ネタバレ★4 上下巻に分かれていて少し長めなのに、あっという間に読み終えてしまった。上巻だけでもストーリーが成立しそうなぐらいたくさんの謎が散りばめられている。物語の中で約20年が経過し、さらに事の発端まで遡れば数十年単位で事件が構成されていくのがすごく作り込まれたストーリーだと感じる。全体的に暗く薄気味悪い雰囲気が漂い、誰も幸福にならないうえに最後には金田一耕助が旅に出てしまうので読み終えたあとに爽快感のようなものはない。が、再度読み返してもう一度じっくり謎解きをしたくなる内容。

ネタバレ★5 いつも星1〜5までで感想を残しているけど、6以上をつけたくなった作品。犯人の予想がつかなかったのはもちろんのこと、各登場人物の関係やマッチ棒パズルの意味など、こんなに複雑に絡み合っているとは…。作者の頭の中は一体どうなっていたんだろうと、少し怖くなった。

ネタバレ★3　1作目でまだ盛り上がりには欠けるけど、今後の展開に期待。大正時代って昔だけど何となく現代に近い部分もあって、おとぎ話とリアルの間って感じがして好きだな。