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2024年11月の読書メーターまとめ

たくみ
読んだ本
18
読んだページ
5587ページ
感想・レビュー
18
ナイス
227ナイス

2024年11月に読んだ本
18

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たくみ
人気作だけあり全体の構成は面白いのだが、主人公の姫川よりも井岡の方が有能な刑事に見えてしまう。これは妖の華を先に読んだからというのもある。ストロベリーナイトに熱狂する感覚はよくわからない。覚醒剤でも打たれたのかと思っていた。大塚は好きな人物なので末路が悲しかった。あと勝俣は姫川が気に入らないのはわかるのだが、未成年時代の犯罪被害を中傷するのは流石に警察官失格だろう。最後に毒が抜けたようになるが人格が突然変化したようにしか見えない。日下さん可哀想すぎるわ。これ嫌う理由理不尽すぎる。めっちゃいい警察官じゃん。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
18

たくみ
ネタバレ小市民シリーズ最終話。ボンボンショコラまでアニメ放映予定と聞いて先に原作を詠みたくなり入手。現代と三年前の2つのひき逃げ事件について、三年前は小鳩くん入院先野ベッドで、現代は小山内さんが調査をする。三年前の肝となるトリックは想定通りだった。現代の話について、私は当初、小山内さんは事故死していて会うことができないメッセージだけの小山内さんは事故の後遺症で小鳩くんが生み出したもう一つの人格なのかと思っていた。2人は高校を卒業するが小山内は互恵関係を楽しんでいたのでは?と思っていたしその答えが出た感じ。
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たくみ
ネタバレ本作の良さに一般的に犯罪とされるものを見逃すところがある。表立って言う人は少ないが私は犯罪でなくても犯罪よりも重い罪はあると思う。虐めによる自殺に人を追い込む、立件できないだけで人を事故に見せかけて殺す。本作の被害者達もその手の外道なのだし、冷酷に言えば殺されて当たり前の人間達だと思う。その罪をある程度見逃すのは間違いなのか。まあ法律としては良くなかろうが私には悪とは思えないんだよね。事故で処理されているならば見逃せば良い、別にやり返されて当たり前の事をしていると分かったのだから。
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たくみ
ネタバレ本編に仕掛けられたミステリ要素はかなりレベルが高い印象。だからあの話だけ名前があんな風になっているのかと。自分を助けてくれた恩人の優しさを若い世代に返していく、綺麗事と言って捨てるのは誰でもできる。失礼だが昭和世代はそういう人間ばかりだった。負の感情を若い世代、立場の低い、弱いものへ向けない。これも言葉では簡単だが結構しんどい。でもできる人になりたい。だが星野のような糞女は被害者の意図とは別に裁かれ排除される社会であるべきだ。終始こいつを殺してやりたくなる。自分の子が同じ事をされたら星野を殺すし親も殺す。
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たくみ
ネタバレシンプルに良い物語として楽しめる作品。主人公の長年の葛藤とその真相、2人の崩れていく脳を持つ若い女性の愛情と優しさ。散々、この病院は患者のためなら何でもやると言っているので本作に仕掛けられたトリックは容易に推理できた。最後に描かれた場面はタイトルの意味を回収し美しく物語の幕を閉じる。良い面がある反面、女性キャラがアニメキャラみたいな薄さや軽さ、男に都合の良い美女に囲まれる主人公の構図はかなりマイナス。女性を上手く描ければ更に本作は良くなったと思う。医療面は重いが他はライトなのでアンバランスにも感じる。
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たくみ
前作はガンテツが不快すぎて見るに堪えなかった。卑しくも警察官が未成年時代の犯罪被害を揶揄するとかその一言で懲戒免職にしろと私は思う。違法捜査とかどうでもいい。対して日下さんの素晴らしさよ。日下さんの部下になりたい。姫川の日下嫌いは理不尽過ぎる理由だし日下さん本人は悩みながらも家族を思い、冤罪でないなら有罪製造機なんて刑事には名誉でいかないあだ名で呼ばれる人、そしてフェアだし感覚に依存しない振る舞いは冤罪から遠いと思う。事件自体は予想通りの内容だった。下衆野郎にも悲しんでくれる人を与える物語はある意味深い。
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たくみ
著者の作風の中で元気が貰える系統の作品がある。本作はその代表といえる内容。自分の両親、自分の家族との間で悩み、最終的には家族も実家の農業も守りたいという欲張りな選択をするが、その悩みの過程や努力が素晴らしくハッピーエンドにもご都合的なものを感じないところも良い。間に挟まれるパーツモデルの話が興味深かった。あまり知らない職業だったけど読んだあと調べてみる面白さもあり、さすが元広告代理店だなぁ友感じる。コロナ前の作品だけどコロナから仕事はどこでもできる、になったよなぁ。
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たくみ
叙述トリックものはトリックに注力しすぎてこの手の話は物語が疎かになりがち。対して本作の素晴らしさはその物語面の完成度の高さにあると思う。物語まで含めて最高の叙述トリックは「慟哭」だと思うけれど、本作はそれに見劣りをしないくらいに構成が素晴らしく、また読後感を良い意味で裏切られる。騙されて良かった、と思える叙述トリックは本作が随一だと思う。
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たくみ
これは私小説なのかな?と思わせることが多い短編集。全般的に薄暗い雰囲気が漂う作品が多い印象。共感できる部分も多い。
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たくみ
