『クリトン』と、クセノポンの『ソクラテスの弁明』を読みたくて買った（岩波のクリトンはかなり訳が古かったので）。プラトン『弁明』の解題は現代（と言ってもこの本自体1998年初版だけど）の学説が紹介されていて参考になる。

読中も読後も手応えはあまり良くない。おそらく私が単に独白を好んでいないこともあるだろうけれど、究極的には「異邦人をその切り口で切ることに納得がいかない」という点に尽きると思う。勿論フランスとアルジェリアの歴史、アルジェリアにおけるカミュの読まれ方を知ったらその不満はすんなり解消されるのかもしれないが。

『クリトン』と、クセノポンの『ソクラテスの弁明』を読みたくて買った（岩波のクリトンはかなり訳が古かったので）。プラトン『弁明』の解題は現代（と言ってもこの本自体1998年初版だけど）の学説が紹介されていて参考になる。