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2024年10月の読書メーターまとめ

ダダダンダ
読んだ本
8
読んだページ
2432ページ
感想・レビュー
7
ナイス
32ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 曜

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ダダダンダ
早速借りて読んだ。「菜食主義者」「蒙古斑」「木の花」の三話が収録されていて、野菜しか食べなくなったヨンへの夫→ヨンへの姉の夫(ヨンへの義兄)→ヨンへの姉、の順に語り手が変わり、ヨンへ中心にしてストーリーが推移していく連作小説。訳文は読みやすいが重い話で、精神的に引きずられそうになった。幻想的なモチーフがリアリティを持って描写されてるのが気になっていたら、原型はもっと直截に幻想的な話だったらしい。容赦なく辛い展開で、傷が晒され続けているような痛みを感じるが、ここまで深く描写することで救われる人はいると思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

ダダダンダ
早速借りて読んだ。「菜食主義者」「蒙古斑」「木の花」の三話が収録されていて、野菜しか食べなくなったヨンへの夫→ヨンへの姉の夫(ヨンへの義兄)→ヨンへの姉、の順に語り手が変わり、ヨンへ中心にしてストーリーが推移していく連作小説。訳文は読みやすいが重い話で、精神的に引きずられそうになった。幻想的なモチーフがリアリティを持って描写されてるのが気になっていたら、原型はもっと直截に幻想的な話だったらしい。容赦なく辛い展開で、傷が晒され続けているような痛みを感じるが、ここまで深く描写することで救われる人はいると思う。
が「ナイス!」と言っています。
ダダダンダ
移動中の電車で読んだ。アートを価値づけるものは何か(作品の性質、評価基準、評価者…)という問いを、現代アートの作家として高く評価されてる著者が皮肉混じりに書いたものだが、同時にアートへの深い愛も感じる。現代アートには、商業主義(メチャ高い)と難解(アイディア重視)というイメージがあったけど、実際に、とにかく目新しさ・衝撃があればいいのか?、アートと呼べば何でもアートなのか?という物議にも触れられている。てかもう、新しければいいという時代はとっくに終わってたのか… 著者がアートを精神の避難所と捉えてるの良い
ダダダンダ
ロシア正教が政治とどのような関係にあったのかが、歴史の流れとともに大まかに掴めた。正教はロシア人を精神的にまとめる役割をしていたが、土着主義の信仰ゆえにアレクセイ帝時代にギリシャ人の信仰の方が正しいと教会改革が起こる。ピョートル帝時代に教会が国家に服従するようになり、ソヴィエト共産主義体制下では迫害を受ける。しかし独ソ戦への協力体制により宥和政策をとられるなど、ナショナリズムとの親和性が高く、ソ連崩壊後のウクライナ正教会の離反やウニヤ教会の台頭など諸に政治とリンクしてる。補足付きの文庫版が出たの2020年
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ダダダンダ
最初に付録の「コヘレトの言葉(全文)」から読んで、何言ってるのかよく分からないし、少し矛盾してない?と思ったので、本文を読んでこんな読み取り方ができるのか!とびっくりした。コヘレトという知恵者の「空の空、一切は空である」という言葉を聞くと、仏教の話かと思うが、この“空”(ヘベル)という言葉を著者は“束の間”と解釈し、コヘレトの言葉から人生は束の間であるが、今という時を一生懸命に生きよというメッセージを読み取る。応報思想の裏切りという現実が反映され、さらに反黙示主義(未来は既知でない)的である。旧約も色々。
ダダダンダ
五大長編を順番に読んできたので、ついに…!と期待しながら読んだら、想像以上に面白かった!ヤバ父と、全然性格が違う三兄弟、出生に訳ありな下男。父と長兄を同時に手玉に取る女性と、長兄の婚約者。人間関係がすげ〜ドロドロしててこりゃ一波乱起きそうだぜ!(すでに起きてる)って感じだし、そんな中でオアシスのような三男アリョーシャ君(主人公)はみんな好き、可愛い。また、周囲に尊敬されてる宗教的権威のゾシマ長老も出てくる。案の定、イワン・カラマーゾフを大好きになり、熱い気持ちであの思想に至ったんだなと興奮しながら読んだ
ダダダンダ
2024/10/06 18:26

色々悩んだ末にある結論に至って、それを興奮気味に語る人物が本当に好きで…。『悪霊』のキリーロフみたいに、やっぱり神を捨てきれていない感じがする。“反逆”でイワンがべらべら語り出したところから、ついていけるかこれ…と思い、宗教・歴史の読書を挟んだ、まだまだ読みたい。考えること多すぎるし消化しきれてない、でもこの本を読めることがすごく幸せだと感じる。途中で入る、アリョーシャに絡む中学生のエピソードが印象的だった。

が「ナイス!」と言っています。
ダダダンダ
ロシアがどのようにビザンツ帝国からギリシャ正教を受け入れ、精神文化として育んでいったか。著者が正教の聖職者だからかだいぶ正教寄りに書かれている気がしたけど、そもそも、祈りや教義やらにギリシア語使ってたから“ギリシャ”正教ってところから知らなかったので勉強になった。内なる知恵(精神性)と外なる知恵(知性)があって、ローマ・カトリック以降のヨーロッパは後者を重要視し混同したから残念なことに…っていう著者の考えは分からなくもない。ビザンツ滅亡後のロシアは、両者を区別し、前者を大事にすべきだったと。しかし現実は…
ダダダンダ
キエフ国家成立(ロシアの起源)からソ連崩壊までのロシア通史の本。ツァーリなどの政治主導者が行った政策と、その際に民衆が置かれた状況が分かりやすく書かれていた。ヨーロッパからアジアにまたがる大国ロシアがどのように領土を獲得し、多民族を統治していたのかのがか分かるけど、どの時代も大変だな…。ドストエフスキーを中心とするロシア文学きっかけでこの本を手に取ったので、キリスト教の信仰の形、西欧派とスラヴ派、農奴に関して知れてよかった!領土が広すぎるから移動させられるししまくれるという… ピョートル大帝の評価問題。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/01/29(1763日経過)
記録初日
2020/10/16(1502日経過)
読んだ本
225冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
56112ページ(1日平均37ページ)
感想・レビュー
167件(投稿率74.2%)
本棚
15棚
自己紹介

小説が特に好き。最近は海外文学多め。シェイクスピア、ドストエフスキー、カフカ、ヘッセのファン。

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