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2024年12月の読書メーターまとめ

チャーリブ
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感想・レビュー
13
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597ナイス

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2024年12月に読んだ本
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2024年12月のお気に入り登録
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2024年12月のお気に入られ登録
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  • 有坂汀
  • ゴリ人

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

チャーリブ
ネタバレ創元ホラー長編賞受賞作。PR会社の営業部長・高山カレンは部下の誘いで大学のオカルト研究会の怪談を聞きに行くことになる。舞台に立った女子学生から「あなたが呼ばれています」と名指しされて奇妙な怪談を聞かされる。それ以来カレンの身の回りには奇怪な現象が頻発する。暗闇から響く異音と異臭、足跡のような汚水…。まるで何かの呪いのような怪現象。カレンは、迷惑な超常現象を消してくれるという「あしや超常現象調査」に対策を依頼する…。オカルトや超常現象の扱い方が等身大で、リーダビリティも高い。続編が出たらまた読みたい。○
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月の感想・レビュー一覧
13

チャーリブ
ネタバレあらためてコロナ下での日常や東日本大震災後の日々を思い返した。2020年3月から2022年2月まで、東京で暮らす料理人の小坂圭太郎、写真家の柳本れい、滋賀で暮らすパート主婦の石原優子の生活を交互に描いた作品。コロナ禍の生活の重苦しさや理不尽さを背景として、三者それぞれが抱える過去や日常生活のわだかまりを精緻なタッチで描いている。上質な純文学という印象で、もう少し娯楽性が欲しかった。三者の日常が交わるところでやっと物語らしくなる。どんな混乱も「誰かが後片付けをしなければならない」という言葉は重い。○
が「ナイス!」と言っています。
チャーリブ
ネタバレ創元ホラー長編賞受賞作。PR会社の営業部長・高山カレンは部下の誘いで大学のオカルト研究会の怪談を聞きに行くことになる。舞台に立った女子学生から「あなたが呼ばれています」と名指しされて奇妙な怪談を聞かされる。それ以来カレンの身の回りには奇怪な現象が頻発する。暗闇から響く異音と異臭、足跡のような汚水…。まるで何かの呪いのような怪現象。カレンは、迷惑な超常現象を消してくれるという「あしや超常現象調査」に対策を依頼する…。オカルトや超常現象の扱い方が等身大で、リーダビリティも高い。続編が出たらまた読みたい。○
が「ナイス!」と言っています。
チャーリブ
ネタバレ四代家綱の治世、尾張に向かう弁才船が三河沖で遭難してフィリピンのバタン島に漂着、上陸した船乗りたちは艱難辛苦の末に何とか日本にたどり着く。実話に基づいたストーリー。当時の海運業や商業船についてよく調べられている。漂流中は水や食料の問題も重要だが、いかに安定した精神状態を保つかということも死活問題。その精神的支柱だった船頭治郎兵衛と楫取り治右衛門が、島民たちに高齢で役に立たないからと谷から突き落とされて殺されたのは哀れ。貧しい原始的集落の生活。帰国した水夫たちを待っていた鎖国の現実。リアルに描かれている。○
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チャーリブ
ネタバレややもすると誤解を招くタイトル。言うまでもなく「ロマンス詐欺」のロマンスではなく、「ロマンス語」のロマンス。ロマンス語は、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語などラテン語を祖とする言語のことだが、この本はまさに正真正銘の「ロマンス語」の概説書。生半可なトリビア本ではないので、何か1つロマンス語に習熟していないとしんどい読書となる。ラテン語がどのようにロマンス諸言語に分岐していったかという説明は、一筋縄ではいかないようだ。ロマンス語の中でもっとも学習しやすいのはスペイン語だという(同感)。○
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チャーリブ
ネタバレ応援のため買っている雑誌。特集の1つが〈「本」のある町、「本」のある場所〉。全国でシェア書店の進化と模索が始まっているという。本誌が収集したデータによると全国で68店舗、そのうち東京が26店舗ある。職場の近くにもあるので、いつか棚主にチャレンジしてみたい。シェア書店ではないが、ユニークな独立書店「鴨葱書店」が京都東九条に今年5月オープンしたという。一般的な書店には置いていない品揃えだそうだ。今度行ったときに立ち寄りたい。編集長いわく「小さな本のある空間で、人々とつながりあう」。善哉。○
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チャーリブ
ネタバレ特集は恒例の「本の雑誌が選ぶ2024年度ベスト10」。ベスト10の中で唯一『バタン島漂流記』だけが目下読書中。ベストワンの『越境』はぜひ読みたい。既読本はSF部門2作、ミステリーは0作、時代小説は2作、エンタメ3作…といったところ。「サバイバル時代の書店員の楽しみはなんだ!?」、書店はサバイバルの時期にはいったというが…。「レオーニと詩人のこと」、故谷川俊太郎と絵本の関係。谷川俊太郎のいない世界となった。○
