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2024年6月の読書メーターまとめ

かまる
読んだ本
7
読んだページ
2299ページ
感想・レビュー
7
ナイス
57ナイス

2024年6月に読んだ本
7

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かまる
蛍川・泥の河の二作からなる小説。解説の中に『宮本輝の描く世界は綺麗な一幅の暗い絵だ。』とあるがまさにその通りと感じた。どちらの話も子供の眼にうつった大人の世界の話。情景や心理的な描写は細かく書き込まれているわけではないのに、容易に頭の中へ入り込んでくる。また子供ならではの残酷さも描かれており、決して明るい作品ではない。暗く物悲しい作品であるのだが、それでも美しい。文体の綺麗さなのかな。素晴らしい作品です。 ★5
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
7

かまる
団地に住む様々な人たちと、団地内の神社にいる雷獣が織りなす、少し不思議で悲しさもあり優しさもある連作短編。さりげない人間の醜さや悲しさが描かれていながら、それらを優しく温かく包み込むような、そんな物語が綴られていて、読後しんみりした気分。乾ルカ氏の解説もまた良かった。日常と不可思議を自然に描き、哀愁漂わせる朱川湊人の作風はとても好みだ。 ★4
が「ナイス!」と言っています。
かまる
常に不穏。全ての登場人物が素直に生きているのかもしれない。しかしそれが自然に歪んでしまう辛さ。そして無意識の狂気へと変貌し悲劇は拡がっていく。終始鬱々とした展開に疲れてしまった。素直に面白いと記すのは難しいが、曳きこまれ一気に読み終えた。登場する女性達の心情がとても上手く表現されていて、苦しい。裏表紙のあらすじには目を通さないことをお勧めしたい。 ★3.5
が「ナイス!」と言っています。
かまる
前回の泥の河が印象的であったため、『川三部作』の締めとして。喫茶店のマスターとそこで働くアルバイトの大学生を中心とした、道頓堀に生きる男と女たちを描いた作品。それぞれの人生の寂しさ、悲しさ、孤独、人間の弱さを体感させられ、そしてそこから少しでも歩みを遂げようとする様を綺麗に描いている。とても良い作品でした。 ★4.5
が「ナイス!」と言っています。
かまる
SF要素の強い短編集。全編に渡り人間を風刺するような、ナンセンスな、または人間の固定概念を超越したような発想。この作品が1950年代に書かれていたというのが驚きだ。表題の二作と、羊の盲腸を移植された話の”盲腸”が好み。 ★4
が「ナイス!」と言っています。
かまる
蛍川・泥の河の二作からなる小説。解説の中に『宮本輝の描く世界は綺麗な一幅の暗い絵だ。』とあるがまさにその通りと感じた。どちらの話も子供の眼にうつった大人の世界の話。情景や心理的な描写は細かく書き込まれているわけではないのに、容易に頭の中へ入り込んでくる。また子供ならではの残酷さも描かれており、決して明るい作品ではない。暗く物悲しい作品であるのだが、それでも美しい。文体の綺麗さなのかな。素晴らしい作品です。 ★5
が「ナイス!」と言っています。
かまる
いくつもの枝分かれした宇宙の中で存在する、巨大知性体と人類の物語。時空と時間を超越した文章の羅列。読み始めると小難しい話かと思ったら、シュールで馬鹿みたいな話も出て来たりと、終始作者に翻弄させられっぱなしだった。何が起きたのか分からない、何も起こっていないのかもしれない。何が面白いのか分からない。ただ面白く読めた。細かい内容の説明を求められても分からないけどね。とても面白い。 ★?
が「ナイス!」と言っています。
かまる
久しぶりに優しい気持ちになれる本を読んだ。お父さんを亡くした親子が引っ越し先でお婆さんと出会う物語。まだうまく死を理解出来ない娘と、死を受け入れられない母親が、出会いと成長の中で再生されていく。お婆さんはただ優しいだけではなく、諭すように導くように話す感じがとても好きだ。またアパートの他の住人もいい感じに絡んできて、とても楽しく読めた。 ★4
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/02/17(1612日経過)
記録初日
2020/02/17(1612日経過)
読んだ本
106冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
33556ページ(1日平均20ページ)
感想・レビュー
24件(投稿率22.6%)
本棚
0棚
性別
年齢
37歳
現住所
神奈川県
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