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2024年12月の読書メーターまとめ

ソーダポップ
読んだ本
4
読んだページ
1093ページ
感想・レビュー
4
ナイス
437ナイス

2024年12月に読んだ本
4

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ソーダポップ
この著書は和歌山県の、とある地主の4代に渡る物語である。登場人物の入れ替わりが激しい為に、誰か1人に思入れをして読み進める事が出来ないのは、物語の性質上仕方のない事だろう。なんだかんだ言っても作品は手堅く仕上がっている印象を受けた。同じ年代記の「紀の川」が代々続く家に生きる女を書いたのに対し、この作品はあくまでも「家」を書いていてその辺の感覚についていけなかったのだと思う。「家を守る」という執念のようなものは、凄いなと思うものの実感として感じ取るのは難しかった。まぁ…それなりの1冊という感じでした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月にナイスが最も多かったつぶやき

ソーダポップ

近くの公園を散策中。画像は黄金色に紅葉した百合の樹。青空にとても映えます。

近くの公園を散策中。画像は黄金色に紅葉した百合の樹。青空にとても映えます。
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月の感想・レビュー一覧
4

ソーダポップ
夫は地方の大書記官で、経済的にも豊か。妻の倫はセレブ生活を謳歌しているものと思いきや、娘と東京見物に来た理由は好色な夫の妾探しだった。そんな衝撃のシーンから始まる「女坂」しっかり者で気の強い妻、倫に対して夫の白川行友の愛情は冷めつつあった。だからといって「若い…出来るのならおぼこな娘がいい」と妻にオーダーするとは。権力と色欲は今も昔も切り離せないようだ。封建時代の風習が残る明治時代は理不尽な事でも夫に従うのが女の道。年老いて夫の女道楽に耐え続けた倫は嫌なお婆さん扱いされたり。今だったら大炎上しそうですね…
が「ナイス!」と言っています。
ソーダポップ
戦争は一度起こると社会システム、個人生活、私的財産までも破壊してしまう。戦争とはなにか。太平洋戦争の戦場経験の日本人はもはやほとんどいない。読書で擬似体験をしながら、戦争とはなにかと考える。作中の日本人の兵隊が非人道的な不法行為に及んでいく。暴虐し、刺し殺す。掠奪、強奪する。中国の非戦闘員に対する殺掠など次々と展開する。戦前の言論弾圧が忍び寄る暗黒時代に、よくぞこれだけの勇気ある文筆が出来たものだと感心させられるというか、驚きさえある。戦争という事実を真実を知らせる為にここまで書ける執念は凄まじいと思う。
が「ナイス!」と言っています。
ソーダポップ
舞台は二十世紀初頭の東アフリカ。奴隷制度が廃止され、ドイツの支配が進む頃である。ある日、少年ユスフは借金の肩代わりに商人のアズィズおじさんの元で働く事になる。商店で、旅先で、庭で、多くの事を経験する事でユスフ少年は自ら生きる世界の矛盾や時代の変化について理解を深める事になる。多くの登場人物が社会の軛の中で苦しみ、不安を抱えている。そしてユスフが最後に駆け出す先には、さらに大きな壁が待っていた。作者はザンジバル(現・タンザニアの一部)出身の静かなるノーベル賞作家。圧倒的に美しく最高級の小説でした。
が「ナイス!」と言っています。
ソーダポップ
この著書は和歌山県の、とある地主の4代に渡る物語である。登場人物の入れ替わりが激しい為に、誰か1人に思入れをして読み進める事が出来ないのは、物語の性質上仕方のない事だろう。なんだかんだ言っても作品は手堅く仕上がっている印象を受けた。同じ年代記の「紀の川」が代々続く家に生きる女を書いたのに対し、この作品はあくまでも「家」を書いていてその辺の感覚についていけなかったのだと思う。「家を守る」という執念のようなものは、凄いなと思うものの実感として感じ取るのは難しかった。まぁ…それなりの1冊という感じでした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/06/26(1656日経過)
記録初日
2020/06/28(1654日経過)
読んだ本
269冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
99262ページ(1日平均60ページ)
感想・レビュー
269件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
年齢
56歳
血液型
A型
職業
技術系
現住所
京都府
自己紹介

読書大好きのおじさんです。公園などで自然の風景を見ながら読書しています。(気象条件により不可の場合あり)
主な生息地域、枚方市の山田池公園。
読書相手、鳥のさえずり、風の音、木々のざわめき。
自宅では、カフェミュージックや癒しミュージックなどの、BGMを聴きながら読書しています。
読書ペース じっくり熟読
日々老化現象と格闘中。
周りには、映画や音楽、スポーツ(主にテニス)語り合える人はいますが、本で語り合える人がいなくて読書メーター始めました。
皆さん今後とも宜しくお願いします。

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