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2024年10月の読書メーターまとめ

ジャケット君
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感想・レビュー
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50ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月のお気に入り登録
4

  • 榊原 香織
  • 不眠症
  • くまパワー
  • 鵜殿篤

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 榊原 香織

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ジャケット君
全体主義、深まると、反知性主義。深まると、メディア消費。という構造的な社会だった。人文科学のような、役に立たねぇよ、文系不要論!みたいな、不要と唱える。これはある意味、文系不要論SFでもあるのでは?メディア消費。今生きている俺たちの世界に当てはまっている、というか鏡の現し世そのままである。人が頭でものを考えなくなった。俺は以前こういう考えを持っていた。【人が、頭で考えないようになったのは、本を読まないからだ。という主張は極端で短絡的だとしかいいようがない。本を読まないと代わりにネット依存をする。そういう高
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

ジャケット君

戸田山和久先生が大学の学修で使えと言われて、買った類語辞典は今、ふて寝する用の枕になっています

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2024年10月の感想・レビュー一覧
11

ジャケット君
全体主義、深まると、反知性主義。深まると、メディア消費。という構造的な社会だった。人文科学のような、役に立たねぇよ、文系不要論!みたいな、不要と唱える。これはある意味、文系不要論SFでもあるのでは?メディア消費。今生きている俺たちの世界に当てはまっている、というか鏡の現し世そのままである。人が頭でものを考えなくなった。俺は以前こういう考えを持っていた。【人が、頭で考えないようになったのは、本を読まないからだ。という主張は極端で短絡的だとしかいいようがない。本を読まないと代わりにネット依存をする。そういう高
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ジャケット君
国際政治学理論をすげぇ分かりやすく。3章の理論分類はざっくりだった主にコンストラクティビズムが。けど紺くらいでいいと思う。安全保障やレジーム、貧困問題や環境、エネルギー、経済など他分野の学問と提携している構造的な学問分野なのだなと感じた。今、多くの国際レジームが存在し世界の諸問題を解決するため、議論を通じ政策を施行している。戦後から人類ひとりひとりの平等という壮大なスケールの目標を打ち立てた。歴史と関与している国際問題が多く存在し、先進国は義務として動いている。国際公務員はこんなことしてんのね
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ジャケット君
弓山先生は火7の授業の受講者だから。中島岳志さんは東京裁判の判事を調べていくうちに出会った。そんな動機で読んだ。池上彰以外は読んだ。平成に起きた事件や若者、雰囲気、政治経済の変化から社会を社会学の観点から分析。共通して宗教を軸に据えつつ考察している。上田さんは仏教徒なんだなと感じる文章。中島さんは新聞記者が好みそうな右派やら左派やら現代政治学の観点から。弓山先生はスピリチュアルケアから。面白いね。俺にとっての平成なんてパターナリズムに従属して何も考えていなかった中学生時代だったからむしろそんな社会だったん
ジャケット君
2024/10/24 02:26

だ。と新鮮だった。本書で若者が平成に煩悶していたことが自分にとっては令和になってからだった。ふと、旧東工大のリベラルアーツ学部をネットで調べてみる。内部に強烈なアンチがいましたねぇ。東工大にリベラルが設置した経緯、本当に東工大に必要なのか管轄の問題が疑問視されている。科学と宗教。その対立に長い歴史を感じる。上田さんの論考を見る限り、高学歴理系エリート予備軍にこそ人文科学の教養を身に着け科学を正しく使う素養を身に着けてほしいという切実な願いが込められている。たしかに政治の右翼左翼、ジャーナリスト、新興宗教、

ジャケット君
2024/10/24 02:30

ほんわかした実体のない社会学は新興宗教の教義のそれに似てうさん臭さは絶対ある。けど科学的用法でつかみにくい【雰囲気】を学術的に解明しようとする試みは何らかの形で取り組まなければならないとも思う。生きてて漠然とした満たされなさを感じている人間関係が希薄な陰キャさんには(あえて差別用語を使います)、なんらかのきっかけになるよいい。

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ジャケット君
著者は、慶応大学を卒業後、フランス・リヨン第三大学大学院にて国際政治学を専攻する。修士号は取らなかったのだろうか。本職がジャーナリストということもあり、フランスの現代の外交思想に詳しく、出自の影響もあってかフランス語の読解が堪能である。いわゆるフランスに関する在野の調査者としては評価できる。ベルナール判事についての叙述は歴史学的でなくジャーナリズム的大衆的、天声人語っぽい文調に辟易したが、東京裁判の研究者があまりフランス判事、検察官について研究していない中そこに目を付けたのはなかなかいい選択だと思う。何よ
ジャケット君
2024/10/17 14:01

