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2024年5月の読書メーターまとめ

きの
読んだ本
9
読んだページ
2725ページ
感想・レビュー
9
ナイス
257ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • 山川欣伸(やまかわよしのぶ)

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きの
何度読んでも博士のルートに向ける誠実で深い愛情に涙してしまいます。博士の愛は決して独善的ではなく謙虚で相手への尊重を忘れません。彼はそもそも愛する事が上手な人なんですよね。数学に対する敬愛、ルートに対する慈愛の心、数学という論理的なテーマを扱う中で敢えて言いますが、博士の愛は測りきれないほど深く偉大です。どんな難関な数式を解いても驕ることなく、神様の手帳を覗かせてもらっただけだという博士の考え方が素敵。彼の数学への深い理解や謙虚さを感じます。その愛を正しく受け取るルートの賢さ…本当に大好きなお話です。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

きの
ネタバレ久しぶりに読みたくなって再読しました。ルッキズムの問題が叫ばれる昨今、若い人にこそ読んでほしいと思います。この作品は"ブス"という呪いをかけられたきりこが自分を取り戻すお話なんですが、彼女が途中に悟る「自分のしたいことを叶えてあげられるんな、自分しかおらん」の一文がとても印象に残りました。こんな単純な事をしてあげられない人がきっとたくさんいるなと。ラスト、中身も外見も、歩んできた人生も全て込みで自分なんだ、と受け入れる事がどんなに難しいか。それが出来たからこそきりこは最強だしそんなきりこが大好きです。
が「ナイス!」と言っています。
きの
暖かみのある表紙にランチ酒というタイトル。ほっこりとしたグルメ小説かと思いきや、"見守り屋"という深夜に出勤する変わった職業につく主人公が、離婚や実の娘との別居など、辛い現実から少し離れた場所に求める安らぎに(昼夜逆転してるので)1日の終わりとして晩酌ならぬランチ酒を嗜むという、色んな意味で裏切られた小説でした。出てくるご飯もお酒もどれもとても美味しそう。けれども主人公の境遇も見守り屋を使う人たちもどこか寂しそうな人たちが多く、なんとも苦い気持ちに…娘とのやりとりが切ない。みんな幸せになって欲しいです。
が「ナイス!」と言っています。
きの
何度読んでも博士のルートに向ける誠実で深い愛情に涙してしまいます。博士の愛は決して独善的ではなく謙虚で相手への尊重を忘れません。彼はそもそも愛する事が上手な人なんですよね。数学に対する敬愛、ルートに対する慈愛の心、数学という論理的なテーマを扱う中で敢えて言いますが、博士の愛は測りきれないほど深く偉大です。どんな難関な数式を解いても驕ることなく、神様の手帳を覗かせてもらっただけだという博士の考え方が素敵。彼の数学への深い理解や謙虚さを感じます。その愛を正しく受け取るルートの賢さ…本当に大好きなお話です。
が「ナイス!」と言っています。
きの
中身を全く知らずに借りたのですが、結果この本を1ミリのネタバレもないまま読めた幸運を噛み締める事が出来ました。ところどころに感じていた違和感が最後一気に解決する気持ちよさ、見事な叙述トリックでした。途中犯人の視点から語られる醜悪な殺害の状況説明がキツかったのですが、臨場感のある話の進行に飽きる事なく読み進める事が出来ました。殺害描写のグロテスクさ、母親の子のゴミ箱すらあさる愛の醜悪さ、全てがミスリードにさえ思います。繰り返し読みたい訳ではないですが、少なくとももう一度読み返して振り返りたくなる一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
きの
面白かったですが、評判よりは怖いと感じなかったかも。畳を擦る音がする…規則的で無機質から、箒かな?からの帯が見え、子どもの「ブランコ」発言…のはじめの導入が一番怖かったです。ラストに向けて尻すぼみではあるのですが、劇的な展開がない分、これは本当にフィクションなのか?この語り手の私って小野さん自身じゃ…?本当にある話なの?と不安になってくる話の運びが上手いと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
きの
ネタバレ東野圭吾の引き出しの多さに驚かされる作品でした。始めに出てくる子悪党の3人組、根は悪くない奴等でコソ泥をした帰りに隠れ家として空き家となってるナミヤ雑貨店に忍び込みます。そこで成り行きでいくつか手紙を受け取り、不器用ながら真っ直ぐに悩みと向き合います。この手紙はなんと過去と未来を行き来するというトンデモ設定なのですが、そのやり取りがまさに奇跡が起こします。初めて人に必要とされ感謝された喜びを感じる彼等へ届く、最後の手紙に胸が熱くなりました。さすがおじいさん。元祖としか。3人組の未来はこれからですね。
が「ナイス!」と言っています。
きの
ネタバレ設定がまず面白い。俳優志望の若者たちが舞台稽古のため、タイトルにもなってる"ある閉ざされた雪の山荘で"という設定の元、ある山荘で三日間過ごします。そこで起こる殺人事件では死体は見つからず殺人現場とされる場所にメモが置いてあるだけ。この連続殺人は本当に舞台稽古なのか?それとも…?ラストはそこまで驚くことは無かったのですが、オーディションに落ちて落ち込んでる人のところに受かった人が励ましに行くなよ!腹立つな〜!とツッコミたくなりました笑 疑心暗鬼になりながら読み進めていく感覚が面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
きの
ネタバレ久しぶりに読みたくなって再読しましたが、やっぱり面白い!伊坂幸太郎は安齋くんのようなキャラを書くのが上手ですね。自分のなりの信念があるというか、自分の進むべき道に確信を持っているキャラ。「僕はそう思わない」と言える強さ、私も欲しいです。そしてやっぱり磯憲の言葉には考えさせられました。リアリストだからこそ、この国の法律では排除しきれない恐ろしい人間に対する向き合う姿勢。解決策は無いのかもしれないけれど、考え続ける姿勢こそが大切なんじゃないかな、と。綺麗事かもしれないですがそう思いました。
が「ナイス!」と言っています。
きの
様々な人種や様々な思想を持つ人たちが、激動の時代の中この書店に同時に存在していて、その中で起こる出来事が作者の静かな文章で優しく語られていました。"それぞれの心のなかにある書店が微妙ぬ違っているのを、若い私たちは無視して、いちずに前進しようとした。"という一文になんとも言えないもの悲しさを感じました。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/06/14(1477日経過)
記録初日
2020/05/04(1518日経過)
読んだ本
308冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
115094ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
256件(投稿率83.1%)
本棚
0棚
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