オバカ話のようでいて男性的抑制感のある文体が著者らしい。だれかさんの夢の中なのだろう…か…と匂わせつつSF的ロマンチシズムを感じさせる終わり方がよかった。そんな今回は朝比奈さんよりむしろ長門のほうが喋っていたような気がするが、たまにはまた朝比奈さんが活躍するタイムリープやループものなお話も読んでみたいかな。

他人の噂話を聞くうち当事者になり遂には噂の人になってしまった…。抱えたり背負ったり自由のない立場の者たちによる物語にあって、コウ子・如子・卓子をはじめ優秀だがヒトクセある女官らの気転や利発さが小気味よい。女一の宮も聡明で麗しくもカッコよくもあったが、キャラによっては敵役なりっぱなしでなんかかわいそうな気も…アマい!?

様々なスタイルで描かれた、人が生きていく日々の物語17作品をちりばめた短編集。どの章もわりと重い話なのに読み易いため連続して読んだので情緒がモザイクになったようだった。なかでもsalty章の3作品は視点がユニークでコミカルな上にエモさ満点で癒されました。同章の三作目は演じたりアテレコしたりしても面白そう!?

オバカ話のようでいて男性的抑制感のある文体が著者らしい。だれかさんの夢の中なのだろう…か…と匂わせつつSF的ロマンチシズムを感じさせる終わり方がよかった。そんな今回は朝比奈さんよりむしろ長門のほうが喋っていたような気がするが、たまにはまた朝比奈さんが活躍するタイムリープやループものなお話も読んでみたいかな。

不器用な人生劇には誰しも思い当たるような遣る瀬なさを感じ、心の仕組みについて則ったよいことを言っているし刺さる言葉も多くあるが、鑑定に合わせる為か補正のような設定がぎこちなく『オカルト話だったっけな』と物語から一瞬醒めてしまうこともあった。 これまでのまとめで終わりではないそうですが、個性的で可愛らしい天体毎の猫たちに星詠みを教わるのは楽しくも興味深く、これ食べたら一回くらい魔法使えそうな幻想カフェメニューの柔らかい質感が美味しそうで幻想じゃない食欲を感じるユニークで魅力的な作品なので続いて欲しいです!!