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2024年12月の読書メーターまとめ

ぽん
読んだ本
20
読んだページ
5383ページ
感想・レビュー
20
ナイス
101ナイス

2024年12月に読んだ本
20

2024年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぽん
ネタバレ勇者や魔王というワードが出てきて、大きな設定はゲームやファンタジーで見られる世界観なのだけれど、冒険自体の詳しい描写や魔物との戦闘描写があるわけではなく、「歴史の編纂」というのが特徴的だと思う。「語り」が巧妙に伏線になっていて、アレスの章を読んだ後マリアを読み返してニヤリとしたりする。才能とは、努力とは、運命とはと考えさせられる、冒険ものというより学園ものの雰囲気。勇者の真相の後、さらにそれ以上の衝撃として預言者の真相がありうちひしがれる。日常パートの終わり方は意外だったが微笑ましく、「あとがき」もいい
が「ナイス!」と言っています。

2024年12月の感想・レビュー一覧
20

ぽん
単に表現力がなかったり、表現を考える気がなかったりするだけで安易に「語彙力がない」という人の多いことを考えると、とても真っ当に「語彙力」について突き詰めて考えた本だった。語彙力を知っている単語の多寡で測るのではなく、どこまで言葉の奥行きを知っているかという観点から捉えているのが面白く、ためになる。語彙力を高めるとは、「そもそもどういう意味か」「他の意味や単語とどのように関係していくか」を知っていくことが肝要だと伝わってきた。
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ぽん
冒頭は西谷敏先生を交えた鼎談。社会的有用性、裁量性による仕事のやりがい。やりがい搾取に注意しつつも、『規制が支える自己決定』の考え方には読んでみたいと興味を持った/特集は「退職ブーム」は本当か?ということで退職代行サービスについて。若年雇用促進法による情報開示の影響や「脱出」によって労働市場を変えてい行けるかといった話題/エッセンシャルワークを社会言説にしていけるか。ドイツのパート労働の話が示唆的だった/過労死運動の連載は、今回は初期、東京の家族の会が設立される頃の闘いの記録。胸が熱くなった
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ぽん
ネタバレまさかの都々逸。俳句と短歌で対決するならまだしも、ここで都都逸が出てくるとは。とてもその発想には思い至らんわ/で、結構大々的に周りを巻き込むよね。言ってみれば色恋沙汰と受験の話だし、モトカの過去も想像してたより全然壮絶なものではなかったし/スクイを短歌の天才にした設定が厳しくなってる気がする。そんなに短歌に差があるか?短歌に対して評を述べるというプロセスが決定的に欠落していて、短歌を味わうという行為がストーリーに組み込まれていないように思える。
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ぽん
百人一首を編纂したのは定家だと習った記憶があったから、もうそこから「そうだったのか」って気分だ。暗号説のようなものも面白いけれど、本書は学問的に裏付けをとっていて信頼できる。「しぼる」だと考えられてきたものが実は「しほる」だったという話も驚いた。こんなに長く、広く膾炙している百人一首ですら、まだまだ新事実が明らかにされていくというのは面白い
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ぽん
ネタバレラノベ版逃げ恥のよう。義理の兄妹として生活がスタートし、合理と実利のためにすり合わせをしてきた。そこから恋愛感情が芽生えていく、その徐々の変化が秀逸。そしてこの巻では「義妹」に徹しなければならないという葛藤が大きなテーマになるのだと明かされる。同居という最大の距離の近さでありながらそれこそが障壁となるジレンマ。もどかしさが堪らない。類似シチュエーションの先行作品があるからこそ成り立つ作品であるとはいえ、『アオのハコ』や初期『名探偵コナン』では問われなかったテーマがこの作品にはあって、「すり合わせ」の皮肉が
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ぽん
初刊40年も前の本か。巻末近くで家電製品や半導体が日本企業の強さの例として紹介されているのが隔世の感といったところか。戦史研究だからそう簡単に古びるものではないとはいえ、「日本の組織」とか「日本人」とか主語を大きくして解釈するのは戒めるべきなんだろう。
