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2024年4月の読書メーターまとめ

活字の旅遊人
読んだ本
12
読んだページ
2717ページ
感想・レビュー
12
ナイス
421ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月のお気に入られ登録
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  • jun

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

活字の旅遊人
特別掌編『新参者の富士』を含む七編に逢坂剛との対談。理系というか、「地学」小説だろう。説明臭さがなく、人間ドラマもきっちりと描いているのは以前読んだ『八月の銀の雪』と同様で楽しめた。『アンモナイトの探し方』と『エイリアンの食堂』が二大お気に入りだが、音楽も釣りも知らない僕でも面白かった『天王寺ハイエイタス』、家庭における主婦を分析しているであろう『山を刻む』も捨て難い。多分美しさというか万人受けというか、それは表題作が一番だろうな。『星六花』も女性主人公で進めていくのだが、やっぱりプロは違うなあ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
12

活字の旅遊人
借り物。フラワーコミックスなのですね。そう考えるとここからの展開は……ますます分からない(笑)。ベトナム戦争が序盤にでてきて、謎をしっかり残しての続きはどうぞ、の世界。わかりました。続けて読みますよーだ。
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活字の旅遊人
本人あとがきによれば、睡眠薬まみれで書いた作品。もちろん手直しを行ったとのことだが、そんな状態で生み出された本作の美しさに、さすがノーベル文学賞だなあと感嘆する。その状態でないと生み出せないのかも、とも思いつつ、情景描写と登場人物の心の動きが、しっとりしながらもじっとりと纏わりついてくる。SFやミステリーじゃないのに、苗子登場からはページをめくる指がとまらなかった。対比の技も実は何重か仕掛けられているようだし、何より京都の魅力もたっぷり味わえる。帳簿絡みの話題は匂わせで終わっているけど、ここが知りたい。
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活字の旅遊人
10編からなる短編集。一人称で女が語る。50代男性である僕には、まさしく女全開という印象の作品ばかり。体言止めやダッシュをほどよく使っているのも、いわゆる「女流」っぽさを醸し出す。これこそ昔は読むに堪えなかったであろうと思うのだけど、今は余裕をもって楽しむことができる。でも、もう昔の感覚なのかなあ、とも思う。令和の女性たちはこれをどう読むのだろうか? ちょっと皆さんの感想を読んでみよう。印象深いのは表題作と「十日間の死」だが、不思議な納得感のあった「犬小屋」を僕は推したい。あとは「動物園」かな。
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活字の旅遊人
1日24時間。多くの人がそれぞれの場所で働いてきた。その何気ない日常を小説として書き起こす。興味深く勉強になるのだが、お話としてはやっぱり面白みがない。そうだよなあ、何気ない日常だもん。実際自分で話を創るということをしていると、この日常から大きく逸脱するのは避けたいなと思うと当時に、それだけでは全然面白くない、というところにぶち当たる。プロの人気作品だって、これは流石にあり得ない、という展開や内容が一つ二つは入ってくるもんね。それは批判もされる部分でありつつ、無くしたらつまんないものになるというジレンマ。
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活字の旅遊人
同窓同期のオンライン対談を新書にまとめた本。この中に出てくる同期のN先生が、ノーベル賞教授と同じような学生だったのに、と嘆いていたという話が僕には妙なリアルさをもって伝わった。うちの同期も頑張って!他人事(笑)。僕より10歳ほど上の方々だが、今の若者を取り巻く世相への危機感や不安に関しては僕もそっちの世代なのだな。自由を謳いながら、実は型にはめているような気がするんだよな。しかも小さい頃の基盤が弱いからそういう仕掛けに気付けない。その基盤を作れるようにしたいのだが、それも余計な教育かもしれないよなあ。
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活字の旅遊人
『きまぐれロボット』には36もの短編が入っている。つまり一作あたりかなり短く、まさにショートショート。表題作のみならず全体的にロボットものが多い印象。あとは薬系、宇宙人系。同じ展開と言っていいのだろうが、飽きさせないのがさすがの星新一であり、編集の力なのだろう。後半に子供が主人公になる毛色の違う作品がいくつかあり、その中の「ユキコちゃんのしかえし」が印象深い。いずれにしてもSFを装った人間ドラマ、社会風刺であり、今に至る自分の好みを形作ってくれている作家だとしっかり認識できる。有り難うございます。
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活字の旅遊人
三年生になって臨床講義が始まっています。僕らは四年生からだったな。部活のリーダーになるのも三年生ではなく四年生だった。ここに至って学年のズレは明確になった訳だが、学内恋愛事情は確かにこんな感じだと。円くん、がんばれー。で、浜尾は付録のようにうまくやれたのか?
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活字の旅遊人
自分の時と学年にズレは感じるものの、診察っぽい実習を始めたときの記憶が甦る。円くん、真面目過ぎるぜと思ったら、ちゃんとあとからその辺も指摘あり。これがこの作品全体にあるリアルさか。留年や再受験組の悲哀はやはりしんみり来ますね。医学部二年生はもう二度とやりたくない。真実です。
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活字の旅遊人
特別掌編『新参者の富士』を含む七編に逢坂剛との対談。理系というか、「地学」小説だろう。説明臭さがなく、人間ドラマもきっちりと描いているのは以前読んだ『八月の銀の雪』と同様で楽しめた。『アンモナイトの探し方』と『エイリアンの食堂』が二大お気に入りだが、音楽も釣りも知らない僕でも面白かった『天王寺ハイエイタス』、家庭における主婦を分析しているであろう『山を刻む』も捨て難い。多分美しさというか万人受けというか、それは表題作が一番だろうな。『星六花』も女性主人公で進めていくのだが、やっぱりプロは違うなあ。
が「ナイス!」と言っています。
活字の旅遊人
段ちゃん、ナナちゃんの声を堪能した1か月。肝心の内容だが、インタビューを受けている張麗玲さんがかっこよすぎて、なんだかもうね。 来週から、「まいにち中国語」で基礎を復習します。
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活字の旅遊人
ラーメン屋さんにて。まだまだ騙し合いは続く。弥代学院、どう扱うのかな。
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活字の旅遊人
この視点は当然ありだが、確かにほぼ目にしなかった。NHK大河ドラマ「光る君へ」放送よりはるか前の2017年刊行だが、紫式部は藤原道長の愛人であったと明言している。それよりも女系天皇についての議論に合わせるようなタイミングかな。それにしても平安貴族の性的つながりは凄いな。手塚治虫『奇子』、森達也監督の映画『福田村事件』の時代でもそうなんだが、やっぱり性的なエンタメが今より少なかった、あるいはアクセスしづらかったんだろう。むしろ今は、この点でも恵まれすぎ? その結果としての少子化なら、もう人間は自業自得だな。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/07/26(1386日経過)
記録初日
1996/04/01(10268日経過)
読んだ本
1825冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
510975ページ(1日平均49ページ)
感想・レビュー
1684件(投稿率92.3%)
本棚
40棚
性別
職業
専門職
自己紹介

読書とは、心と理性の旅ですね。

A home without books is a body without a soul.
Marcus Tullius Cicero
(NHK実践ビジネス英語 2021 1月テキストより)

あらすじではなく、書評という名のおススメやケナシでもなく、感想を書きたいと思います。そのためにネタバレ、あるいは逆に本の内容が全く分からないものになることもあるかと思います。

読書メーターの「読みたい本」のおかげで、現物の積読本が減りました。また、感想を書き残すことで、読み終わりの売却・譲渡への抵抗も減りました。本棚から溢れない程度の蔵書に抑えようとしつつ(段ボール併用中)、よろしくお願いいたします。

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