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2024年5月の読書メーターまとめ

林芳
読んだ本
25
読んだページ
4850ページ
感想・レビュー
25
ナイス
143ナイス

2024年5月に読んだ本
25

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

林芳
最後20ページほど残して裏表紙のあらすじを読む。「予想不能の結末が待つ、衝撃の物語」と書いてある。それじゃまだ、何転かする訳ねと思う。内容は亡くなった家族の隠された物語を探す旅といったベタな設定になっているので、更なるひねりが欲しいと思った訳で。けれどひねりはそこにはなく、別のところにあったことを最後の最後で気づく。うわっ~。そして何故か最初に宮沢賢治の詩が載っている。透明という共通点から。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
25

林芳
こういう論評ものは、どれだけ説得力があるかにかかってくるのだが、多くの経験に裏打ちされた説で納得することが多かった。それにしても魅力的な国だ、韓国は。嫌韓であるのがもったいないと思わせる。近くても全く違うのだから。
林芳
韓国の作家の本をこれまでいくつか読んだけれど、ハズレが本当に少ないというのが私の見解。ドラマや映画でもそうだけれど、感情の描写が本当に上手い。細やかに表現されている。今回読んだエッセイでもそう。率直だけれど、優しさに包まれた細やかさがある。これからも読んでいきたい。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
なんとも不思議な物語だけれど、何かの物語に似ている気もする。そして全然嫌いじゃないジャンル。柳田國男や宮本常一に惹かれる身としては。昔の魑魅魍魎とした世界の物語。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
出てきた!ビーカーさん。とんちんかんぶりに昔ゲラゲラ笑った記憶が。タンタン以外のキャラクターが強烈で、それがとてもいい。
林芳
こういうことってあるんだろうなと思う。本だとさほど怖くないのがいい。逆に人間ってこういうものかもしれないなと思う。感情が豊かというのか、感情に飲み込まれるというのか、生きている限りは肉体に取り込まれている感情も肉体が滅びたら自由に飛び出していくというのか。怪談と言うんだろうけれど人間の不思議さ、生命体の不思議さを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
短編紹介の本。短編には、短いというだけで深みがないなんて思っていたけれど、逆に余韻があり、いつまでも引きずったりする魅力があると思うこの頃。
林芳
昔ゲラゲラ笑いながら娘と読んでいた。船長や博士がいい味を出している。訳語がほんと可笑しい。良い息抜き。
林芳
皆川博子さんが収録されているので読んでみる。異界というより、あの世とこの世。竹本さん以外は皆さんそんな感じ。皆川さんは1冊でどっぷりと浸りたい。世界観が独特だから。
林芳
文章を読んでいて感じるのは、白川博士の頭の中はとてもすっきりとしているのだろうということ。特に2章では西洋から始まった科学を日本に紹介した先人たちの努力を描いているが、参考文献はかなりあり、書く上でよほど知識を増やされたと思うけれど、文章は簡潔でわかりやすい。専門分野でないところでもこれだから、やはり並みの頭脳ではないのだろうと。
林芳
物語はどんどん進んで行く。気を抜くと人物関係がわからなくなるので、丁寧に読む。日本人は悪役に。タンタンは中国人と良き友情を育む。時代の雰囲気やその頃の捉え方が感じられて興味深い。冒険も申し分ない。
林芳
日本人がウクライナのことを理解するのは本当に難しいと読んで感じた。なぜなら土地という物理的で限定的なものを土台として、宗教民族言語などが複雑に絡み合った歴史が紡がれてきたという経験を日本人は古代史からしたことがないので、「ロシアの歴史や文化とのつながりはものすごく深い」と言われても肌感覚として掴みきれないもどかしさがある。それでも私たちがどのような姿勢でいるべきかということはわかる。ただほっとくと彼方に消えていくものになってしまいそうだけど。最近の世界情勢を見ると元凶は全て米国と思えて仕方がない。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
なかなか刺激的な読書だった。登場人物は動物だけれど人間批判を皮肉とユーモアで表現している。「注文の多い料理店」のような感じ。自分だったらどの動物になっていそうだろうと考えてみるが、やっぱり止めておこう、そんなことを考えるのはとなってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
好きな作家さん。人の縦に繋がる時代の流れを扱った作品が特に好き。これもそんな所がある。そして文章の書き方も好き。なんか倒置法的な感じがする。時系列に書いてなくて戻っていくような書き方。それが時の流れの設定と相まって独特のノスタルジーを感じさせる。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
子どもの頃一番好きだった本。こんな毎日を送ってみたいと思っていた。自然に囲まれて、創意工夫からの遊び。隣のお家に木伝いに行けるなんてどんだけ楽しんだろって思っていた。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
改めて鎌倉時代を見てみると、思っていたより短い時代だったんだなと思う。100年ちょっと。鎌倉殿と主従関係とはいえ、安定しない時代だったため、血族の結束の強さとがめつさが感じられる。鎌倉時代からの400年間は生きるか死ぬかの時代。よく太平の江戸時代に乗り上げたものだと思う。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
短編はいいものだと教えてくれる短編集。切り取った風景、心象が鮮明に浮かび上がってくる。読んだことのないいろんな作家の作品を一気に読めるのもいい。
林芳
「博士の愛した数式」を思い起こさせるような物語。小さな世界の中で小さな愛しさに触れる物語。日々を一所懸命生きるゆえの優しさのある物語。
林芳
プロローグに「私は想像することができるようになった。」と書かれてあるのが、読み始めてすぐに腑に落ちた。津波で自分の存在を証明する家財産、家族を亡くされた方のことを自分に置き換えて想像してみることはとても難しい。想像の範囲を超えているから。けれど避けることができた状況で我が子が亡くなるというこは人として容易に想像することができることだと。そしてこの人たちは我が子の死の哀しみに身を置くことを許されなかった。死のあとに地獄があったという事実に読む側も打ちのめされる。苦しみ怒り虚しさ、そして世間からの謂れなき中傷
林芳
2024/05/14 09:42