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ぽん
想像していたよりは推し活の記述は少なく、短歌の入門書として読める。どこから着想を得たか、どういうことを考えて表現を推敲したかが著者自身の作歌行為に触れつつ解説してくれるので、一般的な入門書よりも実践向きなところがある。詠むだけでなく読むことのポイントもまとめられており、オタク気質あるビギナーには勧めやすいかな/自分で言葉にしてくださいってメッセージには同意する。どうして創作活動をするか、その動機の根源にあるのは、他人の言葉ではなくて他ならぬ自分が表現するってところだろう。それをゲーテの引用で語ってるけど
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ぽん
ネタバレ勇者や魔王というワードが出てきて、大きな設定はゲームやファンタジーで見られる世界観なのだけれど、冒険自体の詳しい描写や魔物との戦闘描写があるわけではなく、「歴史の編纂」というのが特徴的だと思う。「語り」が巧妙に伏線になっていて、アレスの章を読んだ後マリアを読み返してニヤリとしたりする。才能とは、努力とは、運命とはと考えさせられる、冒険ものというより学園ものの雰囲気。勇者の真相の後、さらにそれ以上の衝撃として預言者の真相がありうちひしがれる。日常パートの終わり方は意外だったが微笑ましく、「あとがき」もいい
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ぽん
うーん、なんだろうな。冒頭の平安時代が奈良時代とは国家権力や文書の残し方が違うんだという話、一口に平安時代とは言っても前半と後半では違うんだという話はすごく面白そうで興味を持って読み始めるんだけれど、途中から自分に合わないと感じ始める。初出の用語にも説明をつけてくれる丁寧さがあって、読みやすい工夫をしてくれているとは思うのだけれど、やっぱり根本的に興味の問題があるのかも
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ぽん
分厚い。新書にしてはだいぶ分厚いサイズ感。…と思っていたけれど、それだけジブリの歴史があるってことなんだよな。むしろ個々の作品についてはもっと読みたくなるようなボリューム感だと思う。ざっと歴史を振り返るのには良い1冊だけれども、もっともっと詳しく話を聞きたいと言う人もいるだろう。また、『思い出のマーニー』までは既出の文章をもとにしているが、『レッドタートル』『アーヤ』は書下ろし。
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ぽん
ネタバレ異世界転生ものが一つのジャンルになった昨今、フィクションの世界を行き来するという一つのメタ的な面もありつつ、ハルヒらしいハチャメチャさで読ませてくれる。そして無理やり量子論的な考察をねじ込んでSFの手腕が健在。異世界転生ものへの一種の茶化しを含んでいるのかとも感じたが、act1と2の初出は00年代半ばなのか。最近のラノベ界の隆盛をさらったうえでではなくて、むしろ時代の先駆か。学園を飛び出した、まさに遊園地的な見世物としてのハルヒワールドを楽しみつつ、学園生活のパートも読ませてほしかったとは感じる。
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ぽん
「このラノ」ってもう20年なのか。まったくもって古参でも本誌の継続読者でもないけれど、毎年このジャンルを記録し続けてきていることは貴重。結局ラノベという言葉も、新人賞以外のラノベ大賞も、この雑誌が無ければあるいは…っていうレベルの貢献なんじゃないか。一般読者投票がアニメ化作品に集中しがちで、こういうのもラノベの特徴だったりするのだろうか。ガイド本としてこれからも頑張ってくれ(どこから目線?)
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ぽん
ネタバレ航空会社での団体交渉、ストライキの描写だけでも興味深く読める。こういう組合の闘争にエネルギーを注げた時代でもあるんだろうな。でも、仮に不当配転等がなかったとしても組合活動の分大きな負担がかかってしまうのは、委員長の成り手探しって大変ではと感じてしまう/冒頭からアフリカ勤務になることは明示され、相棒的存在の行天との明暗が描かれているのに、どうしてそうなってしまったのかと読ませるストーリー/ハンティングやカラチでの生活、あるいは子どもや機材整備の描写など、小説を成り立たせている細部にも読み応えあり
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ぽん
