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2024年4月の読書メーターまとめ

ただぞぅ
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2024年4月に読んだ本
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ただぞぅ
貧困、家庭崩壊、負のスパイラルから抜け出せず、罪を犯すことしか生きれないことに同情を隠せない。中3の夏、花は母の知人である黄美子と出会う。両親が居つかない家庭で育ったため温もりに飢えてた花。頭のネジが外れた優しい黄美子に惹かれ、家を飛び出し一緒にスナックで働きながら生活する。しかし相次ぐ不運が襲い彼女たちの暮らしを圧迫していく。未成年にはあまりにも高すぎる現実問題にいつしか犯罪に手を染めてゆく社会派青春小説。家族、お金、後ろ盾がない者にとって生きづらい世の中。だが「考えない」という現実逃避に明日はない。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

ただぞぅ

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2024年4月の感想・レビュー一覧
23

ただぞぅ
「定年後のことなんて」とつい安易に考えてしまいがち。だがその時になってからでは遅い。何の装備やプランもなく山に登るもの!と警鐘し、「定年難民」に陥らないアドバイスをしている。定年後こそ“真の自分“が評価される時代。それは肩書き、見栄、義理を捨てられるかが試されている。また自分が活かしたい経験に固執せず周りが求めている経験を発揮し、働ける場があることに感謝できればきっと上手く行くはず。そして家庭内での立ち位置にも注意。男性に有りがちな妻に付きまとう「濡れ落ち葉化」にならないよう気をつけたい。(苦笑)
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ただぞぅ
小学生の頃、自宅庭に埋めたタイムカプセル。この本を読むまで思い出すこともなかっただけに懐古に浸る。家族も職も失った45歳の英雄は、再就職先で未来の自分宛てに書いた手紙を本人に渡す仕事に就く。さまざまな事情で配達不能になった本人達との出会うためへ日本のみならず世界各地で駆け巡る。受け取りを喜ぶ者、拒む者。人の数だけドラマがある。出会いを通じてその人の人生に触れていくヒューマンストーリー。他人の歩んできた道のりが以前より興味深く感じる今日この頃。それは自分の人生も折り返し地点を迎えたからなのかもしれない。
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ただぞぅ
「放っておく力」は上手に生きていくためは必要不可欠。せっかちな私にとって塩漬けすることが苦手(汗)。だが白黒つけず好転するまで待ったほうがいいこともある。夫婦なんてわかり合えなくて当たり前。離婚を避けるポイントは、理解し合えるレベルを上げることではなく、共有できるものを増やしていくことだという。理解出来ない部分は無理せず“放置“する。また「してあげたこと」はその場で忘れるのも大切。見返りを“手放す“ことが見返りを得られない苦しみから開放される。名言「受けた恩は石に刻み、与えた情は水に流せ」忘れずにいたい。
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ただぞぅ
当たり前にお肉を食べれる。その陰には誰かが殺している。世の中は誰かのおかげで成り立っている。牛豚がスーパーの陳列棚に並ぶまでの過程から「と場」で働く人達への偏見、今も残る同和問題まで分かりやすく説明している。死んだ動物の肉は「穢れ」であると考えられていた時代、死んだ動物を処理する人達を「穢れている」という不条理が今も根強く残っている。お肉を作り出す仕事は生活する上でなくてはならない。だが「差別」や「部落問題」を理由に閉ざされている。お肉を食べることは命を食べること。そして「知る」ことの大切さを痛感した。
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ただぞぅ
人が生きた痕跡は必ずどこかに残る。それが生きた証なのかもしれない。偶然出会った行旅死亡人の記事。現金3400万円を残し孤独死した身元不明の女性。警察や探偵もさじを投げた真実の扉を共同通信の記者が挑むノンフィクションミステリー。住民登録なし、労災認定を拒否、闇歯医者で治療と明らかになる事実。同じ場所に40年間住んでいたにも関わらず繋がりが見えない不可解さにスパイ疑惑も浮上!?行旅死亡人とは、本来旅行中あるいは流浪や困窮の中で行き倒れた人を指す。住居内での孤独死もありえる現代はやはり「無縁社会」を感じる。
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ただぞぅ
人は人、自分は自分でしかない。子猫が欲しかったベティおばさんは、ある日家の中にいたもじゃもじゃのクモをみつけ「ルイージ」と名付け猫として可愛がる。ご飯をもらえ遊んでくれるため猫のように振舞うクモ。本当は天井に巣を作ったり、薄暗いソファの下にいたほうがいい。だけど我慢する日々。ソファで丸くなり猫の鳴き声をしたり(苦笑)。ついには猫になった夢まで見る健気なおかしさとお互いを思いやる気持ちが微笑ましい。『としょかんライオン』の作・絵コンビによる新作。他人の目を気にし過ぎても幸せにはなれない。自分らしさを問う。
