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2024年3月の読書メーターまとめ

じーつー
読んだ本
11
読んだページ
4020ページ
感想・レビュー
10
ナイス
157ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

じーつー
平成の匂いに満ちていて懐かしさが胸を満たす。 一方で、その裏に隠れていた社会問題が浮き彫りに。 恵まれない人たちや、騙され搾取される外国人など。 話が進むにつれてそういった問題が深く描かれていくからどんどん重くなっていく。 こういったものを読むと、やっぱり似たような環境の人って集まるんだなと思う。 望むか否かは別として与えられる選択肢が多くないから自ずと同じ場所に辿り着いてしまう。 自分が知らないだけで、そこにいる人たちにとっては当たり前なんだろうな。 知らずにいれるのは幸せだ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
10

じーつー
ネタバレこのタイトルでミステリーじゃないのは詐欺やん。 と思ったけどこのミスグランプリ受賞作品か。 実際サスペンスとして考えたら面白かった。 けどミステリーと言われたらどうなんだ? そもそも推し『の』殺人と言うか、推し『が』殺人と言うか、アイドルだから推される側ではあるけどそこまでのポジションでもないし。 流行の『推しの子』に乗っかったのかなぁ。 改題前は『溺れる星くず』らしい。 こっちのが圧倒的にいいじゃん。 タイトル改変とこのミス看板はない方が楽しめた。 隠蔽の仕方と雑魚探偵、物語の結末には賛否あり。
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じーつー
これは深い愛の物語。 物語の開始時点で既に一花は亡くなっていて、博人がその傷から立ち直れなくなる事を見越して一風変わったメッセージを遺す。 その謎を解くことで博人が少しずつ前に進めるように。 それは近く消えゆく自分の命よりも、残された博人の未来を深く見据えたメッセージ。 博人と、大切な妹を守るための。 一つ一つの謎自体は作中でも一花が言っていたようにミステリーと言うより暗号みたいだ。 でもそれらが繋がって一つの結末に辿り着くのは正しくミステリー。 一花の愛に誘われた結末は、とても良い読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
なんか絶妙に感情移入できない主人公。 家に突然の訪問者があり、コンビニ強盗の勢いで人を殺した男が家に押し入る状況で、久美はどのように助けられるのか。 と、少しハラハラしていたら前半でそのシーンが終了してびっくり。 その男の行方とかコンビニ強盗の同時刻に起きていた暴行事件の真相とか、それはどうなっているんだろうと読むのが後半。 後半にはスリリングさが消えてわくわくドキドキを失いかけていたのに、最後が急に怖かった。 久美に魔の手が近づいているのは明らかなのに。 ラストは少し切ない。 けど多分これでよかった。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
ネタバレ雪山の小屋とかで良く聞くような、知らないうちに1人増えてた的なお話。 強盗して逃げて事故に遭って気付いたら人数が増えてるけど誰が増えてるのかはわからないぞ、みたいな。 それがホラーとしての要因の1つであるとは思うけど。 正直それはそこまで怖くはなくて、どちらかというと一人の方が怖かった。 避難先の家が殺人鬼一家だったとか考えたら恐ろしすぎる。 飲み物に薬を混ぜられ、縛られ、容赦なく痛めつけられる。 これが怪異の影響とかじゃなくて素でやってるのが恐ろしすぎる。 怪異の影響と言えなくはないのかもしれないけど。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
面接はパスポートと身寄りの有無、ミステリーへの知識。 内容はベッドも食事も提供される豪邸で3日間を過ごすだけ。 報酬は100万円。 破格なバイト。 隠された対価は自分の命。 実際に殺人が行われるエンターテイメント『リアル・マーダー・ミステリー』に足を踏み入れてしまった佐藤。 犯人と探偵の視点が両方描かれるからか、本来なら被害者であるだけの佐藤が妙に鬱陶しく感じてしまった。 空気読めよって運営側と同じ気持ちに。 そんな佐藤がラストで覚醒したときはキャラ変わりすぎと思いつつも爽快で面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
平成の匂いに満ちていて懐かしさが胸を満たす。 一方で、その裏に隠れていた社会問題が浮き彫りに。 恵まれない人たちや、騙され搾取される外国人など。 話が進むにつれてそういった問題が深く描かれていくからどんどん重くなっていく。 こういったものを読むと、やっぱり似たような環境の人って集まるんだなと思う。 望むか否かは別として与えられる選択肢が多くないから自ずと同じ場所に辿り着いてしまう。 自分が知らないだけで、そこにいる人たちにとっては当たり前なんだろうな。 知らずにいれるのは幸せだ。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
王道の百合から斬新な角度からの百合まで、レパートリーに富んだ百合アンソロジー。 武田綾乃、円居挽は初見の作家さん。 残りの5人は面白いと確信できる作家揃い。 特に乾くるみなんて、こういうの好きそうだよなぁなんて思いながら。 その肝心の乾くるみだけが既読作品だったから少し残念。 青崎有吾の『恋澤姉妹』がスリリングでお気に入りかな。 まさか百合をテーマにハードボイルドが出てくるなんて誰が想像できるものか。 相沢沙呼の筆が乗りすぎてページ数が大幅にかさ増しされたってエピソード、好き。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
過去1000冊を超える読書体験の中で、最も気分を悪くさせられた1冊。 軽い気持ちで読んだらいけない。 心が汚染される。 一人の大人が扇動する、監禁、拷問、暴行の数々。 作品の8割は残虐なシーンだったんじゃないか。 唯一善良に見える主人公は愚かでリアル。 多少の良心を見せながらも、時に見て見ぬふり、時に歪んだ感情を持つことにイライラさせられる。 けど、実際同じ状況になったとき、彼と違う行動は取れるか? きっとそれは誰もできない。 誰しもが持つ心の奥深くをえぐり出されている感覚。 二度と読みたくはない名作。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
ネタバレラストでめっちゃぞくぞく。 これ以上無いくらいに怖い終わり方。 4年前の事件が被害者の自演じゃないかってのは何となく想像を付けていた。 真壁の無罪を信じつつ1番しっくりくる真実がそれだったから。 そしたら事件も解決かと思われるタイミングで出てきたDNAという何物にも代えられない物的証拠。 あれ? やっぱり冤罪じゃなかった? じゃあ自作自演? いやいやそれすらも材料として利用した狂言。 こわ。 この事実を真壁に伝えるのか伝えないのか。 絶望の選択を強いられるタイミングでのフィナーレには本当にぞくぞくした。
が「ナイス!」と言っています。
じーつー
怪異の対象となった姉妹が加害者であることは代えられない事実として、同時に被害者と見るかどうか。 男を奪われたからといって執拗な嫌がらせをするのは当然許されたものではない。 職場で悪評を振り回したり、犬の生首を玄関に置いたり、塩酸をかけたり。 一方で、それらの行動も全て呪われた血筋によって引き起こされたものであると考えたら、彼女らも被害者と呼べるかもしれない。 悪行を尽くしてきた先祖に向けられた恨みが彼女達の行動を引き起こし不幸にさせたと。 他人を利用した呪いのかけ方に至るまでもが代々続く業が成したのか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/11/07(1633日経過)
記録初日
2018/01/14(2295日経過)
読んだ本
1100冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
370365ページ(1日平均161ページ)
感想・レビュー
711件(投稿率64.6%)
本棚
4棚
年齢
30歳
血液型
A型
職業
営業・企画系
現住所
北海道
外部サイト
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