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2024年3月の読書メーターまとめ

shayna
読んだ本
13
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4030ページ
感想・レビュー
11
ナイス
182ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入り登録
1

  • W-G

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • でうすえくすまきな
  • W-G

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

shayna
DV絡みで離婚した夫に金をせびられながら、限界な毎日をかろうじて過ごす千鶴。 彼女は母が出ていってしまったあの日から捨てられたというコンプレックスを抱えて生きてきた。 よく聞くラジオのエピソードトークに応募した夏の思い出を聴いた人から実の母親を知っている、会わせたいといわれ元夫から逃げるために母が暮らす家に転がり込む。けれど母は若年認知症になっていて… 記憶を掬い、断片的で行き違った心の欠片を拾い上げ、自分の救済する、自分の人生を生きるための物語。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
11

shayna
butterから2冊目の本作は、短編だったこともあり、butterよりも読みやすいと感じたのと、その作品のテーマにあるジェンダーを再び食べ物と掛け合わせて構成されている物語もあった。 パパ活や女性専用車両など、現実で起きていることを題材とし、ジェンダーロールに依らずに、自らの意志で生きている人たちのホモソーシャル的価値観や常識をぶち壊すような振る舞いや演出が快活で、スカッとする終わり方。 エルゴと不倫鮨は、パパ活を皮肉的に描いている柚木さんのセンスが光る作品だなと思った。
が「ナイス!」と言っています。
shayna
DV絡みで離婚した夫に金をせびられながら、限界な毎日をかろうじて過ごす千鶴。 彼女は母が出ていってしまったあの日から捨てられたというコンプレックスを抱えて生きてきた。 よく聞くラジオのエピソードトークに応募した夏の思い出を聴いた人から実の母親を知っている、会わせたいといわれ元夫から逃げるために母が暮らす家に転がり込む。けれど母は若年認知症になっていて… 記憶を掬い、断片的で行き違った心の欠片を拾い上げ、自分の救済する、自分の人生を生きるための物語。
が「ナイス!」と言っています。
shayna
ぼくが恋するすみれはぼくではなく、知り合った年上の女性に恋をしていた。 異なる時間軸で生きる人たちの恋愛というか、スプートニクの恋人とはミュウのことだと認識して読んでいたが、スプートニクのようなのはすみれだった。 ロケットが発射する時のように人生がミュウに出会って変わっていき、ぼくの元に帰ってくるのは、ロケットが地球に帰還するくらいゆっくりだった。 ミステリーのような明瞭さがないことは前提で、 Loveなのかlikeなのか、はっきりとさせないその両者の間にある余白を埋める物語なのかなと思った。
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shayna
今回の短編は家族の不和がテーマになっているものが多かった印象。 営繕屋の修理によって、救われそうではあるがなんだか不穏で、爽やかな話ばかりではないところが小野さんだなと思った。今回は怪異現象が怖いというよりも人間の方が怖いと感じる描写が多かったので、そういう現象よりも生身の人間の方が実は恐ろしいということを表現したのかなと思った。
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shayna
初めて読んでみた。 心が揺さぶられるエッセイと書いてあったが、彼女と同じ世代ではないので、すごく共感できるかと言われると微妙だ。 おそらく同じような年になれば分かるのだろうか? 作者が友人と女子会をしたときのエピソードが素敵だなと思った。 女子とは言わなくなったけれど、女子のかけらを胸に残して歳を経る。 この表現が好きだなと感じた。
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shayna
グレイマンは始まりから終わりまでひたすら戦っている。 ミッションインポッシブルのイーサンハントよりもハードというか、仲間がいないのでただ一人で戦っている孤独な人だ。 あまりドラマの描写は少ないが、疾走感がかなり強い。 ハードアクションものを読んだ経験がないので、よくわかっていないが、そこまで楽しめた感は薄いと思った。
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shayna
かろうじてタラへと戻ったスカーレットだが、母は病死し、父はそのショックのあまり呆けてしまった。 大所帯で荒れた農園とわずかな食糧でどうにか生活しないとと自暴自棄になるより、再建のために今まで以上に厳しく力仕事などをして必死に生きていくなか、どうしようもなく殺人に手を染めてしまったり、敗戦をした南部の兵士のケアをしたり目まぐるしい。 想い人であるアシュリが戻ってきた時も彼を諦め切れず説得をしようとする。強すぎる愛すごい。 どこまでも炎のように激しい人だと思った。
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shayna
軽く読み飛ばすなら30分くらいでも足りそうなほど短い。 冒頭から高度な文学の香りがたち、驚いた。 その文体や言葉の使い方からして、当初抱いていたイメージよりも洗練されていたように思う。 18歳でこれを書いたらしい著者は才能の塊であると言えるだろう。 主人公の少女の一夏の恋なんて軽々しいものではなく、10代の心の複雑さと女性たちが悩む愛について、瑞々しさと終盤にかけてのうらぶれていく主人公の様子が同居して、絵に描いたようにわかるのが見事だなと思う。
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shayna
幻想小説という部類らしいから表紙のイラストから想起される不穏で暗い幻想世界だったと思う。 どの短編も読みやすいのに結局これは何の話なのかという説明を読者に与えすぎない。 はじまりの『白熊』の説得力も充分で、最後の『いいですよ、わたしの天使』のバッドエンド感。 表題はもしかしてエンデの『モモ』にも通じるような話だったと思う。 何度読んでも読み切れない気がする。 言葉のキレがあるのに、独特な世界観で読者の心を掴む作者だなと思った。
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shayna
怪異譚であることを一貫して短編集の中で表現しているホラーなのかホラーでないのか明確に答えを求めなくてもいいかくらいのちょうどいいところを突いてくる。 鬼がいたという細道の回が夏目友人帳を思わせる風情があって良かった。 デジャブみたいな感覚についてのエピソードもあり、読み物としてあっさり不思議体験できるのがいいところ。
が「ナイス!」と言っています。
shayna
青春ミステリーの前作と比べ、今作はピッパは一般人である手前警察でもなく普通の高校生が事件を追うことに潜むリスクや生死にかかわる前提について触れた物語だったと思います。 本来、踏み込むべきでない物事においてピッパの持つ責任感の強さは尋常ではない。けれども大人ではないが子どもであるという事実を突きつける回だったかと思う。 どこまで立ち入っていい問題であるかその線引きの難しさと現代SNSを利用することを掛け合わせ、今の我々なら誰でもわかる普遍性を帯びて悪人を裁くこと、裁く正義とはを考えさせられる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/03/31(1123日経過)
記録初日
2015/04/13(3302日経過)
読んだ本
836冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
207015ページ(1日平均62ページ)
感想・レビュー
285件(投稿率34.1%)
本棚
6棚
外部サイト
自己紹介

ただただ自由気ままに本を読みます。
ずっと本に浸る生活をしていたいと思っている人。
好きな作家さんは原田マハ、米澤穂信ほか。
ジャンルはこだわらず、雑多に。
名作にもちょっとずつ挑戦。
今年は安倍工房にチャレンジしてみたいな。
ミステリー、ファンタジー、SF、歴史もの好き。
新しい作家さんや本を見つけるのも好き。
色んな本の情報を知りたい。
マイベストノベルは、現在
「旅をする木」「王とサーカス」「十二国記」「侍女の物語」「息吹」。

よろしくお願いいたします✨

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