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ただぞぅ
何か大事なことを忘れてしまった…。森の洞穴で冬眠していた一匹のクマ。春になり外に出ると目を疑うような光景が。冬の間、森の木が人間によって切り倒され、大きな工場を建てていたのである。冬眠から醒めたクマはあまりの変わりようにぼう然。しかしそこで悲劇は終わらない。人間として工場で働くことに。違和感を感じながらヒゲもそり働くうちにいつしか人間と思い込んでしまったクマの運命は?1978年の初版から版を重ね、現在絶版になっている。ブラックユーモアに富んだ作品は直感の大切さ、自分の存在意義をも考えさられる。
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ただぞぅ
ノンフィクションライターに転身する前、10年間日本語教師を務めた著者。異色のキャリアで身に付いた経験が血となり肉となっている。国籍、文化、在日期間もバラバラ。そんな日本語学校で出会った個性豊かな外国人達との笑いあり涙ありの思い出エッセイ集。エピソードに合わせたユーモアたっぷりの四コマ漫画も話に花を咲かせている。日本語学校で学ぶ問題も載せられており、問題自体は母国語のため簡単だが文法的に眺めると複雑であることに気づく。そして解説しようものならなお難しい(苦笑)。日本語はつくづく複雑で難しい言語だ。
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ただぞぅ
「耕さない田んぼ」でお米を生産する不耕起栽培。冬でも水を張り育苗に時間をかけ稲の生育を待つ。農薬を使わない自然農法は、絶対不可能と言われた無農薬のリンゴ栽培と通じるものがある。イジメにより高校を中退し引きこもっていた麻生。ある日、置き手紙と数枚の年賀状を残し母親が出ていく。一人絶望感に打ちひしがれるなか祖母からの年賀状に書かれたメッセージに導かれるように蓼科へ向う。そして農業を通じ生きる意味や自分の存在を見つめ直す再起ストーリー。不耕起米による出来立てのおにぎり。いつか食べてみたい。
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ただぞぅ
東野さんの十八番ともいえる雪山シリーズ。今作は犯人が早々に事故死する少し拍子抜けな展開。だがゲレンデで気をつけるマナーから魅惑的な禁止エリアの滑走シーンをも織り交ぜた内容は、全ての雪山スポーツファンを魅了するはず。またマイナースポーツが故の選手達の苦悩や世間のトレンドにも左右されやすい特性を踏まえた上で一人のファンとしてエールを送っている。研究施設から盗まれた生物兵器を回収すべく翻弄する研究員やスキー場のスタッフ達。気温が上昇すれば瞬く間にバイオテロが発生!?疾風のごとく進む展開に目が離せない。
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ただぞぅ
生きる使命とは何か?過去を消し去り生きるのではなく過去を受け止めその上で世間に役立つべき!と語る著者。中2の時、いじめを苦に割腹自殺。その後非行に走り16歳で極道の妻となる。しかし生来の極悪さを持ち合わせおらず次第に自身に苦しめていく。そして弁護士の道へ進んだ“波乱万丈“と一言では済ませられない半生記に生きる意味を問う。背中に残こした入墨。弁護士になっても十字架は背負う覚悟とメディアの取材を受け全てをさらけ出す生き様に心打たれる。恨みを晴らすには自分が立ち直り憎い相手を追抜くこと。これこそ本当の復讐だ。
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ただぞぅ
貧困、家庭崩壊、負のスパイラルから抜け出せず、罪を犯すことしか生きれないことに同情を隠せない。中3の夏、花は母の知人である黄美子と出会う。両親が居つかない家庭で育ったため温もりに飢えてた花。頭のネジが外れた優しい黄美子に惹かれ、家を飛び出し一緒にスナックで働きながら生活する。しかし相次ぐ不運が襲い彼女たちの暮らしを圧迫していく。未成年にはあまりにも高すぎる現実問題にいつしか犯罪に手を染めてゆく社会派青春小説。家族、お金、後ろ盾がない者にとって生きづらい世の中。だが「考えない」という現実逃避に明日はない。
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ただぞぅ
故金子哲雄氏の妻によるアンサーブック。最期まで寄り添い見届けた記録、結婚に至る経緯などが紹介されている。夫の死後、悲しみに浸る時間などなく残された宿題をこなす日々。葬儀や引越など遺された者が困らないように事前に決めてこの世を去った見事な死に方は誰しもできることではない。個人経営には優しく大企業には本気でクレームをつける。妻から見る「国際値切リスト」は、弱者に心優しい同性からも誇らしい男だ。そして賢いお金の使い方は「教育」など月日を経ても残るものに使うべき!という考え方に共感。人への投資こそ尽力すべきもの。
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ただぞぅ
