『ルリユールおじさん』からの三部作とのことで読んでみた。　どっしりと根を張る大木と動き回るさえらちゃんが対照的。あのソフィちゃんも発見！　　“大きな木よ。じっと記憶する木よ。　おまえが見てきたものに、わたしは耳をすます。おまえから生まれたことばが、わたしの物語になる。”　いせさんの植物への愛が伝わってくる気がした。

三部作ラスト。　帰国したさえらちゃんをパリの木の先生が訪れ、日本の木々を見て回る。そして何百年も続く秋まつり。迫力ある屋台はヒノキ（柱）、カシ（車）、イチョウ、トチ（彫刻）等々の木々から出来ている。　屋台の車となるシラカシは伐採後に10年間も自然乾燥させてから使う。釘を使わず作られるとか、凄すぎ！　　木々の特徴を利用し、必要なら時間をかける。これって人にも必要なのでは！？　タイパ、コスパを求める現代とは真逆。伝統の技を引き継ぐ事の尊さを感じた。　大人が楽しめる絵本だった。

『ルリユールおじさん』からの三部作とのことで読んでみた。　どっしりと根を張る大木と動き回るさえらちゃんが対照的。あのソフィちゃんも発見！　　“大きな木よ。じっと記憶する木よ。　おまえが見てきたものに、わたしは耳をすます。おまえから生まれたことばが、わたしの物語になる。”　いせさんの植物への愛が伝わってくる気がした。