2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:31冊 読んだページ数:10375ページ ナイス数:621ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ ቺቻቺቻ https://bookmeter.com/users/1165973/summary/monthly/2024/2
グロリア・レストレード……通常の捜査で持て余す難事件を持ち込んでくる警部。アジア系の40前後の女性。人種性別の壁が分厚い警察でも優秀。ラフでタフな口調。ホームズの住まいを託児所代りにしている。ホームズ曰く、仕事の鬼で家庭をほったらかしにして歴代旦那と揉めていた、ある旦那を逆DVして橋から落としたとかなんとか。53p「ロバートをロンドン橋に捨てた件は不起訴になった」。今も色んな部署に元恋人がいてやらかしている。
ミシェール(マイキー)・ホームズ……シャーリーの姉。英国のある機関の要職にあるらしい。マイクロフトの得体のしれない巨漢設定が転じて女も眼福する豊満な両性愛者(妹は控えめで化粧っ気はなく下着もつけていなかった。)で老若男女の愛人を多数抱える発展家。ミセス・ハドソンの設計者。難事件にぶつかりストレスが溜まると高級品を衝動買い駄賃代りにホームズに送りつけてくる。お馴染みディオゲネスクラブは高級スパ化。家でもくれた日には女王が離婚しているだろうとのこと。妹もキャラが濃いがお姉様も濃い。
記憶をなくさせるトンネル……現代の女子小学生だってストレスは溜まる。ビター。言い伝えの欠落箇所が重大問題って細かい字の規約みたいな。生きかえり専用ポスト……キングな「ペットセメタリー」を思い出す。映画のEDはノリノリ曲。愛犬を蘇らせたかった少年の生々しく苦しい胸の内が伝わる。アンジェリカさん……噂が黒丸(ガチ)か白丸(ガセ)に確かめてみた瞑、度胸はかうけどにハラハラ。中性的な美少年の瞑くん狩られる!? 黒い制服の男たち……これもキングを「異能機関」彷彿とさせる世界。こわっ。陰謀論的不安感に駆られる。
Milletさん>ピザ型に並べてみたくなりますね! 魅乃乎さん>俳優の山田さんならこんな本を出しちゃっても違和感ないですよね~。こちらの作者さんは山田全自動という名前で活躍されていて本名が山田孝之さんらしいですよ(ググり知識)
「砂浜の密室殺人(原作:テレーズとジェルメーヌ)」……風光明媚な海岸でDV夫が密室殺人される話。開錠、盗み聞き、証拠抜き取りと怪盗スキルを駆使して証拠を集め真犯人をスタイリッシュに追い詰める。小屋をバーンと蹴るだけで様になるレニーヌ。「雪の上の足あと」……冬の山村へやってきた二人。親の借金のカタで結婚させられてDV夫・舅に虐げられる女性がいた。そこへ彼女を愛している資産家の好青年にDV夫殺害容疑がかかる。メロドラマみたいな成り行きにオルスタンスはむしゃくしゃしながらサラダを貪るのだった。
「オペレイション・レスキュー」……樹海に埋もれた廃研究所の冒険。ニンジャスレイヤーはサワタリが嫌い、だが嫌いきれないようだ。奪う盗む殺す、首領サワタリはナムの記憶で狂っていて略奪で生きているけど、サヴァイヴァー・ドージョーの面々は嫌いになれない。命を弄ぶヨロシサン製薬の極悪外道さはソウカイヤやギルドの非じゃないのでは。上層部の底が知れない。「トビゲリ・ヴァーサス・アムニジア」……彼女が重要人物だったとは。
「リブート・レイヴン」……探偵ガンド-と助手シキベ・タカコのハードボイルド度の高い探偵ドラマがいい。ああ、遥かに良いです。痺れる。マッチョ・グラマー嗜好の作者の「標準的」判定は初めて聞いた。「ガントレットウィズフューリー」……王道カンフー映画のノリ。マッポーな世でゲイのサディスト呼ばわりされ何かにつけて恨み言をぶつけられるブッダについて、ストイックな青年武僧のマットーな見解が聞ける。ボンジャン!闇堕ちを免れるニンジャは稀らしい。
「ウェン・ザ・バーンズレッド」……格闘奴隷と茶摘み奴隷が手に手を取っての脱出ロマンス。もっとしてください……オイランワード。激しく前後、激しく上下、そして激しく前後。明日をも知れない二人の夕暮れ。374p『「この世はジゴク……流されるままでは、永遠にな」「より大きな檻、より長い鎖」「入れ子構造のジゴクさ、この世ってものは……檻を破れば、また少し大きい檻の中に自分を見出す。マジックモンキーもブッダの手の平から出られはしない」「思想、闘争、役割、与えられるまま流されれば、おまえの世界のはジゴクのままだ」