日本初の動物園である上野動物園。明治15年に開園、歴史がある園内の一角に今も動物慰霊碑が設けられている。人間の戦争に巻き込まれた何も罪もない動物達の霊を慰めるためのものだ。空襲によって街に逃げ出したら危険?本当の理由は、戦意を高揚させるためだったともいう。三頭のインドゾウの殺処分を描いたノンフィクション。薬殺ができなかったため餌を与えずにただただ象たちのやせ細る姿を見守ることしか出来なかった飼育員。最後まで芸をして餌をねだった象たち。人間のあまりにも身勝手な行為に心が痛む。いつか手を合わせ冥福を祈りたい。
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ただぞぅ
タイトルの意味に込められた思いに胸が締めつけられる。七夕の日に「おこだでませんように」と書かれた短冊。大人の立場からすれば「何で怒られるような事ばかりするの?」、「どうして何も言わないの?」なんて思ってしまう。何しても裏目にでて学校でも家でも怒られてばかりの日々。だけど泣かず横を向いて悔しさをぐっとこらえ我慢するところが逞しくもあり勇ましい。怒られても言い返さない訳がわかった時、忘れてかけていた子供だった頃の気持ちを思い出す。言いたいけど言えないもどかしさ。言葉で伝える大切さを感じる一冊。
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ただぞぅ
野路明良シリーズ第三弾。リアルに描かれた当直勤務の様子に職種は違えど同じ公安職に就く身として共感。24時間体制のため一緒に暮らす家族より長い時間を共有する。暇な当直だと話のネタは尽きてしまうため自然と話題は身の上話に…。そして当直明けは睡眠を貪るなど、元女性白バイ隊員の経歴を持つ著者ならでは筆力だ。警務課配属の野路明良は、業務の傍ら出署拒否し引きこもる新人警官を復職させるべく彼の家に通う。そんなある日、近所で殺人事件が発生。型破りな野地の活躍が描かれた警察小説。手に汗握るバイクの疾走シーンは圧巻の表現力。
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ただぞぅ
おおきな木が注ぐ無償の愛と一人の少年が成長していく物語。背景もなくモノクロで描かれたシンプルな絵本。だが1964年にアメリカで出版され30以上の言語に翻訳されている名作。始めは大きな木と無邪気に遊ぶ少年。だが成長とともおおきな木と遊ぶ時間は消え欲求が生まれていく。すべては少年の幸せのため。大きな木は自らの実、枝を提供し少年のニーズを満たしていく。そして何もかも捧げたおおきな木は切りカブに。月日とともに変わる人間。変わらないはずのおおきな木。少ない言葉の中に散りばめられた無数のメッセージに後味の悪さが残る。
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ただぞぅ
ルールって何?どんなことがあっても守らなきゃいけないもの?ルールに乗ってないこともある。そんな時にどうするか試されている気がした。まちの図書館にある日ライオンがやってくる。ライオンが入ってはダメなんて書いてない。図書館のルールは静かに過ごすこと。廊下を走らないことだ。ルールを守るライオンは静かに過ごし徐々に厳格な館長のお手伝いもするようになる。しかしある日事件起きる。児童文学なんて!と下にみる人も多い。たがそこには生きていく上での人生の核が描かれている。大人の小説はそれらの無数のバリエーションに過ぎない。
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ただぞぅ
ノンフィクション作家としてこれまで心揺さぶる作品を送り出してきた著者。2022年11月に悪性脳腫瘍が見つかり療養中と知り、一花咲かせてほしいと願うばかり。今作は書き溜めてきたエッセイ、ルポルタージュの厳選集。これまでの作品や出自にも触れた総集編ともいえる。元日本語教師ならではの視点は外国人技能実習生の言語能力の実態にも鋭く切り込んでいる。日本語が身に付いてない段階で母国語を失ってしまうダブルリミテッド問題に母国語の重要性を感じずにはいられない。親の国の言葉で親と会話することは人間としての基礎であり根底だ。
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ただぞぅ
他人の死は容認できる。だが自分事となると違う。そばにいる人とのお別れなど簡単に受け入れらない。片方のてぶくろとはぐれてしまった赤いてぶくろ。X'masで賑わう街を相方を探し彷徨い歩く。可愛らしくて優しいタッチのイラストなのに親とはぐれた迷子のような悲しい気持ちにさせる。昨日まで相方のてぶくろと一緒に持ち主の手を暖めていたのに…。そしてそんな日が続くことを疑わなかった。作者の妻が癌になり亡くなった喪失感を道端に落ちているてぶくろの気持ちに乗せた作品。大切な人との何気ない日々こそ貴重な時間だと気付かされる。
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ただぞぅ
私の人生を変える運命の本は既に出会っているのか?覚醒剤に溺れるポン中ヤクザが一発奮起し弁護士となった更生ドキュメンタリー本。元々はエリート。県内の進学校でもトップクラスだったが父親が亡くなった寂しさから非行に走り、次第に裏世界に踏み込んでいく。そんな転落人生を変えたのは母からの一冊の本。運命の本は読むべき時期も重要。タイミングが一致しなければただの積読本。そんな著者が生き直しのコツとして「しつこくなる」ことを挙げている。器用な人ほど粘りが足らない。壊れた脳でも司法試験に合格できたのは諦めなかったからだ。
ただぞぅ
2024/04/03 17:12

