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2024年5月の読書メーターまとめ

yumi..✽
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感想・レビュー
11
ナイス
683ナイス

2024年5月に読んだ本
11

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • 海燕

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yumi..✽
私もルーティンや信念はあるけど、その時の端端で屈折させたり流したりしているから、成瀬が言う二百歳までは生きられないだろう。「わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ」この思考をもつ中高生も大人もいない。かっこいい。それぞれの視点から、群を抜いて奇抜で動じず、信念を持つ成瀬が描かれるけど、ラストで親友や住む街を思う成瀬にぐっと心を鷲掴みされ、高校3年生の女の子に初恋を抱いたような、夏の終わりの匂いがした気がした。
yumi..✽
2024/05/14 13:35

ことりちゃん、成瀬は200まで生きてほしい🏳️💕かるた取りの成瀬はすみれちゃんと重なったのは、ダイナミックな動きでなくて、がんばり屋さんのポイントです♪共読、私もうれしい。

ことり
2024/05/14 16:39

えー、かるた+がんばり屋さんで娘を連想してくれたなんてもったいないお言葉(*ノ∀`*)💦 ありがとう✧︎*· ゚ちなみに娘も共読みだよ❣️

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

yumi..✽

三連休で、ランニングトータル36.57キロ、美容室に行ってお気に入りのブックカフェに行って散歩して、さわやかな時季を満喫しました。5時起きして走ったのに田植えでもう働いている方たちには頭が下がる思いだ。明日からもしごと、がんばるぞ。

三連休で、ランニングトータル36.57キロ、美容室に行ってお気に入りのブックカフェに行って散歩して、さわやかな時季を満喫しました。5時起きして走ったのに田植えでもう働いている方たちには頭が下がる思いだ。明日からもしごと、がんばるぞ。
yumi..✽
2024/05/19 20:44

まささん、チューリップが終わりかけの、さわやかな季節です。北海道は梅雨はありませんが、6月は年によって寒くなったり雨が降ったりするので、暑くなる前の爽やかな季節を満喫したいと思います。

yumi..✽
2024/05/19 20:46

奎さん、今年は暖かく、野菜の苗植えなども例年より早いようです。本当に走りました。新しいランニングシューズが走りやすくて最高です。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
11

yumi..✽
確かに日本人と台湾人でありながら、同じ名前で、食べるのが大好きで、小説家と翻訳家という才能がある、年近い女2人の出会いには運命を感じる。仕事の垣根を超えて友だちになりたい気持ちもわかる。けど、昭和初期の日本と台湾となれば、思いなおす日本の千鶴子の振る舞い。快活で大胆不敵で、家族が勧める結婚を差し置いて台湾に飛び出すのも魅力的だけれど、その価値観を押し付けて台湾の千鶴子に自由を与えると言うのは傲慢だ。価値観の押し付けの一人相撲は、そのまま統治した台湾への日本帝国の振る舞いにも似る、ほろ苦い友情の物語だった。
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yumi..✽
こんな世界はないのに、こんなに現実味がある夢を見た気分で、夢か現実かひどく悩まされた。静謐で美しい月のイメージが一変して、裏の顔を決して見せない、執拗に追いかけてくる月の怖さが読了後も爪痕を残す。表題作の『残月記』は一九八四年なんかのディストピア世界よりは幸福なラストだけど、惨虐さは拭いきれず傷跡は残る。SF色と文学色が互いに濃く、ずっしりと濃密な世界に呑み込まれた。癖になる後味に引きずられて、著者の他の本も読んでいたい。
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yumi..✽
本当に逢いたいと思う人はこの世にいない。俳句の師匠や友人や母が亡くなった齢を越した著者の日々が綴られたエッセイ。命の終わりを遠くない未来の範疇に起きながら、穏やかに快活に、生きていることを時に不思議がるところがおもしろい。若くして戦場で亡くなった父への思いが繰り返し語られ、深く心に残る。末に添えられた俳句が良い。じゃんけんで負けて蛍に生まれたの ユーモアもかわいらしさも、エッセイを読んだら著者の性質そのものがまっすぐに表れているのがわかる。
yumi..✽
2024/05/27 06:07

宵待草さんも、短歌や俳句を詠まれるのですね。短いことばに季節や情景など、たくさんのことが含まれていてすごいと思います。私の勉強不足で難しいと思う俳句が多いのですが、池田澄子さんはわかりやすくて、それでいて味わい深くてよかったです。

宵待草
2024/05/27 06:39

追伸 yumiさん おはようございます。 俳句は、知人の俳人から頂く『伝統俳句協会』の結社誌を読んで来ました。 私は31文字の短歌が好きで長年、詠んで居ますが、17文字の俳句は読むだけなんですよ。 今日も穏やかな、良きひと日で在ります様に!💫 宵待草

が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
町の本屋が少なくなる一方、独立書店が増える印象があり、熱量が穏やかな本屋の紹介本かと思いきや、相違に驚く。沖縄や韓国や香港の本屋、満洲国にあった日本の本屋。占領された土地、占領した土地、他国から返還された土地、民主化を望むひと。それらの環境で書かれた本を売るという本屋が担うものの大きさ。売れる本を売る書店とは違い、金銭的な利益でないものを得る本屋。不信を持ちながらも声高く動くことは稀な日本の現在から見ると、書く人、売る人、読む人、動く人の熱量に驚き、本屋が思想を潰さずアジアをつなぐと言うタイトルに頷く。
TrueColors
2024/05/20 14:41

yumiさん、すてきなレビューでした(^^) 強いパッションを感じられたようですね。

yumi..✽
2024/05/20 21:33

TrueColorsさん、ありがとうございます。言論の自由に守られて良い本もヘイト本も好きなだけ読める恵まれた環境なので、外国のことを知りびっくりしました。けれども、本屋も読者も熱い思いがあり、しびれました。

