ヒロインが作家設定なので出版業界ネタに絡むミステリにドタバタコメディやコージー味も加わって、サラっと軽く読める楽しさ。 昭和趣味にしてセレブな楓子さんは非常にユニークなキャラクターだが異次元の着眼点や洞察力とかではなく外交官の家庭育ちの経験と年の功なカンジ。いろいろタフでクレバーな"おばさんパワー"がハードボイルド作家要素なのだろう!? 装画に描かれた三匹の猫にもっと登場して欲しかった。

楓子さんが口ずさんでる唄や化石語など昭和ネタはもはやここ一世代には通じない超えて気づかないかもな境地（笑）。そんな昭和九十年代末に読むハイソでコミカルなユーモアミステリは謎解きも定番というかやや懐古的な印象で、それがむしろ心地よかった。第三話など映像で観ても面白そう。心優しくもゴリ押しな＜おばさん探偵＞、次があるならぜひ三匹の猫たちの活躍を…。 …登場する物質の構成元素を掛け合わせるとある用途の合金に…楓子さんらしくもあるが勘ぐり過ぎか（笑）

風変わりなキャラとミステリありドタバタギャグありのバラバラな短編形式でとりとめもないが飽きもしない。第三話がネタ的に好みだった。別の作品でも見られた、そのキャラが乗っていそうな車種に昭和趣味かつ英国趣味な楓子さんらしいクルマが選ばれていてニヤリ。長身のおばさんが降りてきたらステキだ。あいかわらず三匹の猫たちは余計な可愛げは振りまいてくれちゃってるが（笑）もっと活躍してくれないのだろうか。…しないところがイイのか!?

ヒロインが作家設定なので出版業界ネタに絡むミステリにドタバタコメディやコージー味も加わって、サラっと軽く読める楽しさ。 昭和趣味にしてセレブな楓子さんは非常にユニークなキャラクターだが異次元の着眼点や洞察力とかではなく外交官の家庭育ちの経験と年の功なカンジ。いろいろタフでクレバーな"おばさんパワー"がハードボイルド作家要素なのだろう!? 装画に描かれた三匹の猫にもっと登場して欲しかった。

過去を清算していく青春群像劇はイマドキありがち風な出来事・確執とキャラだが、ゆえに共感もし易くイマドキを考えさせられる。そのキャラも立ってるし校内を想起させる雰囲気もあり、部活で奮闘している熱と爽やかさを感じられた。壊れたメンタル状態を引きずっているのもあるのか意外と浮いた空気は薄く真面目なお話しだった。やっぱり体を動かしたり声を出すのは心身によいのかもしれない。