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2024年10月の読書メーターまとめ

柏葉
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2024年10月に読んだ本
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2024年10月のお気に入り登録
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  • にな

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

柏葉
ネタバレ貴族院からの帰宅後、ギスギスした領主一族の会議から始まる巻。順位向上を目指したローゼマインを中心とした子供達の努力を無に帰すような「順位を下げろ」という言葉を発するジルヴェスター、それに追従しローゼマインの印刷業を軽視するような「社交経験を積ませろ」という発言をするヴィルフリート、ローゼマインにばかり負担がかかることに領主夫妻に憤りをぶつけるシャルロッテなど、仲が良かったはずの領主一族が領地内の粛清に伴いギスギスしている。→
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

柏葉

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3293ページ ナイス数:62ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/11660/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
18

柏葉
ネタバレ哲学的で解釈に悩む話が多かった。口絵カラーの「あの時のこと」は、4巻冒頭と同様、小さな子供に旅への同行を頼まれて断る話(趣とシチュエーションは大分違うけれど)。第五話の扉絵で、直前の話とタイトルが同じことに気付き!?となって第四話の扉絵まで戻って確認してしまった。間違いじゃなかった。どちらも「英雄達の国」というタイトルで、住民達にもらった「フルート」が初めて活躍したのは彼らの国の英雄達に対してという、とても皮肉な話。本書の中で唯一爽やかなのは「夕日の中で」かな。「病気の国」も苦みがあって良い。
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柏葉
ネタバレ離婚不可の国で配偶者からDVを受けている女性の助けを拒否するキノと、国の食料を奪う盗賊達を黙って退治し人殺しと呼ばれ追い出されるシズが対照的な4巻。あとがきのノリが黒歴史を思い出させて悶える。初版刊行当時の2001年はこんな感じだったっけ?それとも当時でも厨二病として揶揄されていたのかな。「xxxxx」が意味深でうまく解釈できなかった。モトラドと出会わずに国を出たキノを表しているのかな?地に足を着けず旅をするキノに説教をする男性が登場する「ぶどう」と、橋を作った経緯が欄干に描かれる「橋の国」が良かった。→
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柏葉
ネタバレ貴族院からの帰宅後、ギスギスした領主一族の会議から始まる巻。順位向上を目指したローゼマインを中心とした子供達の努力を無に帰すような「順位を下げろ」という言葉を発するジルヴェスター、それに追従しローゼマインの印刷業を軽視するような「社交経験を積ませろ」という発言をするヴィルフリート、ローゼマインにばかり負担がかかることに領主夫妻に憤りをぶつけるシャルロッテなど、仲が良かったはずの領主一族が領地内の粛清に伴いギスギスしている。→
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柏葉
ネタバレパイプを吸う習慣のある遊牧民の客人となる「城壁のない国」、国民全員が同じ顔をしているクローン人間である「同じ顔の国」、森の中に1軒だけあるアパートで老婆がメイドをしている「機械人形の国」、コンクリートのドームで覆われた閉鎖空間となっている「差別を許さない国」など、どの短編も興味深かった。キノとエルメスの旅の話だけではなく、キノが師匠の元で修行していた時の話や、シズと陸の話もあり(口絵のシズのバストアップイラストが嬉しい)、切り口が変わり飽きさせない。
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柏葉
ネタバレ口絵から師匠と相棒が登場して嬉しくなっちゃった。早くも2巻で登場するとは。襲われて反撃し終えたあとに怖かったと呟いて奥歯をかちかち鳴らしたり、飛行機械が飛ぶのに驚いたり、旅慣れていないキノの反応が目新しくて良い。本書の中では「優しい国」が暖かい気持ちになる上、想像のつかない結末で、一番面白かった。案内役を買って出た宿屋の娘・さくらは、キノにとって昔の自分と重なって見えたのだろうか。家族から大事にされている優しいさくらと接することで、キノ自身も癒されたのかな。「森の人」はこのタイミングで手に入れたのね。
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柏葉
バブル期に有名広告代理店に入社した45歳の女性が、早期退職して都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越しし、貯金を崩しながら生活する話。家賃3万円の木造アパートでの月10万円での暮らしのリアルが分かって面白かった。自室にいても、梅雨はカビと、夏は蚊と、冬は凍えるような寒さとの戦いになる。主人公は長年、社会人として働いていただけあって、感覚は一般的だと思う。45歳という若くもなく年をとってもいない女性が貯金を崩しながら生活をするとこんな感じになるのか、といったところ。→
柏葉
2024/10/15 21:49

