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2024年4月の読書メーターまとめ

テトラポッド
読んだ本
10
読んだページ
3769ページ
感想・レビュー
10
ナイス
104ナイス

2024年4月に読んだ本
10

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

テトラポッド
ネタバレ皮剥ぎボリスの圧倒的な悪役感のある言葉に背筋が凍った。「気の毒だが君は私の呪いを抱えて故郷に戻ることになる」「私は君を殺さないよ。でもそれは好意からではない」…勝ったと思ったら罠だったみたいな展開は漫画や小説では普通のこと。だがこのボリスの氷のような呪いの言葉は「普通」と流せない存在感を放つ。クミコを巡る話よりも間宮中尉の話の方が好きだったかも。最後のクミコの手紙を読んでいる時、頭の中でずっとボリスの言葉が響いていた。「ただ単に君には私を殺すことはできないんだ」。ねじまき鳥って結局何だったんだろ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
10

テトラポッド
ネタバレお勉強。日本の図書館もこの本が書かれた当時に比べれば進歩したとは思うが、それでもまだNY図書館には追いつけていない。書店でバイトしていて「その質問、書店じゃなくて図書館に聞いた方がいいのに…」と思うことがたまにある。もっと図書館の存在感を出せるようにする工夫・企画が必要だと思う。武蔵野プレイスみたいに市民の生活の中心になっている図書館がもっと増えればなぁ。
テトラポッド
ネタバレ後輩から借りた。読みづらそうと覚悟してたけど、思ってたより読みやすかった。トリックとかはそこまで意外性はないし、それありかよと思うところはあるが、戦前のミステリ黎明期に書かれたものとしては非常に高レベルで面白いものだった。ルルタビーユの不思議な言葉とその真相が明かされる過程がお気に入り。「こうなったら牛肉を食べるしかない」「犯人の名前は六時半になるまで申しあげることができません」。それにしてもこの犯人、めちゃくちゃ頑張ってんなぁ。あとなんで部屋黄色いの?笑
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テトラポッド
ネタバレ横溝正史特集で獄門島の前日譚があると知ったので、読んでみた。登場人物に「鬼頭」という名前の人がいたので「もしかしてこの人獄門島の関係者!?」と心躍らせたが、残念ながら他人でした。最近読んだ横溝正史の作品の中では1番好みだったかも。面白かった。やっぱり「百日紅の下にて」がイチオシ。こうしてみると確かに谷崎の影響受けてるなぁ。
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テトラポッド
ネタバレ横溝正史が谷崎潤一郎の『途上』を絶賛していたというのを知り、これは読まねばと思い手に取った。『私』が書かれたのが「あの作品」の5年前というのが衝撃だった。期待していた『途上』は残念ながら自分の趣味には合わなかった。プロバビリティの犯罪、なんか好きじゃないんだよなぁ。お気に入りは『白昼鬼語』。めちゃくちゃ夜の話じゃんとか思ってたけどそういうことね。ドキドキしながら読んだ。
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テトラポッド
ネタバレ皮剥ぎボリスの圧倒的な悪役感のある言葉に背筋が凍った。「気の毒だが君は私の呪いを抱えて故郷に戻ることになる」「私は君を殺さないよ。でもそれは好意からではない」…勝ったと思ったら罠だったみたいな展開は漫画や小説では普通のこと。だがこのボリスの氷のような呪いの言葉は「普通」と流せない存在感を放つ。クミコを巡る話よりも間宮中尉の話の方が好きだったかも。最後のクミコの手紙を読んでいる時、頭の中でずっとボリスの言葉が響いていた。「ただ単に君には私を殺すことはできないんだ」。ねじまき鳥って結局何だったんだろ。
が「ナイス!」と言っています。
テトラポッド
ネタバレグイグイ読み進めた。それにしても村上春樹は北海道好きだなぁ。なんかことあるごとにみんな北海道来るイメージ。北海道の地名出ると嬉しくなる。あとスパゲッティ食べたくなる。〔何かを切ったり炒めたりするのは悪くなかった。そこにはたしかな手応えがあり、音があり、匂いがある。〕〔良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです〕
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テトラポッド
ネタバレなんとなくファンタジーを想定していたけど違うっぽい?枯井戸の場面が印象的。皮剥よりもこっちの方がゾッとする。続きが気になる。
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テトラポッド
ネタバレずっと読もうと思っていた一冊。国立西洋美術館の土台となった松方コレクションはどのような経緯で集められ守られたのか。今作は自分が見たことある絵が多く登場し、他の原田マハのアート作品よりもスマホで調べる時間は少なめだった気がする。この作品に限らずだが、原田マハのアート関係の作品は「絵が好き!!」という情熱に満ち溢れた登場人物が多く、そういった一途に情熱を貫き通す困難と尊さが描かれており勇気づけられる。絵に関しては素人だし、「これは誰にも負けない」なんて言えるものも何もないけど、この一途さにずっと憧れている。
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テトラポッド
ネタバレ読んだことある作品がほとんどだが、未読のものもちらほら。高校の頃同級生におすすめされた「赤い部屋」を読むのが楽しみだった。明智小五郎が出てこない作品の方が好み。
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テトラポッド
ネタバレ2024年度1冊目は春らしいタイトルのものを。中身はドロドロで春らしさ・爽やかさとは真逆だが。自分が1番苦手な鉄道アリバイトリックもので、読んでいて頭がこんがらがった。『黒いトランク』もめちゃくちゃ苦労したんだよなぁ。由利先生と三津木君のコンビは結構好き。途中登場した等々力警部ってあの等々力警部…?期待していた程ではなかったかな…。先日買ったばかりの別冊太陽の横溝正史特集を思い出しながら読んだ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2021/06/12(1057日経過)
記録初日
2021/06/12(1057日経過)
読んだ本
415冊(1日平均0.39冊)
読んだページ
149377ページ(1日平均141ページ)
感想・レビュー
313件(投稿率75.4%)
本棚
3棚
性別
年齢
21歳
職業
大学生
自己紹介

 はやみねかおるの「夢水清志郎シリーズ」でミステリーに興味を持ち、試しに読んでみた『悪魔の手毬唄』で決定的に「赤い夢の住人」に。一番好きな作家は恩田陸で、好きな作品は『麦の海に沈む果実』『蛇行する川のほとり』『六番目の小夜子』などなど…。他によく読む作家は米澤穂信や河野裕、横溝正史。"ロマン>現実"派ゆえに、どっちかって言うと警察モノよりも、孤島!見立て!謎の伝承!といったバリバリの探偵本格モノが好きです。「読めるだけ読む、読みたいものを読む、読むべきものも読む」を目標に読書ライフを送っております。
 図書館司書を目指しています。
 [人生は旅に似ていて、旅は本に似ている。はじめと終わりがあって、そこから出てくるとほんの少し別の人間になっている。]恩田陸『土曜日は灰色の馬』より

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