旅先の待ち時間のお供に購入した本。久しぶりの原田マハさんの作品で、久しぶりに絵画絡みではない内容。設定に少し無理があったり既視感がある気がしたけれど、それでも最後は感動してしまい、読んでよかったと思わされた。著者の心にスッと染み込んでくる文体や表現が好き。

先だって読んだ本の不快感を浄化したくて選んだ一冊。小路さんのシリーズもので、登場人物の絡みも東京バンドワゴンに少し似た雰囲気があった。何も調べず手に取ったが、今作は何番目に読むのがよかったのだろう。タイムスリップなど少しファンタジー感もあり、心が温かくなる人情味にも溢れ、とてもよかった。何より浄化された。他の巻も読んで私も商店街の住人になろう。

そこに置いておくのが憚られるような過激な表紙からも「読むな！キケン！」信号が発動していた通り、頭のネジが５、６本ほど外れている人がどんどん出てくる…。これ以上読んだらマズい！と思いつつも、怖いもの見たさとよく似たヤバイもの見たさが勝り、一気に読了してしまった。最後まで読んでしまった～という、満足感よりも後悔。人間の嫌らしい部分をこれでもかと詰め込んだような一冊だった。読了後には、これを一気に読んでしまった自分の人間性を心配する私だけが残った。

旅先の待ち時間のお供に購入した本。久しぶりの原田マハさんの作品で、久しぶりに絵画絡みではない内容。設定に少し無理があったり既視感がある気がしたけれど、それでも最後は感動してしまい、読んでよかったと思わされた。著者の心にスッと染み込んでくる文体や表現が好き。

図書館本。シリーズものだということを後から知り、配達人の七星さんの描写がざっくりだったことに納得。故人からの贈り物、贈る方にも贈られる方にも、悲しみが伴うのはもちろんだけれど、温かさや優しい気持ちも感じられる内容だった。前作の評価がよいみたいなので、遡って読んでみよう。