火村英生シリーズ第一作目。アリスとの出会いや火村の両親の事など忘れてた情報にハッとする。ちょうどいい伏線の存在感、二人の掛け合い、映像的に想像するトリックの面白さ。真壁聖一氏の話もっと聞きたい。火村とアリスの答え合わせしびれる。お手本のような探偵と助手の関係。しかし犯人と対峙するクライマックスの空気に、ただ事件を解決させるだけではない、アリスの存在が欠かせないと強く感じた。初心者におすすめするミステリとして十角館よりこちらを推したい。

宿命城でオペラ『魔笛』消失消失空中浮遊。平行世界とてんこ盛り。二種の手記やら小説がかわりばんこでややややこしい。派手な謎がどうなるか期待と不安。そろそろ年の瀬って時期にどえらいのに手ぇ出しちゃってたまらん。

赤い脅迫、首なし、本質直観、観念の犯罪。矢吹駆何言ってるかさっぱりな印象だったが久々に読んだらそうでもない。外側は冷たく中身は熱いのか 死神かそれとも。しっとりとしてしなやかな情景描写 表現が心地好い。探偵小説愛好家独特の意味沈殿に目から鱗が。