りも自分の足でフランスの公文書を渉猟しようとしたことは評価できる。フランスの一級史料を閲覧することは独自の規則の中で困難だったことが研究されていない原因だったらしい。東京裁判研究の中で、パル判事の判決書が注目されがちだが、ベルナール判事の意見書は研究としてあまり触れられていない印象だ。パルやレーリンクよりも独立性のある態度だった。ドラマ東京裁判で、ベルナール判事は、自然法に立脚した判決を重視したり、日本の植民地政策は自信が植民地裁判所の検事また裁判官だったため、批判せず擁護した。学生時代、神学を諦め、

ジャケット君
2024/10/17 14:06

法学に進んだり、自由フランス政府に所属したりエピソードが満載。実際にベルナール判事の息子にインタビューをしているので本書は唯一無二の性格がある。『再論東京裁判』でベルナール判事に関する章を読んだが、判決や文書から考察するという内容であり、実証的ではあった。しかしこのジャーナリストはオーラルヒストリーを駆使している。

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ジャケット君
戸田山和久格言集 『大学で学ぶことの君にとっての意味をあらかじめ進んで決めておくことはできないということだ。大学出の学びがキミにとって意味あるものになるかどうかは、キミがどういう人か、大学でどう過ごすか、誰にたまたま出会うか、大学を出た後の世の中がどうであるかによってかわってしまう(中略)だから私に言えるのは、無理して真で大学に行く必要はないかもしれないけど、その余裕があるならぜひ行きたまえ、ということだ。無責任でごめんね。』 『君が大学で学ぶことの国家にとっての意味。安価で良質な労働力を生み出すこと。
ジャケット君
2024/10/15 14:23

大学によってはこれに、イノベーションをバンバン生み出す人材を生産することが加わる。こういう人たちが一定数いないと、国力は低下しちゃうからね。大学教育の受益者は君じゃない、お国なのだ。』 『サルとヒトが差を生み出したのは、人が文化を持っているからだ。しかしここでヤバいのは、自然と文化と言った二分法にはまることだ。で、前者は理科系の領分、後者をやるのが文系って考えてしまうとさらにヤバい。そうならないためには、鍵となる情報という概念だ。人は遺伝以外に世代間情報伝達のため遺伝以外のチャンネルを発達させてきた。』

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ジャケット君
21歳で阿部謹也デビュー。ちと遅かったか。刑吏という古風な表現にイメージされるのはサディストだ。現在でいう公務員刑務官だ。爪をはがし苦悶の表情を浮かべる受刑者に興奮しておっ勃つ変態像をフィクションで見てきた。じゃあ実際のヨーロッパの刑吏は?という社会史である。社会史は80年代に流行ったそうな。もはや民俗学でいいのでは?と思ったが読み進めてくうちになるほど民俗学だけでは管轄外だとも感じた。刑吏について調べることは刑法制史を調べるのと同義だ。まず、刑吏の生活史を紐解くと、賤民というヒエラルキーであった。
ジャケット君
2024/10/11 18:44

復させての繰り返し。当時、民の間では、医学部を出た医者より刑吏が施す治療の方が頼りにされていたという。当時の医学では、解剖が宗教的なタブーであり外科手術はすすんでいなかった。刑吏は拷問や処刑を通じて人体の事を知り尽くしていたため、骨折などの治療は適任だった。最後にフランツシュミットが遺した刑吏日記。これを読んでみたい。本書はドイツをフィールドとしているが都市国家が濫立しているご時世で刑吏の扱われ方程度の差があった。なかでもシュミッツは好待遇であったという。退職の年齢になったとき、王に賤民としての地位から普

ジャケット君
2024/10/11 18:48

通身分にしてくれと懇願したら推薦状まで書いてもらい夢はかなった。彼は人情味ある性格で、拷問する時も、苦痛を和らげるために慰みの冗談を言い、処刑の行列に連なった囚人におどけた冗談を言って気を紛らせた。まさに最初に感じたイメージ像と違う事例もあった。晩年は外科医として一生を終えたので教養もあった。

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ジャケット君
インド思想史の授業のため入門書に手を出した。中世のインドの宗教史は面白い。中世の頃からカースト制度の不可触民ないし低カーストは自らの差別的立場に納得いかず何らかの形で抗議をしている。ヒンドゥー教のほかにイスラム教やその他宗教が混在しているのも伝統的な差別から脱したいからと浅い考察を一つまみ。近代におけるイギリスの先進的な近代文明と触れその合理的思想を取り入れヒンドゥーと和合していくか、保守的な排外運動に熱するか。近代の思想家、運動家はどういう理論で多くの思惟をまとめあげるか試されていたのだろう。(次へ→)
ジャケット君
2024/10/09 20:17

ヒンドゥー教にも派閥があるが熾烈な差別意識はない。大きく分けて一元論、二元論、多元論とある。授業のリアぺで世界は多元論で構築されているヴァイシェーシカ派の立場をとってごまかしたが、現代の潮流としては一元論もしくわ不二一元論が大きいと感じた。普遍、アートマン、ブラフマン、霊魂、有の思想、実在、認識。ふえぇ・・・頭いっぱいだよぉ・・・

