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2024年5月の読書メーターまとめ

_ruuno
読んだ本
22
読んだページ
7190ページ
感想・レビュー
9
ナイス
34ナイス

2024年5月に読んだ本
22

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

_ruuno
ネタバレジェンダー、LGBTQ問題に真正面から取り組み、且つハードで重厚な復讐劇に仕上げたその事実に驚く。…好んで読む題材ではないけれど、関係なく直ぐに引き込まれたし、一切減速せず疾走…暴走する彼らの行く末を一気に見届けた。復讐の果てに得た静寂の中、亡き息子に捧いだ言葉と余韻深い締めの文章が素晴らしかった。他の著作もこれから手にしたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

_ruuno
ネタバレ本題に入るのが早すぎる。展開が早すぎる……不気味な程にテンポが良い。この不気味さは、仮面を被ったミアという存在に起因すると直ぐに気付く。なので…割と予想通りの結末へ至る。このギャップにも少し違和感がある…。気持ち悪さ怖さはあるのにどこか爽やかな疾走感もある、カラフルな青春小説にも見えた。けして悪くない意味で、すかされたような想いを感じている。
が「ナイス!」と言っています。
_ruuno
ネタバレ極力削ぎ落とされていると感じるのに妖しく、誘惑される文章世界。情景も感情もダイレクトに伝わってくる気がする…。だからなのか、読んでいて、もの凄く疲れる。夢?…の侵食が進む終盤は異常な程に。……当たり前のように文章は美しい。句読点の使い方ですら美しい。微睡みと酔いの狭間のような…妖しくて不安で、心地良い…貴重な時間だった。
_ruuno
ネタバレ読んでいて、不快感は常に付き纏う。それは物語が大きく動いた中盤以降も変わらない。挿入される蓮子の回想も同じく不快だし、残酷。それでも、思い切り魅入られてしまった。物語を文字を追うのが愉しくて堪らない。憎しみも残酷さも醜い欲望も含めて、美そのものでしかない物語…文章。壊れ方、壊し方…堕ち方、終わり方…もう完璧。読んでいる間ずっと、胸の鼓動が煩い程に鳴っていた。読み終えても暫く収まらない。大好きです。
_ruuno
ネタバレこの作戦を考えた千鶴は物凄くズルいけれど、心は純真で魅力があり嫌いにはなれない。むしろ、あけすけに感情を露わに出す姿に、心掴まれていく。果凛はじめ周りの友人たちも良い。 二人の進まないやり取りにやきもきしたり、千鶴の涙にこっちもうるっとしながら夢中に読んだ。終盤での作戦変更からの流れも好き。…だから、どんなに甘くても、テレビドラマのようなハッピーエンドを望んでしまった。…千鶴の決断にも、綺麗事に思えるラストの締め方も好きじゃない。でも、納得はしている。読んで良かった。
が「ナイス!」と言っています。
_ruuno
ネタバレジェンダー、LGBTQ問題に真正面から取り組み、且つハードで重厚な復讐劇に仕上げたその事実に驚く。…好んで読む題材ではないけれど、関係なく直ぐに引き込まれたし、一切減速せず疾走…暴走する彼らの行く末を一気に見届けた。復讐の果てに得た静寂の中、亡き息子に捧いだ言葉と余韻深い締めの文章が素晴らしかった。他の著作もこれから手にしたい。
が「ナイス!」と言っています。
_ruuno
ネタバレ傷や血に嫉妬と羨望…性欲にまみれているけれど、官能とは少し違う気がする。…痛みがあって、苦しみがあって、それを治す事をせずに、思い切り泣く者たちがいる。残酷なまでに孤独な物語なのに、「ジュリーフィッシュ」と「崩れる春」の終わりにまばゆい美しさを感じた。 連作という形、装丁に改題…描き下ろし追加、あとがき……全てが好きでひとつの理想的な小説だった。単行本では出会えなかったけれど、…いま、この文庫を手にして良かった。
_ruuno
ネタバレ連作で紡がれる、日本の予防接種の起源の物語。そのひとの心の内を知り、共に歩いて生きたいと願ったあの場面…序章がとても良かった。続く第一章の前にもう少し序章からここまでの数年の物語を読みたかったと思ったものの、お互いを…さん付けで呼び合い、悩んだときの道標のような存在である…八重と洪庵二人の信頼関係が、優しく穏やかで美しい。ただ救える命を救うために必死に学び、世間と戦い続けた者たちの…気高く強く、そして何よりもその優しい心に触れる事が出来る、素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
_ruuno
ネタバレいま、綴られる文章を一番美しく感じている作家様。その文を追うだけで、好きの感情が溢れ溺れてしまいそう。今回の短編集では、特に表題作が好み過ぎて、文末毎に溜息が出るくらいだった。敬語…告白体だと、より魅力を増すその文章、世界観にうっとりしっぱなし。傷をテーマに、後悔ではなくて…その消えない跡に寄り添う強さを感じた、気高く美しい作品集。文章、装丁から各話の題名まで全てが好みで陶酔した。
が「ナイス!」と言っています。
_ruuno
ネタバレ文章量少なめのささやかな作品。でもとっても楽しかった。 愛奈が楽しい。自身の思考の不器用さで悩む事は日常だけれど、心の弱さが全くなくて、のびのび生きていて愉快。その愛奈のいまの一番の悩みが、くだらなくて…くすくす笑ってしまうユーモアに包まれている物語。忍との、いがみ合いも徐々に悦に入るような、通じ合う存在になり、その先の幸福を妄想する場面を経ての終わり方も良かった。 いつか二人の続きが読みたい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/24(1608日経過)
記録初日
2020/01/01(1631日経過)
読んだ本
843冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
295872ページ(1日平均181ページ)
感想・レビュー
267件(投稿率31.7%)
本棚
0棚
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