毒殺もの好きなので手口など面白かった。クリスティの時代に比べるとだいぶん専門性が高いけど、「ネットで買える」でもろもろオッケーになるお手軽さもある。主人公の生い立ちの謎については全く進展がなく、二つの事件が絡んだところが盛り上がりのピークで、解決編は少しぐだぐだ気味。日本が殺人鬼が何度も人体実験できる無法地帯的な扱われ方をしているのは、アジア蔑視とまでは言わないけど、少し残念。旧日本軍の中国朝鮮人への人体実験犯罪からの連想なのだろうけど。

毒殺もの好きなので手口など面白かった。クリスティの時代に比べるとだいぶん専門性が高いけど、「ネットで買える」でもろもろオッケーになるお手軽さもある。主人公の生い立ちの謎については全く進展がなく、二つの事件が絡んだところが盛り上がりのピークで、解決編は少しぐだぐだ気味。日本が殺人鬼が何度も人体実験できる無法地帯的な扱われ方をしているのは、アジア蔑視とまでは言わないけど、少し残念。旧日本軍の中国朝鮮人への人体実験犯罪からの連想なのだろうけど。

上下巻かよ思ったけど、事件を二つ同時に追う展開なのでやむなし。テンポが良いのでぐいぐい読める。女性差別主義者や排外主義の極右ユーチューバーなど、常日頃リベラルを攻撃している人々が次々出てくるのは時代だなーという感じ。ただ、彼らが被害者なので犯人を擁護する人が増えているとする流れは現象としてすごく不自然。リベラルなら絶対に暴力を肯定することはないし、アンチリベラルなら犯人はリベラルだと主張するだろうから、声高に犯人をたたえている人々の思想的立ち位置は一体どこ？

アマチュア探偵ものの限界を突破するために前作で主人公に恋人を刑事に乗り換えさせたんだな。。。ということがよく分かる内容。前半は警察関係者からの情報がブッククラブにダダ漏れ状態、後半にようやくミスマープル的な活動が展開。警察関係者が身内にいる場合、アマチュア探偵と言えるのかどうか微妙だなあと思うなどした。警察署内での描写が多くて、前作までのほっこり感がかなり削られてしまっているのが惜しい。