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2024年3月の読書メーターまとめ

なる
読んだ本
10
読んだページ
2932ページ
感想・レビュー
10
ナイス
338ナイス

2024年3月に読んだ本
10

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 轟直人

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

なる
タイトルですでに勝ち確定。『浦島太郎』における乙姫、『竹取物語』のかぐや姫、『記・紀』のイザナミ、など、昔話の中に登場する色々なエキセントリックな行動をする女性を紹介している本。昔話なのでぶっ飛んだエピソードが多くて面白い。大まかなストーリーも説明しているので知らない話なんかも知る良い機会にもなったりする。タイトルとは裏腹に、どちらかというと女の子の紹介を切っ掛けにして、この当時の日本の価値観や男性社会のヤバさ、概念のヤバさみたいなものにメスを入れている印象。八百比丘尼の章が本音っぽくてよかった。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

なる

驚異の3冊…ここ近日は決算近くてで休日出勤とかが重なっていろいろと忙しくほぼ内容を見られていない状態でした。ようやく落ち着いてきて読書ライフ再開かな。写真はそんな中で訪れた東京オペラシティ。前にお付き合いした人に似てる人がいて焦った。なんやそれ。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:925ページ ナイス数:415ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1109981/summary/monthly/2024/2

驚異の3冊…ここ近日は決算近くてで休日出勤とかが重なっていろいろと忙しくほぼ内容を見られていない状態でした。ようやく落ち着いてきて読書ライフ再開かな。写真はそんな中で訪れた東京オペラシティ。前にお付き合いした人に似てる人がいて焦った。なんやそれ。
2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 読んだページ数:925ページ ナイス数:415ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1109981/summary/monthly/2024/2
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2024年3月の感想・レビュー一覧
10

なる
先日たまたまフロンク・ロイド・ライト展に行ったので、そういえばよく行くような場所にはライトとか関連する建築家が設計した場所が多いな、なんて軽い気持ちで手に取って見た本。弟子の遠藤新が設計した近藤邸に行ったばかりだったのもあって新鮮。だいたい個人邸宅は基本は入れないことが多いのでそこは残念だけれど。実写ドラマの岸辺露伴が仕事場にしている逗子の加地邸(宿泊施設として利用されている)も紹介されている。もちろんライト・遠藤コンビの自由学園もある。東久留米の方はまだ行ったことないんで、いつか機会があればね。
mura_海竜
2024/03/25 08:27

ライト展、盛況みたいですね。

なる
2024/03/26 23:10

mura_海竜さん、ライト展かなりの人でした。竹中工務店のギャラリーでも吉村順三が特集されていたり、建築関連の展示が最近増えてますね。

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なる
タイトルですでに勝ち確定。『浦島太郎』における乙姫、『竹取物語』のかぐや姫、『記・紀』のイザナミ、など、昔話の中に登場する色々なエキセントリックな行動をする女性を紹介している本。昔話なのでぶっ飛んだエピソードが多くて面白い。大まかなストーリーも説明しているので知らない話なんかも知る良い機会にもなったりする。タイトルとは裏腹に、どちらかというと女の子の紹介を切っ掛けにして、この当時の日本の価値観や男性社会のヤバさ、概念のヤバさみたいなものにメスを入れている印象。八百比丘尼の章が本音っぽくてよかった。
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なる
世界中にあふれている「日本人を扱ったジョーク」を集めたこちらの書籍。いろいろなシチュエーションにおける「世界から見た日本人」の特徴をユーモアたっぷりに扱っている。いわゆる国民性や文化風俗を風刺したようなもので、オチに使われればだいたいは笑いの対象になる。技術大国、お金持ち、勤勉、集団行動、生真面目、神秘の国、海外との関係、日本人アスリート、ジャパニメーションといった分野にそれぞれ章分けしてジョーク集を採り上げていてライトにサクッと読める。時代の変遷で価値観が変わるのは興味深い。笑えるかはセンス次第。
なる
2024/03/23 14:42

「青いキリン」ある酔狂な大富豪が言った。「もしも青いキリンを私に見せてくれたら、莫大な賞金を出そう」(中略) イギリス人は、そんな生物が本当にいるのかどうか徹底的に議論を重ねた。 ドイツ人は、そんな生物が本当にいるのかどうか図書館に行って文献を調べた。 アメリカ人は軍を出動させ、世界中を派遣して探し回った。 日本人は品種改良の研究を昼夜を問わず重ねて、青いキリンをつくった。 中国人は青いペンキを買いに行った。

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なる
若いうちに文学に浸ってしまうと老成して世界にある種の達観あるいは失望することが多い、というのが個人的な感覚なのだけれど、その(ある種の究極形であり)極論であるところの自死を、わずか二十歳にして選んだ原口統三の、生前に残した詩や断片を紹介している。結果的に未遂となった赤城山までのエチュードと、その二週間後に逗子で実行した直前までの遺書で構成されている。折りしも戦禍の国内において自然と内面へ向かう機会が多かったのだろうか、二十歳とは思えない博学と少しだけ垣間見える青臭さみたいなものがヒリヒリとくる。
なる
2024/03/23 14:38