主人公もすっと無職生活に適応するのではなく、友達に愚痴ったり親切な隣人との交流に助けられたりし、悩みながらも生活していく。今の暮らしがいかに物も煩悩も多いかが分かった。主人公の暮らしぶりを見るは面白いけれど、母親のあたりがキツくて、続編を読むにはエネルギーが必要かな。

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柏葉
師匠と相棒、シズとティーと陸の出会いが知りたくて、シリーズ1巻から読み直すことにした。初版は2000年と24年前。巻末の同レーベルの作品紹介に「新フォーチュン・クエスト」や「ダブルブリッド」などが並び、巻頭カラーや挿し絵のキノのイラストは最新刊より幼く男の子っぽく描かれていて、時代を感じる。オチが推測できた話が2つほどあったため、たぶん前に読んだことがある。パースエイダーの分解と手入れの描写が出てきたがイメージが湧かないため、インターネットで調べてYouTubeを見てなんとなく分かった気になった。→
柏葉
2024/10/15 21:15

スマホで検索してYouTubeで理解するという行為は、刊行当時の21世紀初にはできなかった行いだね。まさか1巻でシズが登場して事情が分かるとは思わなかったし、キノの旅の始まりにも立ち会えるとも思わなかった。主要キャラクターの過去が知りたいという気持ちから読み始めたが、予想以上に面白い。後味の悪い話が多く、それが旅の魅力になっている。続きも読みたい。

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柏葉
安定の23巻。何処からか来たロボットと共存している「ロボットがいる国」、顔に感情が見えない異様な雰囲気を出している兵士達が揃う「戦える国」、技術力が高い物の売買が禁止されているのにパースエイダーによる連続殺人事件が起きている「狙撃犯のいる国」、中央付近に毒性のある赤い霧が出る湖を渡る「赤い霧の湖で」が好みだった。気持ちの良い善人達がいるか、逆に人間の業を感じさせるような作品が好き。
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柏葉
ネタバレローゼマインがフェルディナンドと婚約するフラグが立った巻。ハンネローレとのお茶会でローゼマインが語る架空の「大切に思う方」はフェルディナンドのことにしか聞こえないよ。ローゼマインが完璧だと思う時はどこかずれているのよね。 ダンケルフェルガーとのディッターで倒れたローゼマインの目覚めから始まり、領地対抗戦の準備と本番、お茶会室に泊まるフェルディナンドとの交流、成人式と卒業式、ディートリンデのピカピカ奉納舞、エグランティーヌからの呼び出しとハンネローレとのお茶会まで。→
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柏葉
現代のショートショート傑作選。図書館のヤングアダルトコーナーで「キノの旅」シリーズの近くに置いてあり、気になって手に取った。元は児童書らしく、Wikipediaでは「担当編集者によると、自身が子供の頃に読んでいた星新一のショートショートを念頭に置き、各エピソードを小中学校の『朝の読書』で設けられている読書時間10分よりも短く設定し、最後にカタルシスがあるような本にしたいとの考えで企画された。」とのこと。→
柏葉
2024/10/07 21:19

仕事ばかりで家族と触れ合う時間もほとんどない父親が、幼い息子から時給を聞かれる「父の時給」、娘から母親への手紙の形式をとる「拝啓、お母さん」など、最初の2編で感情をどっと持っていかれて、電車の中で泣きそうになった。各短編は欧米の小咄を翻案したものだったり、桃戸ハルと橘つばさの共作だったり、他の作者が書いたものだったりする。

柏葉
2024/10/07 21:19

オチが読みやすいのと、男性に対する嫌悪感をもよおすような短編が多いのが欠点かな。告白してきた女の子をキープして本命の女の子に順に告白したり、三股を誤魔化すためにクリスマスにバイトを入れたり、専業主婦の妻にモラハラの言動を繰り返したり、どうにも後味が悪い。