【メモ】運命の1冊、大平光代著『だから、あなたも生き抜いて』も読んでみたい。

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ただぞぅ
かつて”国際値切リスト”という肩書きでお茶の間を賑わした著者。人生を豊かにする”お得情報”を提供する流通ジャーナリストだ。エンディングダイアリーには41歳という若さで急逝したこれまでの経緯が綴られている。幼少期から「安く買う」ことが大好き。学生時代では優秀な友人を目の当たりにし好きなことで勝負しないと勝てないこと。また主将になるのは実力No.1ではなく5番手が選ばれる現象に大企業の縮図を感じたエピソードが印象深い。著者の生き方に本当の「好きなこと」は何か考えさせられる。案外日常の中にあるのかもしれない。
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ただぞぅ
人生に迷った時、寄り添うように開店する満月珈琲店。月夜の明かりと星遣いの猫たちが疲れた心を癒やすシリーズ5作目。イラスト付きの綺羅びやかなスイーツと飲み物はなぜか神秘的だ。心温まるエピソードは勿論、「読書」をテーマにした今作は『銀河鉄道の夜』のモデルとなった岩手の「めがね橋」、神話の地である淡路島などが舞台となっている。『銀河鉄道の夜』は小学生の時に一度読んだきり。当時は面白さがわからなかったが今なら宮沢賢治の世界感を味わえるのかもしれない。占星術を知らなくても不思議な雰囲気に包まれるファンタジー小説。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/10/19(1666日経過)
記録初日
2019/08/17(1729日経過)
読んだ本
704冊(1日平均0.41冊)
読んだページ
203685ページ(1日平均117ページ)
感想・レビュー
703件(投稿率99.9%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
現住所
神奈川県
自己紹介

30代後半まで全くといってもいいほど読書経験なし。
そんな私を変えたのは、2019年(令和元年)の夏の出来事でした。

なんと、あるウィルス性の感染症にかかり、2週間近く入院したのです。
生死をさまよう高熱が続いた後も病室から一歩も出られない日々のなか、有り余る時間を過ごすため本を手にしたことがきっかけでした。

そこには自分の知らない世界や経験が描かれており、辛い闘病生活に光を差し込んでくれました。
そして遅咲きながら「読書の魅力」に気づきました。

皆さんの投稿を読むことで共感のみならず、新たな発見と自分の知らない世界へ導いてくれます。
まだまだ知らないジャンルや分野がありますが、少しずつ読める幅が広がればと思います。

よろしくお願いします。

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