本当に起こってはいけない出来事だった。大川小学校以外の震災の話を読んでもいつもこの学校の関係者のことに意識が戻っていくほど、大きな出来事であると思う。

が「ナイス!」と言っています。
林芳
責任感だけでもだめだし、制度が整っているだけでもだめ。2つが車の両輪として回っていかなくてはいけないのだとわかる。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
幻想的だけれど、現実の悲しさが覆う物語。ゴンスは小日向さんなんだな~と思う。小日向さんが願っていた生き方を体現しているのがゴンスだから。ハッピーな終わり方ではない。でも京都の町を舞台にすることで優しさと静けさに包まれている。だから、社会からはじかれている者の辛さが深く心を打つ。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
普段どれだけ防災意識を高め、実践しているかが大切ということを教えてくれている。子どもたちに拍手です。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
どこまで史実に根ざした物語なんだろうと思う。どうもそれほど史実は差し挟まれていないような。もう作者の自由な発想の翼が縦横無尽に広がっている。本当は史実をしっかりと落とし込んだ物語が好みだけれど、これはこれで面白かった。自然や文化の表現は陸奥だと思われる。
林芳
最後20ページほど残して裏表紙のあらすじを読む。「予想不能の結末が待つ、衝撃の物語」と書いてある。それじゃまだ、何転かする訳ねと思う。内容は亡くなった家族の隠された物語を探す旅といったベタな設定になっているので、更なるひねりが欲しいと思った訳で。けれどひねりはそこにはなく、別のところにあったことを最後の最後で気づく。うわっ~。そして何故か最初に宮沢賢治の詩が載っている。透明という共通点から。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
とても面白く読めた。字が大きいのもいい。特に驚かされたのが米澤穂信さん。あとがきを読むとアニメにもなったと書かれてあるが納得。こりゃ若い人たちも読むわと。まずわかりやすい。変わった比喩などは使われていない。発言や動作で登場人物の個性を浮き彫りにして、読む側の共感を導き出す。ちょっと他では見たこともないぐらい卓越している。
が「ナイス!」と言っています。
林芳
湊かなえさんのミステリーは、「優等生な不穏さ」と呼びたいような。1つ1つの言葉が自分の中にあるマス目にぴったりはまり込んで来るような感覚がある。人間標本のイラストも付けられていてなかなか凝った作りになっている。最後は説明に終始している感があってちょっと残念だったけれど、隠微で不穏な雰囲気は自分の好みにぴったり。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/04/22(1163日経過)
記録初日
2021/04/25(1160日経過)
読んだ本
923冊(1日平均0.80冊)
読んだページ
237337ページ(1日平均204ページ)
感想・レビュー
749件(投稿率81.1%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

子どもの頃から本を読むのが好きでした。特に海外の児童文学ものが。

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