ピンチョンが絶賛した、というエリクソンの『Xのアーチ』を読んだらいまいちだったので、じゃあピンチョンってどうだったっけ？と思ってこちらを手に取ってみたところ、爆裂に面白かった。結構難解と思ってたけどそんなことなく、LAヴァイスなんかより全然初心者向けだと思う。が、やはり少しでもピンチョンワールドに慣れていた方が楽しめる。やっぱりヘンなベッドシーンとか切手とか戯曲とか彼氏の話とか、枝葉末節の部分がめちゃくちゃ面白いから、こんなとっちらかってても読めてしまう。さぁ、つぎは、いよいよ重力の虹か……。

まさしく俳句の入門書。長嶋有らしい視点と言葉選びでユーモアと毒気の絶妙なバランスのなかで話がすすんでいく。おりおりの俳句も優等生っぽくなくてかなりいい。小説の、あの独特な語り口は俳句からきているのだとよくわかる。

鬼火だけ読んだことがあり、なかなか忘れがたかったので、本作を手に取る。怪談と評伝ものをあつめたもの。これがまた、すべてがいい！捨て作なし！吉屋信子、これはもう少し掘り下げたい。

ピンチョンが絶賛した、というエリクソンの『Xのアーチ』を読んだらいまいちだったので、じゃあピンチョンってどうだったっけ？と思ってこちらを手に取ってみたところ、爆裂に面白かった。結構難解と思ってたけどそんなことなく、LAヴァイスなんかより全然初心者向けだと思う。が、やはり少しでもピンチョンワールドに慣れていた方が楽しめる。やっぱりヘンなベッドシーンとか切手とか戯曲とか彼氏の話とか、枝葉末節の部分がめちゃくちゃ面白いから、こんなとっちらかってても読めてしまう。さぁ、つぎは、いよいよ重力の虹か……。

ポストモダン文学を読みたくなり、「ピンチョン絶賛！」というのに惹かれて読むことに。たしかに、時空が乱れて色々な物語が錯綜し、ピンチョンっぽいのだが、しかしそれにしても読みづらい。というか、寄り道の面白さがない。シンプルなトマスとサリーの話はよかったのに。