ホームレスの女性が残した膨大なノートを、まとめた本。小山さんは、苦しい生活の中で、喫茶店で自分の生活・心の中を書き記す時間を大事にした。生活は壮絶で、文体も用語も独特で正直読みづらく、きつい読書でした。それでも読むのをやめられなかったは、彼女が守ろうとしたもの、きっとそれは人としての魂を感じたから。読後感は哀しくしばらく頭から離れない。彼女がなぜ行政の援助を拒否したかなど、援助のあり方も考えさせられた。そして彼女に加えられる様々な暴力もつらい。暴力って消えないんだなあ、家畜化されても。

SNSでも公開されていた植本さんの日記。読まれること前提とは思えないほど赤裸々に、本当に大変な子育て、夫への感情、仕事、恋愛、日々のことを書く。彼女に対する批判はもう手に取るように見えるし、彼女もわかっていて、でもこうとしか生きられない自分を描いているように思える。支えてくれる友人に恵まれているが、なんとなく支えたい気持ちもわかるんだなー。結婚したから子どもを産んだから自動的に理想の妻や母になれるわけじゃないんだよと、思ったことがあったような記憶が蘇るのかなー。自分晒すのも才能だなあと思いつつ続きを期待。

ホームレスの女性が残した膨大なノートを、まとめた本。小山さんは、苦しい生活の中で、喫茶店で自分の生活・心の中を書き記す時間を大事にした。生活は壮絶で、文体も用語も独特で正直読みづらく、きつい読書でした。それでも読むのをやめられなかったは、彼女が守ろうとしたもの、きっとそれは人としての魂を感じたから。読後感は哀しくしばらく頭から離れない。彼女がなぜ行政の援助を拒否したかなど、援助のあり方も考えさせられた。そして彼女に加えられる様々な暴力もつらい。暴力って消えないんだなあ、家畜化されても。

文明が進むにつれ、安全安心の維持のために要求される規則が増えていく。（＝生権力）人間は、その順応（家畜化）が条件の社会で生きている。が、その変化は早く、動物的な進化がおいついていないのでは。現代増えている鬱、発達障害等の病状は、ついていけない故に疎外されている現象なのでは？という内容か？Kindle読書だったので、正しく分析できた自信がないが、うまく家畜化できた人の、疎外された人への排他的な態度（自己責任論）、ルールを守っても恩恵にあずかれない人との格差の拡大が、現代の問題なのかもなあ、と思えたのでした。