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柏葉
ネタバレ読書を後回しにして共同研究や社交に励んでいたローゼマインがイライラのお茶会の連続に爆発して貴族院で奉納式を行うことにしたり、レスティラウトの挑発から嫁取りディッターをすることになったり、ディッター中に中央騎士団が乱入してきたり、平和とは程遠い貴族院三年生の中程の巻。プロローグのフェルディナンド視点の物語で、フェルディナンドがアーレンスバッハで今のところ命の危機に陥ることなく過ごせていることが分かって嬉しく感じた。保護者達の懸念をよそに、ローゼマインは善意から王族と深く関わっていくことになる。→
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柏葉
キノとエルメス、師匠と相棒、シズとティーと陸、フォトとソウとこれまでの主役&準主役が順繰りに登場する巻。姥捨て山的な「捨てる国」と、天才の子供を見つけて引き取る集団の話である「天才の国」が面白かった。一番後味が悪い(だがそれが良い)のは、並木の保護運動をして時の人となり国中から教授と呼ばれることになった男性のいる「守る国」。改めて本シリーズはイラストとの相乗効果が素晴らしいと感じた。イラストが本シリーズの魅力を大幅アップしている。いつどの巻から読んでも楽しめる安定感も良い。
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柏葉
Kindle Unlimitedで読めることに気付き、再読。目つきの悪さと口下手から生まれる勘違いにより、ノリと勢いとはったりで進むお祭り的なバトルロイヤルストーリー。主人公であるヒデオの口下手さが地の文とマッチしており、リズムが心地よい。前シリーズ「お・り・が・み」の続編のため、前シリーズのキャラクターが容赦なく出てくる。置いてけぼり感があって悔しいため、素直に「お・り・が・み」から読み直した方がよさそう。
柏葉
新聞連載されていた話が多数含まれており、初心者でも取っ付きやすく、しっかり緩急とオチがついていて、まるでショートショートのようだった。全般に読みやすく面白かった。カラーイラストも多めで嬉しい。本シリーズはイラストとあいまって楽しさが生み出されているのだな。お気に入りは、宮崎駿監督のジブリ映画のような爽やかさを感じる「楽園の国」と、読了感が心地よい「時計の国」と「鉄道の国」。シズ達一行の事情が気になるので、1巻から読み直してみようかな。
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柏葉
国の周辺に突如一匹のヒグマが出没し、深刻な被害が出ている「ケダモノの国」、八百年の歴史があると住民が語る「過去のある国」、連続猟奇殺人事件が起きている「犯人のいる国」など、口絵イラストノベルを含め9話が収録されている。どの短編も読み応えがあった。禅問答のような哲学的な話より勧善懲悪的な話が多く、一編ごとにそこそこの長さがあるため読みやすかった。プロローグ・エピローグの「戦って死ぬということ」が一番衝撃的で好みだったかなぁ。ティーの奇跡的に長い言葉がまるで悪魔の呪文のようだった。
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柏葉
ネタバレ数年ぶりに図書館へ行って見つけたので借りてみた。十代半ばの少女・キノと相棒のモトラドであるエルメス、つややかな黒髪を持つ妙齢な女性である「師匠」と相棒のハンサムな若い男、緑のセーターを着た青年のシズと同行人の女の子・ティーと白い犬の陸、3組の旅人が様々な国へ訪れる寓話のような物語。2009年と15年前に出版されたものなので、前書きやあとがきの内容に時代を感じる。だがそれも良い。→
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柏葉
コミカライズが面白くて、原作小説を手に取ってみた。漫画版に比べると、意外とコンパクトにまとまっているという印象を受けた。小説自体も面白かったが、あとがきも楽しめた。作者自身が楽しめるものを描いている、とはっきり言っているのは商業誌では珍しいかも。 コミカライズが非常に秀逸なことが分かった。キャラクターの造形、物語の構成など、漫画としての完成度が非常に高い。原作小説より物語に膨らみをもたせたり、尖ったところを見せたり、物語としての魅せ方が非常に上手い。→
柏葉
2024/10/06 21:12

原作小説である本書を読んでいてもコミカライズの誌面が脳裏に浮かぶ。この小説を漫画化しようとし、あの漫画家を見つけ出した編集が大変有能だと思う。気になっていた「星の乙女」のピナの行く末が分かってすっきりした。

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柏葉
ネタバレ初めて見た時に、B5判・カバーなし・PP加工の表紙に「同人誌かよ!!」と笑ってしまった。webサイト「小説家になろう」や書店特典などのSS、ドラマCD収録レポート、QA、おまけ漫画などを詰め込んだファンブック。ローゼマインの騎獣であるレッサーくんが、本好き世界の住民にとってはGのデフォルメに近いとか、神殿に入らずトロンベの実で魔力をどうにかしても10歳で死んでいただろうとか、シビアな世界観と、読者の細かい質問にも答えられる世界設定の奥深さが分かって面白かった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/01/12(5796日経過)
記録初日
2011/04/02(4986日経過)
読んだ本
1976冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
603531ページ(1日平均121ページ)
感想・レビュー
1559件(投稿率78.9%)
本棚
11棚
性別
職業
事務系
現住所
神奈川県
URL/ブログ
http://booklog.jp/users/keina215
自己紹介

ぽつぽつとまた小説を読み始めています。
隙間時間に読むので軽いものが多めです。
やっぱりライトノベルが好き。
完結したシリーズものを一気読みすることにハマっています。

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