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2024年3月の読書メーターまとめ

てん子(^_-)
読んだ本
7
読んだページ
2557ページ
感想・レビュー
7
ナイス
212ナイス

2024年3月に読んだ本
7

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

てん子(^_-)
ネタバレ「金は権力で貧乏は暴力」。ヴィヴさんの言葉が残る。間違ったやり方でお金を稼ぐのはよくないけど生まれつきの貧富の差はどう埋めていくのか?主人公の花をはじめ登場人物たちの息苦しさの原因かもしれない。花がお金を守るために(自分たちの家を守るためなのだけど)仲間に対して厳しくなっていく様は心が痛む。反対に花が頼っていた黄美子さんが、どんどん生彩を欠いて要領を得ない人物になっていくのが怖い。花から見た黄美子さんの変化こそが、重要なポイントかもしれない。黄色い家の象徴のよう。円満なラストでないからこそリアル感がある。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

てん子(^_-)
ネタバレ後編では、主人公マッテオの出生の秘密が明らかになる。マッテオの恋、兵士としての戦い、望む進路。二転三転する。ダヴィンチの出番は減っていたが、マッテオの一番の理解者であるのは変わらない。戦闘場面はリアルすぎて、読むのがつらかった。マッテオが恋人へ迫るシーンは生々しくセクシーだった。マッテオが大人の男に成長するにつれ、前編での少年時代の危うさ、初々しさがもう戻らないのが寂しかった。
が「ナイス!」と言っています。
てん子(^_-)
ネタバレ謎の少年、主人公マッテオは、ある物を持ち去ったために、悪党たちに追われる身となる。見ず知らずのマッテオを旅の仲間に向かい入れたのは、かの有名なレオナルドダヴィンチ。当時の権利者チェーザレ・ボルジアの野望がからみ、マッテオは激動のイタリアで、知恵を使い生き抜くしかない。少年の成長物語であるとともに、画家であり、科学者であり、技術者でもあった天才レオナルドダヴィンチの物語にも思える。
が「ナイス!」と言っています。
てん子(^_-)
ネタバレ自分以外の人の気持ちを全部わかるのは不可能。相手のことをどんなに理解したいと思っても。でも、わかりたいという気持ちを持つことはできる。寄り添いたいと願うことはできる。発達障害らしいハルくんは他者とのコミュニケーションが苦手と思われているが、ハルくんに愛情を注ぐおばあちゃんの心を一番明るくしたのはハルくんだった。障害と呼ばれる状態への疑問を投げかけてて、エピローグのハルくんの独白が素晴らしかった。嫌なオヤジの典型のようだったおじいちゃんの変化(成長?)が、ユーモラスだった。
が「ナイス!」と言っています。
てん子(^_-)
ネタバレ久しぶりの小市民シリーズです。古典部シリーズも好きだけど、小市民を目指しながらも本性にあらがえない狼の小山内さんと、見守る小鳩くん。大好きです。今回は甘党にはもってこいのお菓子づくしのお話でした。特に「紐育チーズケーキの謎」が好みでした。米澤さんは学園祭の描写に抜かりがない(古典部でも)、私も学園祭を楽しませてもらいました。小山内さんのわずかな言葉から推理して、探し物を見つけ出す小鳩くん、それを確信していた小山内さん。恋人同士以上に?深いところで信頼しあってる互恵関係かな。
が「ナイス!」と言っています。
てん子(^_-)
ネタバレ初めての作家さん。最初、読みにくく、なかなかページが進まなかったが、慣れた頃には先が知りたくてたまらなくなった。読みにくかったのは、文体がゆるくないからだろう、一文を考えて考えて削って膨らまして、最もふさわしい表現に仕立てる妙技。読む側も集中力がいる。表題作は困った親たちにうんざりする中学生の悲哀がどこかユーモラスだったが、「サバイブ」は、怖い辛い後味悪い、だが読まずにはいられない作品。いつみのよくできた?母親が気持ち悪い。
が「ナイス!」と言っています。
てん子(^_-)
ネタバレ何度も読み返す大好きな本。3月になると開きたくなる。ちびと呼ばれ誰からも相手にされなかった少年が、6年生で新任の先生と出会う。先生はちびの特技や美質に気づく。ちびが烏の鳴き声を披露するときの心の高ぶりと喜びが迫力ある絵で読む側に迫ってくる。さらに私が泣いてしまう箇所は「するとからすたろうは、そのなまえがきにいったというようにうなずいては、ほほえむのでした。」。ちびが大人になりかけた姿。誰かの美点に気づけるのは先入観や偏見なく対象を観察すること。いそべ先生はちびを、ちびは登下校での烏や自然をそうしたように。
が「ナイス!」と言っています。
てん子(^_-)
ネタバレ「金は権力で貧乏は暴力」。ヴィヴさんの言葉が残る。間違ったやり方でお金を稼ぐのはよくないけど生まれつきの貧富の差はどう埋めていくのか?主人公の花をはじめ登場人物たちの息苦しさの原因かもしれない。花がお金を守るために(自分たちの家を守るためなのだけど)仲間に対して厳しくなっていく様は心が痛む。反対に花が頼っていた黄美子さんが、どんどん生彩を欠いて要領を得ない人物になっていくのが怖い。花から見た黄美子さんの変化こそが、重要なポイントかもしれない。黄色い家の象徴のよう。円満なラストでないからこそリアル感がある。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/11(1478日経過)
記録初日
2020/02/11(1538日経過)
読んだ本
502冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
141916ページ(1日平均92ページ)
感想・レビュー
455件(投稿率90.6%)
本棚
1棚
性別
現住所
福岡県
自己紹介

読書メーターが自分の生活の一部、いや、三部を占めるくらい大切な場所になりつつあります。皆様の感想も楽しみです。自分の感想の拙さが身にしみて恥ずかしいのですが、言葉を紡ぐ面白さも味わってます。好きな作家さんは江戸川乱歩さん、森茉莉さん、桐野夏生さん、そして今年になってからですが米澤穂信さんです。

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