生きるため、お金を稼ぐために非正規雇用に甘んじ、やっと私生活に目が向けられるようになったら卵子の老化と言われ結婚相手として見向きもされずと、ただただ時代に翻弄されてきた。すぐ上がバブル世代であるが故に、生まれた年代が違うだけであらゆるものが違うことに忸怩たる思いを感じているのだろう。元メンヘラや元ひきこもりの女性だったり、「おひとりさま」で実母の介護を経験した女性などの、利用できる制度は調べて使い尽くして生きていく姿にはバイタリティを感じて前向きになれる。
洋服も買わず化粧水さえも使わないという潔い生活をする女性へのインタビューで、無意識のうちに刷り込まれていた、美容代は削れないものという思い込みを打ち砕かれた気持ちになった。 日々、暗くなるようなニュースばかり流れてくるけれども、ゼロ年代と比べれば、世の中はいろいろ変わって良くなってきていると実感することができた。経済的不安のないことの有り難さをしみじみと感じた。 本書はロスジェネ世代の生の声を集めたという点で、価値があると思う。
ぽつぽつとまた小説を読み始めています。
隙間時間に読むので軽いものが多めです。
やっぱりライトノベルが好き。
完結したシリーズものを一気読みすることにハマっています。
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