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ジャケット君
ネタバレなんとただの江ノ島盾子史だった。『人類史上最大最悪な絶望的事件』を知るための背景を主題に描かれる物語だったが、音無さんの非記憶性質、江ノ島盾子(戦刃むくろ)の支離滅裂な冷める絶望コント、助走のないグロ描写でいまいち理解できなかった。絶望編で十分だろう。音無さんが江ノ島盾子だったのは分かったが松田君とは幼馴染で松田君は最初から正体を知っていたのか、そこが疑問である。都合にいい時に江ノ島になったり音無になったりとご都合主義だなと感じる。刊行時は2011年だったよな・・2もまだ発売されていないとは思うが、当時の
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ジャケット君
9割読みました。国際刑事法を読むためのウォーミングアップとして三省堂はじめての法学シリーズを読ませてもらった。犯罪として裁かれるべき問題を論理的に学説を紹介し構成要件該当性を参照した内容でかつ平易な文章は無学から始めた私にとって良質な教科書だった。購入し本棚においてもいいくらい。特に感銘を受けたのは生命の決定権の13章である。今まで数え切れないくらい希死念慮を脳で再生してきたが自殺について法的な観点から解説してくれた。自殺を犯罪化できないのは死んだ人を罪に問うことはできようがないからであるという単純明快な
ジャケット君
2024/10/03 03:13

導きは哲学でした。ヨーロッパ中世では自殺した遺体を損壊して量刑ということがあったが。自殺者に第三者が関与するのは幇助、教唆、承諾殺人やら嘱託殺人やら明文化されている。その他コンスピラシー、背任、緊急避難、偽造と詐欺、暴行、強盗、責任能力など目を通した。

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ジャケット君
日本の東京裁判研究の第一人者なんじゃないか。その基盤、先駆者は粟屋氏ということにしておこう。ドラマ東京裁判を何十回見た身としては足りない知識を補完してくれるし、ドラマロスで虚無感になるのを慰めるべくアンソロジーに手を出す心境。「読んだ」と言ってもこれからももっとじっくり読む。日暮氏は帝京大学教授で、立教で法学士、立教の大学院で歴史学修士、学習院で政治学博士号を取得していて、歴史を創る国際刑事裁判であった東京裁判を研究するにふさわしい武器を備えているといえるだろう。なんだろう…受験しに行ったぶりに潜りに行こ
ジャケット君
2024/10/03 02:52

うかな…歴史学の発展はそもそも実証的に史料を読み解いていき専門的な訓練(つまらない苦行)が施される。「司馬遼太郎ぶっ◯す」とまで管巻いてるほどポップなストーリーフィクションを毛嫌いする歴史学者がほとんどである。ただ、東京裁判の舞台では判事が11カ国から選出され、長期化し判事団の対立が激化した。フィクションを凌駕する展開になっていたのが事実であり、なにもかもフィクションを見て知的好奇心を満たすため学問領域に足を踏み入れる史学科劣等生のワシがハマらないわけない。ドラマで問題点を抽出し歴史考証者の著者を漁るのは

ジャケット君
2024/10/03 02:54

退屈しないだろう。まだ日本の訴追事象、法哲学、判事の思想バックグラウンド、昭和史などなどの調べがおざなりである。精進します。

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ジャケット君
イギリスはインドの文明を『野蛮』とみなす理論を構築した。支配を正当化するための準備である。しかしながら、ヒンドゥー慣習は不可触民にも女性にも差別した準拠があり理性に従えば野蛮とみなされるのはやむなしだ。ジェンダーにおいては、ヒンドゥー教は日本の伝統慣習よりもひどい家父長制であった。サティーを代表とする。イギリスがインドに教育機関を設けていくうちに政治的にも女性の社会進出が都合がよく女性学校を設けた。社会変動の中でガンジーは寡婦となる女性を尊敬し女性が進出することをガンジーのイデオロギーではよいものだった。
ジャケット君
2024/10/02 18:10

なによりもインドとイギリスの支配関係を調べるうえで、『インド人がイギリスの支配を拒絶しインド人のためのナショナリズムを高揚させている』という表象構図を前提としてはいけない。インド人というのが主語が強い。既存のインド社会に嫌悪感を示すインド女性や、ヒンドゥー教とイスラム教徒の対立、エリート知識人が複雑に合わさって【イギリス対インド】という単純な対立でもない。(教科書的おおざっぱなくくりなら良し)

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/05/23(1281日経過)
記録初日
2021/09/30(1151日経過)
読んだ本
148冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
42521ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
147件(投稿率99.3%)
本棚
0棚
性別
職業
大学生
自己紹介

大学生文学部史学科。ひとさまに見せる文章では書いてません。こころに浮かんだことを発露してます。

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