51p『「誰かが花をプレゼントしてくれたら、わたしも嬉しく思うでしょうね」』211p『マリアムは思った。花を持ってきてくれる人がいるのは、やはりいいものだ』。花を買いにきた「バラのロボット」がとってもロマンチック。彼が発掘した黄金のロボットの部品にはある秘密が隠されていて……。色んな登場人物とばったり会って無邪気で不躾な質問を浴びせてあっかんべして去っていく謎の小さな女の子(笑)。
トンコ/雀野日名子……こちらも社会派。食肉加工場へ輸送中、脱走した雌豚がきょうだい豚に導かれて放浪する話。サプライズのリンゴが失楽園のそれ。美食家、チワワ女、狩り学生、私の子供がドウナッテモ!他、戯画化された人間の本性、嫌な部分もろとも“良心的読者”の心も抉り出される。場長の合掌がしみる。お気に入り。 生き屛風/田辺青蛙……風情ある伝奇譚。県境の守り神の妖鬼の娘が、盆になると生き屏風を宿に戻ってくる女房の話し相手に呼びつけられる話。二人の語らいと顛末に独特のしっとりした風情と余韻があっていい。いい。
寅淡語怪録(刊行時今昔奇怪録に改題)/朱雀門出……滋味のある民俗学ホラー。地方に越してきた家族が書き記された郷土史と怪奇譚に興味を持ち調べる話。理解のある奥様がいて幸せ者。詳細がない話、はっきりしない珍宝等、リアルの質感。落ち着いた筆運びが良い。穴らしきものに入る/国広正人……突き抜けた奇抜さのコメディホラー。ある日「穴」を通り抜けられる体質に目覚めた男。穴と言う穴を試す、雄の本能いや浪漫。恍惚の吐息「あぁ……」に笑う。スマホ女子学生と居眠りサラリーマンの目を盗み吊り輪に挟まり悶える姿がシュール。
ジェントリーの性格を把握しておあつらえ向きのエージェントを送ってくるブルーア。図太さが増している……。ゾーヤも凄腕エージェントと傷心を行ったり来たりで、確保した対象に汚部屋を掃除されたりどちらの超人も妙に初心だったり隙があって人間臭い。
粗筋と読み心地をつづった浅ーくゆるーい備忘録です。
海外SFを中心に薄ーく広ーく。SF、ファンタジー、YA、児童ものが主です。読友さんの本棚を物色して和製ミステリーや軍事、アクション、冒険、歴史、絵本、ホラー、ロマンスと賑わってきました。バイオレンスやエロも抵抗なし。読み易さや娯楽性優先で濃いのはときどき。
この本が気になるけど、どんな雰囲気なのかわからない(文庫版なら概略が書いてあるものが多いけど、帯なしハードカバー本でたまにわからないのがあったり)時の下見にどうぞ。
おススメを読みたい本入りしてもらうとうれしいです。
誤字脱字が多く頻繁で(←こういうところ。訂正を重ねて再生産される)コメント欄を書き損じ、巻数を間違え登録、なんちゃって豆知識うろおぼえ誤情報と恥の多い文面を綴ってきました。寝て起きてから気付けばいい方。訂正でタイムラインが煩いです。予めご了承下さい。
鋭角でかたどられたそそりたつあまい連峰……たい焼き屋さんで巨大なあんこの山に圧倒。名と画像は馴染むものがみつかるまでの仮。本で夜更かしをして朝眠たかったんだと思う。毎年改名しようと思っているうちに、長かったので略してしまった(髪切った的な)。
理知整然と読んで評論をする質ではなく、関連作や各要素を勝手に連想して遊んでます。前後で読んだ本や印象が強い他作の登場人物、巷の流行を混ぜて妄想したり。おすすめ基準はゆるくその時の気分や読み合わせ次第。
面白そうな本を探したりイメージに合いそうな本をごり押します。適当にあしらってやってください。巷で流行ってるわけでもなくマイブームがきた本を他の方も読んでたんだ!を見つけるのがうれしい。
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51p『「誰かが花をプレゼントしてくれたら、わたしも嬉しく思うでしょうね」』211p『マリアムは思った。花を持ってきてくれる人がいるのは、やはりいいものだ』。花を買いにきた「バラのロボット」がとってもロマンチック。彼が発掘した黄金のロボットの部品にはある秘密が隠されていて……。色んな登場人物とばったり会って無邪気で不躾な質問を浴びせてあっかんべして去っていく謎の小さな女の子(笑)。