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yumi..✽
舞台俳優、ピアニスト、今回はバレエダンサー。「俺は世界を戦慄せしめているか?」自分にいっぱいになりながら世界に埋もれて生活している私にこの発想はなく、ステージに立つ芸術家は万物の生を表現しながらこんなことを考えているのかと圧倒された。技術はもちろんのこと類稀な芸術家は、彼自身が音楽になり絵画になり、人を超えたもっと真なるものを見た気になる。数分で表現された刹那的なものは永遠になって残るのがすごい。圧倒的な芸術家は、時間や世界がどのように見えて感じているのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
私もルーティンや信念はあるけど、その時の端端で屈折させたり流したりしているから、成瀬が言う二百歳までは生きられないだろう。「わたしが思うに、これまで二百歳まで生きた人がいないのは、ほとんどの人が二百歳まで生きようと思っていないからだと思うんだ」この思考をもつ中高生も大人もいない。かっこいい。それぞれの視点から、群を抜いて奇抜で動じず、信念を持つ成瀬が描かれるけど、ラストで親友や住む街を思う成瀬にぐっと心を鷲掴みされ、高校3年生の女の子に初恋を抱いたような、夏の終わりの匂いがした気がした。
yumi..✽
2024/05/14 13:35

ことりちゃん、成瀬は200まで生きてほしい🏳️💕かるた取りの成瀬はすみれちゃんと重なったのは、ダイナミックな動きでなくて、がんばり屋さんのポイントです♪共読、私もうれしい。

ことり
2024/05/14 16:39

えー、かるた+がんばり屋さんで娘を連想してくれたなんてもったいないお言葉(*ノ∀`*)💦 ありがとう✧︎*· ゚ちなみに娘も共読みだよ❣️

が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
北海道は自然が多いと思うけど、この本を読むといかに変わってしまったかがわかる。倭人とアイヌのハーフで、60年以上狩猟をしてきた姉崎等さんが語るからだろう。熊の習性はいつだって変わらないけど、彼らの生活圏や行動を変えさせてしまったのは人間だ。街に降りて来た熊を迫害しつつ、登山や釣りなどのアウトドアで彼らの縄張りにずかずかと入り、汚し荒らしてくる人間の愚かさ。熊を師匠と呼んで山を知った姉崎さんの言葉は、言葉を持たない自然の叫び声のようだ。
が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
同じ屋根の下に作家の夫婦が住むのは、どんな感じなのだろう。作家の喜びも苦労もはかり知れないけど、こんなに深い魂の繋がりは、ことばを紡ぐことを常とし、素顔をさらせる相手同士だったからだとつくづく感じる。末期癌の夫と看取る妻の壮絶さと、亡き後の大きな悲しみとに裏腹な静寂な文章に、作家としての大きな矜持を思う。悲しみながらも尚も変わらず四季を織りなす森が深々と静かに優しい。コロナや戦争が死を数字化して見えなくしてしまった時代に、深く尊い命の重みを感じられる本だった。初読みはエッセイだったので小説も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
長年に及び他国の支配を受け続けても尚、エストニアであることを可能にしたのは、自然と先祖との関わり方だと思う。日本が日本であるのに遺産や生活と疎遠になった文化を守ることも大切なのかも知れない。でも、商用としてでなく個人として土地や祖先との関わりが感じられる土地柄が、虚な現代人とは違う生きた温かみを感じられる。翻訳と同様に紀行文も著者のフィルターを通るから、エストニアの土地を梨木香歩さんを通して読むことができて、訪れたことはないのに懐かしみを感じる。切ったと思っても切り離すことができない自然の偉大さを感じた。
が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
『あなた』という短編アンソロジーで好きな作家さん目当てで読んだけど、どれも違わず短編ならではのおもしろさがてんこもりだった。あなたが誰だかわからず、わたしも誰だかわからなくなって、主人公のわたしが読み手のわたしと混乱して見た世界のおもしろいこと。ぐるぐる押し問答して試行錯誤しながら迷いもがきながら生活しているときの心境が掌に収まるサイズの本におさめられていて、なんだか不思議な世界観だっただけに不思議な読書だった。
mog
2024/05/07 12:21

私も読んでみたくなりました。レビューありがとうございます😊

yumi..✽
2024/05/09 09:30

mogさん、掌におさまる大きさの掌編小説のアンソロジーです。津村紀久子さんと又吉さんがおもしろかったです。機会がありましたらぜひ。

が「ナイス!」と言っています。
yumi..✽
本編とかわいらしいスイートピーの装丁とのギャップにキュンとするけど、びっくりするようなおどろおどろしい乱歩の世界は変わらない。人間椅子、目羅博士の不思議な犯罪、押絵と旅する男の3編。手の込んだ変わり種やどんでん返しより、ずしんと記憶と余韻が残っておもしろい。角川の100分間で楽しむ名作小説、バリエーションがあってかわいくて、つい、集めたくなる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/05/14(1485日経過)
記録初日
2020/05/17(1482日経過)
読んだ本
635冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
162422ページ(1日平均109ページ)
感想・レビュー
601件(投稿率94.6%)
本棚
1棚
現住所
北海道
自己紹介

読むスピードは、かなりゆっくりです。

小川洋子さん、村上春樹さん、梨木香歩さん、夏目漱石、内田百閒、宮沢賢治が最高にすきです。

よろしくおねがいします。

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