ネタバレああ、買ってしまった。読んでしまった。教師と生徒が恋愛するなんて、もはやジャンル化されたシチュエーションなのに、なんで魅かれてしまうんだろう。禁断の恋と言いつつ散々描かれてきたようで、でも生徒からの恋心は許容でも、先生が生徒好きになっちゃうのはアウトだよな。いや、でも女子高のノリは本当にこんな感じなのか? なんにせよ、この設定で二人同時に告白、しかも片方は公開告白ってのは新しい気がする。『アオのハコ』の作者だから買ってしまったけれど、なるほどこの作者、こういう設定が好みなのか、と勝手に納得することにした
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ぽん
ネタバレ登場する場所、お店、文化、ああ京大って感覚に溢れている。京大の文化を漫画で伝える媒体として続いて行ってくれ。こんなプロレスのイベントはないとしても、一種の「鴨川ホルモー」として受け取れば、いや、鴨川渡河禁止はガチで生活に支障をきたすやん、無理やろ。結局なんで沢北はカシオが好きなんや、ようやく1巻のラストで明かされるのかってところでおしまい。ちゃんとラブコメとして完結してくれるんだろうな。早く恋始まれ
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ぽん
前半は労基署がどういうところなのかの説明。後半は労働時間関係の解釈や運用について。会社側の疑問点に応える形で進んでいくので読みやすいし、ありがちなかゆい質問をほどよい分量で解説してくれるのが便利な一冊。リーフレットより詳しく、専門書丸々一冊読むよりは手軽に読める丁度よいサイズ感
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ぽん
手紙文形式で浮かび上がる12の物語。掌編小説といっていいんだろう、手紙から人間ドラマの奥行きを感じさせつつ、それぞれに用意されているオチに唸らされる。ただ、〈どんでん返し!〉と目立たせてセールする帯は少々煽りすぎを感じる。それぞれにオチがあって楽しめるのはそうだけれど、どんでん返しと言ってしまうと期待値を上げ過ぎてしまう。
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ぽん
日本経済の解説として、これは読んでよかった本。銀行規制のミクロ的視点しかなかったために、不良債権の残存がマクロ経済に及ぼす影響に及ばなかったこと、ストック変数がフロー変数の結果というだけでなく前者が後者に影響しうる点など、概念整理した現代の経済(学)史の叙述の仕方がクリアカットで気持ちがいい。デフレ論争の変遷や低金利の長期化が経済成長や財政規律に及ぼす影響の話なども視野のバランスに優れているし、経済学的な分析を踏まえたうえでの制度論も良い。経済学を政策に応用するというより、政策のために経済学を使う感じ
が「ナイス!」と言っています。
ぽん
ネタバレ登場人物たちが短歌を詠む青春物の小説を読みたいと思っていたから、こういう作品に出会いたかった。あとがきに書いてある「イケメンの男子高校生が落ちてきて……」も実に読みたいんだが。本作も水泳や引きこもりなどを描いて、単に個人的な世界にとどまらないように厚みを持たせようとしているが、短歌抜きでも小説として成り立つようなストーリーじゃなくて、短歌短歌短歌な小説を読んでみたいから「イケメン男子高校生が…」で書いてくんねーかな/素敵な恋の歌を詠みたいと言う主人公に対して「素敵じゃない恋をいっぱい経験しないとね」の返し
が「ナイス!」と言っています。
ぽん
Q&A形式での回答を示す形で叙述してくれているので、実務直結でメンタルヘルスの対処の仕方などを学べる。前半はメンタルヘルス、後半は労働契約や就業規則。判例の紹介もありつつ、行政のオフィシャルなガイドライン等を重点的に示してくれており、行政側の視点を踏まえた解説となっているのがよい。細かく出典を示してくれているので、ガイドとして使える。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/12/13(1487日経過)
記録初日
2020/12/14(1486日経過)
読んだ本
733冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
207659ページ(1日平均139ページ)
感想・レビュー
733件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
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