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チャーリブ
ネタバレ表題名のVRアニメから生まれた短編集。「骨壷のカルテット」は、老耳鼻科医が亡くなった補聴器販売員の骨壷からその耳の中にあった4つの小さな骨(耳の中のカルテット)を取り出す話。幻想的で詩的な文体だが、死体の即物性とエロスに満ちている。他の作品も同じで「耳たぶに触れる」では砂場から掘り出されたダンゴムシの死骸、「今日は小鳥の日」ではブローチにされる野鳥の死骸、「踊りましょうよ」では池で溺死した老婆、「選鉱場とラッパ」では蹴り殺された犬の死骸。いずれも腐臭の中からエロチックな妙音が聞こえてくるようだ。○
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チャーリブ
ネタバレ5つの短編とプロローグとエピローグからなる、本に関わる幻想的でSF的な短編集。「ハンノキのある島で」は本の保存期間が6年と決められた本のディストピアを描く。町から本屋が静かに消えていく現代の風刺と読むこともできる。どの作品も主人公がユニーク。「バベルより遠く離れて」の希少言語の翻訳者、「木曜日のルリユール」の毒舌文芸評論家、「詩人になれますように」の美人高校生詩人のその後、「本の泉 泉の本」の魔術的古本愛好家。いずれも作者の空想的人物造形力があっての好編。「本の泉〜」の圧倒的な書名群には唆られます。○
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チャーリブ
ネタバレ著者は、京都大学白眉センター特定助教。専門はしっぽ(学)。分野を超えてしっぽについて研究している人のようだ。生物学、人類学、発生生物学、人文学など様々な観点からしっぽについての知見が語られているのだが、様々すぎてちょっとまとまりがない。個人的には、しっぽ持ちたちがしっぽをどのように使っているのか(バランスを取ったり、巻きつけたり、振り回したり、警告したり、求愛したりとか)という、しっぽの生態学を知りたかった。
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チャーリブ
ネタバレ初出は「群像」とあるので、特集だったのだろう。33人の(たぶん)作家がそれぞれ「休むヒント」を書いたもの(らしい)。半分ぐらいが名前は知っている作家だが、作品を読んでいる人は少ないし、なるほどと思ったものはもっと少ない。読んで多少とも共感できたのは石田夏穂さんの「働きマンのように」。彼女は専業作家ではなく、ふつうに会社員をしている人らしく、普通人の休みというものを知っている。それにしても、休むのにも「ヒント」ね。
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チャーリブ
ネタバレ今までの河崎作品とは毛色が違うなあと感じたのは私が競馬をやらないせいだろうか。ステイヤーというのは長距離が得意な競走馬のことだそうだ。やんちゃなサラブレッド牡馬のシルバーファーンが主人公。競馬を支える人々の熱い思いと支援を受けてファーンが果敢にレースに挑戦し成長していく姿を描く。菊花賞の舞台となる京都競馬場は子どもの頃何回か遊びに行った懐かしい場所。そこでファーンがレースを制するシーンがクライマックスとなる。競馬をやる人でなければ分からないよさがあるに違いない。
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チャーリブ
ネタバレ著者は半藤一利の夫人で、夏目漱石の孫娘。母親は漱石の長女・筆子で祖母が漱石の妻・鏡子。筆子の夫は作家の松岡譲で、まさに文人一家。著者もいくつかエッセイを書いているが、漱石に関するものがほとんど。本書ではまず漱石記念館の来歴について書かれている。漱石の高弟たちの理解があればもっと早く順調にできていたのにとある種のうらみごとのような文章。筆子の結婚についても、父親の「ライバル」だった久米正雄については手厳しい。身内びいきは仕方ないので、それなりに割り引いて読んだ。漱石記念館はそのうち訪ねてみたい。
が「ナイス!」と言っています。
チャーリブ
ネタバレ「書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」受賞作。ウェブ連載されたものを加筆修正して書籍化したもので、ひじょうに読みやすい。明治以降の日本の読書文化を通観しながら日本人がどのような読書をしてきたかを分析している。映画『花束みたいな恋をした』を傍証に使いながら読書する意思に社会の階級格差が大きな影響を与えていると指摘。単純化すると(麦のような)労働者の読書はハウツー本がせいぜいということになる。著者は本も読めないような働き方を改めようではないかと提案するが、これは特権化された読書の勧めに聞こえてくる。
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読書データ

プロフィール

登録日
2020/03/28(1762日経過)
記録初日
2020/03/28(1762日経過)
読んだ本
697冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
190530ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
642件(投稿率92.1%)
本棚
4棚
現住所
神奈川県
自己紹介

読書の整理と本に関する情報収集(読む本探し)のために参加しています。

レビューは、意を尽くせていないと思った時には随時加筆修正しています。その結果、内容が大きく変わってしまう場合もあります。

レビューの最後の記号(◎や○など)は、個人的な整理上の目印です。無視してください。

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