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2025年11月の読書メーターまとめ

まゆ
読んだ本
6
読んだページ
1541ページ
感想・レビュー
6
ナイス
1ナイス
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2025年11月に読んだ本
6

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まゆ
ネタバレ「信仰」を読んだときにも思ったが、村田沙耶香の作品を読むと、足元が揺らぐというか、自分の信じていた世界が崩れていく錯覚に陥る。「殺人出産」を読了したとき、こんなシステムは狂ってると思いながらも、時代や文化が変われば今まで当たり前でなかった世界が当たり前になるという事実を受け入れざるを得なかった。「トリプル」なども、他者の価値観を受け入れることを説いていて、自分と異なる考えを持つ人を受け入れることの難しさを感じた。四編とも生殖や死や生きることへの難しさや、苦しさをテーマにした深い作品だと感じた。今自分の
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
6

まゆ
ネタバレ読みやすい作品だった。激しい展開な訳じゃないけど、気負わずすらすら読めるし、シュールでなかなか良かった。カツラを被った桂さんが営業している美容院という設定がもう面白いし、そんな美容院客来ないでしょ!とツッコミたくなった。エリと主人公の淳之介の恋物語かと思いきや、2人はデートはするものの、付き合いはせず、2人の他にも強引な梅田さんや桂さんなど、キャラの強い登場人物が出てきて、魅力的で個性豊かなメンツが彩りを加えている。エリと淳之介がデートに行った際の会話が、感性豊かでいいなと思った。私にも梅田さんのような、
が「ナイス!」と言っています。
まゆ
ネタバレ日本でとても有名なSF作品。ミァハとトァンとキアンという3人の女性が出てくる。健康を国家レベルで管理され、そんな世界になじめず違和感を抱く3人。ミァハの暗く悲しい過去と、トァンの父親がたどった運命など、悲しく沈むような気持にさせられた。でも暗いだけじゃなくて、ミァハとトァンの友情も感じられて、悲しいのと切ないのと感動で、感情がぐちゃぐちゃになった。この作品の管理社会は明らかに度が過ぎていると思うけれど、いつ現実の日本もこうならないとも言い切れないと強く感じた。架空の設定であるにも関わらず、職業や制度が
が「ナイス!」と言っています。
まゆ
ネタバレ「信仰」を読んだときにも思ったが、村田沙耶香の作品を読むと、足元が揺らぐというか、自分の信じていた世界が崩れていく錯覚に陥る。「殺人出産」を読了したとき、こんなシステムは狂ってると思いながらも、時代や文化が変われば今まで当たり前でなかった世界が当たり前になるという事実を受け入れざるを得なかった。「トリプル」なども、他者の価値観を受け入れることを説いていて、自分と異なる考えを持つ人を受け入れることの難しさを感じた。四編とも生殖や死や生きることへの難しさや、苦しさをテーマにした深い作品だと感じた。今自分の
が「ナイス!」と言っています。
まゆ
ネタバレ不倫小説。桃子も太郎も不倫していることに対しては少しの罪悪感も抱かない。この小説が、よくある典型的な不倫小説と違うのは、桃子と喜久江という一人の男を奪い合う女同士がギスギスしすぎていないところだと思う。桃子は喜久江を一人の料理家として尊敬しているし、喜久江は桃子を助手として一目置いている。まさにとても複雑な関係である。この小説のもう一つの特徴は出てくる料理の一つ一つがとても美味しそうに美しく描写されているところ。そして、喜久江や桃子、太郎のそれぞれが語る食や料理の趣味嗜好から、三人の性格や考え方や価値観
が「ナイス!」と言っています。
まゆ
ネタバレあらすじを読んだとき、金原ひとみがコメディ?と思ってその2単語のあまりの繋がらなさに強烈な興味を持って読み進めた訳だが、結果的に確かにこれはコメディだと思った。でも金原ひとみらしさが存分に詰め込まれた一風変わったコメディだった。7つの話が入っており、主人公は全部神田憂で、憂が精神科に行こうとするところに、毎話形をかえてカイズさんとウツイくんが色々な職業や役どころで登場する。憂は常に憂鬱に見舞われ、性欲を持て余しイラついている。周囲の人々に急に敵意を抱くなど、突飛な思考と妄想力のたくましい女性。憂のそういう
が「ナイス!」と言っています。
まゆ
ネタバレ面白かった。金原さんのよく書くテーマでもある、自分の常識を相手に押し付けない、そして世間の常識にとらわれないというスタンスが登場人物たちのセリフから強く感じ取れる作品だった。ライの死にたいという欲求、そして最後ライが消えてしまったことを、受け止めきれない由嘉里だけど、オシン、ユキ、アサヒの3人の支えを得る中で、そのままでいい、寂しさや悲しみに苦しんで執着すればいい、そして自分の生きている限り、ライもきっとどこかで生きていると信じればいいと気づく由嘉里。その場面は、世間の価値観に絡めとられていた由嘉里が、
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/02/16(1761日経過)
記録初日
2021/02/16(1761日経過)
読んだ本
219冊(1日平均0.12冊)
読んだページ
68724ページ(1日平均39ページ)
感想・レビュー
35件(投稿率16.0%)
本棚
0棚
血液型
A型
職業
事務系
自己紹介

読書好きの20代です。まだ読んでいない本やジャンルがたくさんあるのでこれからもっと読みたいと思います。

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