大正時代を舞台に探偵が「華族殺し事件」を追う物語。その過程で美少年の浪曲師と出会い、その少年との出会いが探偵を真実に迫らせる。 いくつかの短編が最終的に華族殺し事件に繋がって行く様は、流れが美しくて読んでいて楽しかったです。 ただ、ご都合主義というか、浪曲師のカタリゴトによって、なぜそこまで事件に迫れるのかがいまいち分からず、「なんかよく分からないけど、創作のはずのカタリゴトが本当の事件の芯を言い当てて、それによって謎が解ける」という、奇跡が連続して起こっていたので、その解説があるとさらによかったです。

大正時代を舞台に探偵が「華族殺し事件」を追う物語。その過程で美少年の浪曲師と出会い、その少年との出会いが探偵を真実に迫らせる。 いくつかの短編が最終的に華族殺し事件に繋がって行く様は、流れが美しくて読んでいて楽しかったです。 ただ、ご都合主義というか、浪曲師のカタリゴトによって、なぜそこまで事件に迫れるのかがいまいち分からず、「なんかよく分からないけど、創作のはずのカタリゴトが本当の事件の芯を言い当てて、それによって謎が解ける」という、奇跡が連続して起こっていたので、その解説があるとさらによかったです。