代劇化とも言えるとあり、そうだったのか…と思った。アメリカのニュースや番組を観ると、媒体の立ち位置がわからないので、正しいフィルターをかけて情報を受け止められているのか？と、どこか落ち着かない気分になるのだが、この本を読むとグッとリテラシーが増す気がします。米国駐在になる人に謹呈したい本。

社会主義の革命闘士の両親を持ち、アカの娘として苦労して育った主人公が、父親の葬儀の弔問客と父との関係を知るにつれ、わだかまりがとけていくといったようなお話。葬儀の場にいるような感覚で、主人公とともに、また主人公から、故人の断片を時系列もバラバラで少しずつ知っていき、親に対する複雑な感情が解けていく感覚を味わう不思議な読書体験でした。

「同じ作品でも、歴史的な文脈に置けばある時代のドキュメントとしての性格、逆に歴史性の拭われた文脈に置かれることで創作物として新たな姿を帯びる」とあったが、まさにその両方を楽しませてくれる学芸員さんたちのインタビュー集。皆さん、いい○○と誇らしげに収蔵品を紹介してくれるのがほっこりします。訪れたい美術館が沢山できました。

１つの章が大統領の短い伝記と大統領図書館の訪問記で構成されており、それがフーバーからブッシュ息子までの13人分読めます。アメリカの現代史のダイジェスト、おさらいとしてもよかった。大統領図書館という串を指すと、公共性の塊である大統領とプライバシー、情報公開と歴史の検証に晒されることへの葛藤みたいなテーマでも考えられそうで、この旅やってみたくなります。オバマはブッシュまでのモデルでの大統領図書館を建造するのは辞める決断をしたのだが、それは何故というのがちょっとしたミステリーにもなっている。

イーロンマスクと働くのってこんな感じなのかと軽く追体験できる本。ビジネスパーソンで書いた文章で、思考を深めること目的(或いは訓練された人)に書いた文章ではなく、断片的なエピソードの日記みたいな感じです。

この本の積ん読名人に比べたら、私の積み具合はまだまだですわ！各人の本との付き合い方(内容として、物体として)、とりわけ「本は自分の関心事が物の形を取った知識のインデックス」「読んでない本があると、未知の世界に自分が開かれている」というのにグッときた。書店でなんか気になってこの本欲しいなとなるくらいに興味のあることは沢山あるのだが、より時間をかけて深く考えていきたいテーマをいくつか探そうと今考えているので、うちの本棚の未知の関心事にわくわくしながら、今後もさらに積んでこうと思う。

映画のガイドブックとして読むよりは、アメリカ文化の資料として映画が引用されている感じだなと思いました。最も身近な国の筈だが、時に理解不能な極端な事象を見聞きするあの国の理解を深めるのに良い本でした。面白かった。