ネタバレ中3ぶりに読んで、苦しい。あの時とはまた感じ方が違って面白いなと思う。これは傑作だなあ、やっぱり、ずっと苦しい。 鞍田さんとの再会は重くて甘美でどうしようもなく優しくて、塔子の心を埋めてくれるから簡単に溺れる。どっちも不器用でただの人間だから、本質的には自分を愛しきれないし相手に求めてもらうしかない。お互いとの時間が温かくて自然で、でもそれは自分の帰る正しい場所ではない。夫と姑は悪い人ではないけれど鈍感で息苦しく、でも優しいから辛い。 改めて読むと小鷹さんの存在も効いてる。形容しがたいけど何度でも読みたい

ネタバレ中3ぶりに読んで、苦しい。あの時とはまた感じ方が違って面白いなと思う。これは傑作だなあ、やっぱり、ずっと苦しい。 鞍田さんとの再会は重くて甘美でどうしようもなく優しくて、塔子の心を埋めてくれるから簡単に溺れる。どっちも不器用でただの人間だから、本質的には自分を愛しきれないし相手に求めてもらうしかない。お互いとの時間が温かくて自然で、でもそれは自分の帰る正しい場所ではない。夫と姑は悪い人ではないけれど鈍感で息苦しく、でも優しいから辛い。 改めて読むと小鷹さんの存在も効いてる。形容しがたいけど何度でも読みたい