「僕には地獄も存在しなかった。ところでこれは、いかに退屈なことであったろう/「安心」は常に僕の敵ではないのか/「偉大さ」には、たいてい、不純物の匂いがする/僕は恐らく、先祖の名を忘れてしまった、身許不明の棄て児である。」ーー同世代でこれに触れていたらわかりすぎるくらいわかるけど、生きながらえてしまったな。

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なる
三島由紀夫や澁澤龍彦からも絶賛されたアングラの至宝。ドイツ人の女性クララと日本人の麟太郎が水浴び中に遭遇した未来人ポーリーンの円盤艇。全裸だったことから麟太郎の運命が大きく変わることになる。発刊当時の価値観からは考えられないような文明が跋扈する未来世界イース。白人が絶対至上主義の世界で、その奴隷である黒人、さらに人として扱われない(極端なのは便器として改造されているものもある)家畜人ヤプーである黄色人種(日本人)で、さらに日本神話へとつながって行くという、壮大な話に徹底的な貶めに圧倒される。
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なる
生粋のアンダーグラウンドの作家として多数の作品を生み出している河野多恵子の短編が収録されている。表題作や『蟹』『塀の中』など基本的には主人公が女性で、彼女たちが心裡に潜めている少年愛に関してを淡々と綴る形が多い。人間としての意識を持ちはじめてはいるものの男性性としては未成熟な少年。成熟した大人の女性からその少年たちをさまざま形で観察するという背徳な感じが冷静な文章で展開される。そのほかに奇妙な夫婦に遭遇する『劇場』や同居人との微妙な関係がチリチリと疼く『雪』『夜を往く』など、精神が疼く作品が待ち構える。
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なる
名前だけしか知らなかった作家、立原正秋の最晩年に描かれた短編が揃っており、純文学を標榜した立原正秋の集大成とも言える作品群。読み解くにはある程度の読解力が必要かもしれない。疲れた頭で読むと文章が滑ってしまう。愛人とのやり取りを思い起こす艶かしさの残る『仮の宿』や『埋火』、恩師との想いを絵と絡めて描いた『山水図』や、作家の墓の前で手紙を燃やす女性の描写が印象的な『山居記』など、密やかに胸を焼き焦がす名品が多い。中でも友人を喪ってから当時の友人たちと再会する『水仙』が好み。どこまでもまっすぐな純文学。
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なる
SF小説において欠かすことのできないロボット三原則。その原典でありスタートと言えるのが巨匠アイザック・アシモフの書いた本作。ロボット心理学者(!)カルヴィンの回顧録として、子守りロボットのエピソード『ロビイ』やロボット技師の顛末『堂々めぐり』『理性』『あの兎をつかまえろ』などを短編集にしてまとめたもの。暴走する『迷子の小さなロボット』『逃避』『避けられた抗争』もさることながら、人間とロボットの境界を考えさせられる『証拠』が哲学的で印象深い。ドノヴァン&パウエルの凸凹コンビがコメディリリーフで面白い。
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なる
サブカル界の巨星の一人だった屈指のエッセイスト中島らも氏が生前に残した最後のインタビューで構成されているエッセイ集。幼少期から文筆業として名を立てるまでの歴史や、『今夜、すべてのバーで』など、アルコール漬けだった時代のことなども赤裸々に語っていて人柄を感じさせる味わい深い内容になっている。音楽(主にロックミュージック)や小説など、興味深い作品を提示してくれているので興味をもつきっかけにもなる。あんまり生前の活躍は知らないのだけれど、色々な人と愛し愛されてきた人生だったんだね。こうでありたいわね。
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なる
世の中にあふれている注意喚起のピクトグラム。ピクトとは、すなわち「被告人(ピクト)」である。という一言から始まる、街中で見かける酷い目に遭っているピクトさんについてを10種類に分類して、それぞれについて解説しているピクトグラムの紹介本。転倒、頭打ち、落下、かけこみ、つまずき、感電、衝突、はさまれ、労働・・・どんなピクトグラムなのか想像がつくはず。国内外いたるところでその存在をアピールしているピクトさんの可哀想な被害状況に涙を禁じ得ない。ちなみに犯罪に手を染める「黒ピクトさん」もいる。なんて憎たらしいんだ。
あたびー
2024/03/23 14:34

一時「ピクトさんを探せ!」と言う脱出ゲームにハマっていました🤣

なる
2024/03/23 14:56

あたびーさん、そんな脱出ゲームがあったんですね。面白そう。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/03/10(1510日経過)
記録初日
2020/01/10(1570日経過)
読んだ本
858冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
227073ページ(1日平均144ページ)
感想・レビュー
821件(投稿率95.7%)
本棚
23棚
性別
外部サイト
自己紹介

本の他に映画、音楽、美術などにも浅く触手を伸ばしているので、
読書家というほど周囲の人に比べると本は読んでいませんが、
忘備録としていろいろと感想も含めて残していければと思います。
純文学からミステリ、恋愛小説、社会派、学術本、詩集、エッセイetc
特にこだわりありませんが、ビジネス書や自己啓発本やはあまり読んでいないかも。
お気に入り登録はお気軽にどうぞ。広く本を識るためのきっかけになれば。

2021.11からミュージアムめぐりのレポートをはじめましたのでお手隙のさいに覗いていただけると喜びます。

https://note.com/nareura

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