入れ子構造が面白い。あとがきで柴田さんのオースター愛が伝わってくる。ニューヨーク三部作読破したいな。 ※読了後に作者の逝去を知った

入れ子構造が面白い。あとがきで柴田さんのオースター愛が伝わってくる。ニューヨーク三部作読破したいな。 ※読了後に作者の逝去を知った

何というか、この上なく地に足のついたSFだった。地球こそ飛び出すプロジェクトではあるけれど、あくまで人間と人間の生活についての物語。終盤「新しい地球」での出来事が語られるなかで、イェーツの詩がただのお洒落要素ではなく中枢にあったことが分かる。文庫で読みたいと思っていたけど、カバーに詩の冒頭が刻まれていてハードカバーで良かったと思った。