こういう歪みを持った男って物語ではモテるけど現実は結構キモい奴で終わりそう。植物を偏愛している男とその周囲の人達の物語。発展途上国で子供の頃育ったせいか人を外側から観る冷めた感覚を持っている。なんか分かる気がする。外側から来てイマイチ周囲と距離を縮められないとこうなる。まあ社会人としては問題ない程度の付き合いができればそれでいいとも思うが。最後には彼のガーデンから抜け出すのかな?
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たくみ
ネタバレ主題の鬼の鳴き声はなんかこれまでの著者のテイストというより東野圭吾さんのガリレオシリーズ、伊予原新さんの小説のような感じだった。まあ真相はそんなもんだろうけど、既往症があれば爆音が人を殺すことはあり得るとも思う。特に心疾患ならば。メインは田舎、昭和はとにかくクソって話で滅ぶべき場所は滅ぶべくして消えていくのは仕方がないのだろうと私は思う。そして語り部の父親の死について。まあこれは分かりやすい。他の人の死因が明確でないのに父親だけは溺死。死因が見えないから祟りだったわけだ。真相はまあありそうだよね。
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たくみ
ネタバレ小説家さんはその名作を作り上げるまでの過程を見るのが楽しいのだが、本作もそんな過程の一作だと感じる。色々な人が指摘しているが犬と主人公が戦い分かり合うとか熊や犬の主観的な語り部としてのパートはリアリティが薄く漫画であれば良いが小説としては微妙である。ただそれを差し引いても自然の過酷さや真なる野生の前に人間社会でなんちゃって野生を誇っていた父親があっけなく肉として食われる様等は著者のこれから先に書いていく力作に通ずるものがある。個人的には主人公と父親の確執となった出来事が結構好き。
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たくみ
森野と神田が大好きなので本作も勿論読む。2人の話ではあるが2人の周囲にいた人達から見た2人の話、この構成がやはりうまく、これまでにない2人をうまく描いている。momentのときには感じられなかった関係性、というかこいつらもたもたし過ぎだろとは思うが、それもwillの結末を知っているのでイライラせずに読めるのも良い。好きなエピソードは鬱になってしまったアネゴ先輩のエピソード。鬱に至る過程が先輩の善良さに由来するものである点が真に迫るものがあり素晴らしい。この話の森野の優しさも大好き。
が「ナイス!」と言っています。
たくみ
人気作だけあり全体の構成は面白いのだが、主人公の姫川よりも井岡の方が有能な刑事に見えてしまう。これは妖の華を先に読んだからというのもある。ストロベリーナイトに熱狂する感覚はよくわからない。覚醒剤でも打たれたのかと思っていた。大塚は好きな人物なので末路が悲しかった。あと勝俣は姫川が気に入らないのはわかるのだが、未成年時代の犯罪被害を中傷するのは流石に警察官失格だろう。最後に毒が抜けたようになるが人格が突然変化したようにしか見えない。日下さん可哀想すぎるわ。これ嫌う理由理不尽すぎる。めっちゃいい警察官じゃん。
が「ナイス!」と言っています。
たくみ
序盤はバンドマンならではの視点が十分に入り、著者ならではの作品だと感じた。チケット転売に対する考え、確かにそんな見方もある。そして転売屋がアーティストの利益に供与するのであればファンの中には転売による価格高騰を受け入れ購入する人も出てくるだろうと思える。ファンにとってはアーティストに金を払いたい、転売屋だけが儲けることが気に入らないのだから。でも後半の無観客ライブの話からは意味がわからなくなり尻窄みに終わった印象。最初の熱を最後まで継続できたなら芥川賞受賞もあったのではと思う。
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たくみ
ネタバレ前作の悪い点は余談が多すぎたところだが、本作はそれが大幅に改善されており素晴らしい。書きたいことをすべて書くのではなく、上手く伏線回収もしているし、注意深く読むとわかってくる要素も多い。物語が進んできてある誤解が生じたことにより、事件を複雑化させるがその誤解は確かに十分ありえる話でうまく作られている。犯人がやった死体の隠し方等も無理のない方法であり読んでいてもしかすると、と思っていたがその通りだった。シリーズ物でもう一作あるらしいので読んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。
たくみ
家族をテーマにした短編集だが、よくここまでのバリエーションを揃えられると感心する。そしてどれも読んでいて楽しく、ハラハラする。家族と言えど普通ではない形だが、普通でなくともそれぞれの家族なりの愛情が描かれており、4つの短編はどれも魅力的な作品であった。
が「ナイス!」と言っています。
たくみ
理想として自分の頭の中にいた、かつて亡くなったと思っていた友人が生きていたが、頭の中で作り上げた友人と現実のギャップに悩む。理想化された都合のいい存在は誰もが作り上げがちなもの。でも現実にいる存在は都合のいいものではない。なんか理想の結婚と現実に悩むような内容とも似たものを感じる。
が「ナイス!」と言っています。
たくみ
ネタバレ「大人が子どもに勧めるような本は書かない」を公言する辻村さんには申し訳ないのだが、子どもに読んで欲しいエッセイ集NO1が本著。では子ども向けで大人が読んでも楽しめないなんてことはなく、大人が読んでも胸に来るものがある本当に素晴らしいエッセイ集。小学校高学年〜中学生くらいに、読書に興味がある子どもにプレゼントするのに最適。これが上は80代、下は6歳からファンレターが来るベストセラー作家の実力だと思う。話は変わるがWeb会議キノコ本の話は「この夏の星を見る」を読んだ人には楽しめる。実話が元だったとは。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/08/02(4875日経過)
記録初日
2007/05/09(6421日経過)
読んだ本
1548冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
478938ページ(1日平均74ページ)
感想・レビュー
1532件(投稿率99.0%)
本棚
26棚
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