ネタバレ雄町哲郎は京都の街中の病院に勤める内科医。妹が亡くなり１人残された甥を引き取り暮らすために大学病院を辞め越してきたのだ。かつては凄腕の将来を嘱望された先生だが今は往診もするし終末期の患者も診る。一人一人に向き合った診療は患者から信頼されている。彼の本棚には哲学者のスピノザがある。神は自然とともにあるのか。雄町先生も避けられない患者の死を前に心のケアを大切にしている。人様の世話にならねぇと生活保護を拒否し少ないお金で治療を続けた辻󠄀さん。亡くなった後持っていた免許証には「先生ありがとう」と書かれていた。

ネタバレ事件は昭和59年に遡る。状況証拠から九分九厘犯人と思われる時の取調べは過酷を極める。机を叩く、椅子を蹴る。耳元て大声で怒鳴りつける。２人一組で３交代。精神的に追い詰められる様子がリアルで苦しい。若き刑事の渡瀬は取調べ方法に疑問があった。その後別件で逮捕した犯人が真犯人と判明。冤罪の彼は既に自殺していた。自分が殺したんだ。真犯人をあげることは当時の仲間、署長、検事、裁判長まで敵にまわすことだ。闇夜に襲われ証拠を奪われそうになる。正義とは何か。保身にはしる者、命をかけて正義をまっとうする者の矜持。骨太の作品。

ネタバレ安倍元総理暗殺事件は理解に苦しむことが多い。①手術した奈良県立医大の先生と翌日の警察発表との相違②遺体から銃弾が見つからなかった③現場検証は５日後④演説会場は前日に警備に不適な西大寺駅前に変更されたこと。⑥無線で連絡を受けた警察官、SPが動き後方をガラ空きにしたことなど到底理解できないことが多い。自民党内部、警察内部にも協力者がいたとしか考えられないこともある。この本はフィクションだが、消えた銃弾について一つの回答がある。それでも現場検証は遅く遺体埋葬が早かったのは証拠隠滅と疑いたくなる。真相が知りたい。

ネタバレ全4巻中の2巻目である。 起承転結で言えば「承」である。 楽毅の父は戦で亡くなり、祖国中山は国土の大半を失った。 趙の侵略はとどまるところを知らず祖国の臣は何も方策を講じず楽毅を疎んじ続ける。活路をどこに見出したら良いのか。 不朽の名言がある 「王必ず士を得んと欲すれば 　　まず、隗(かい)よりはじめよ」 　(王が賢志をどうしても招きたいと欲しているなら 　この郭隗にまずお仕えなさい。そうすれば隗より賢い者が千里を、遠しとせずにやってきましょう。) 　　３巻は起承転結の「転」。ワクワクする。

ネタバレ雄町哲郎は京都の街中の病院に勤める内科医。妹が亡くなり１人残された甥を引き取り暮らすために大学病院を辞め越してきたのだ。かつては凄腕の将来を嘱望された先生だが今は往診もするし終末期の患者も診る。一人一人に向き合った診療は患者から信頼されている。彼の本棚には哲学者のスピノザがある。神は自然とともにあるのか。雄町先生も避けられない患者の死を前に心のケアを大切にしている。人様の世話にならねぇと生活保護を拒否し少ないお金で治療を続けた辻󠄀さん。亡くなった後持っていた免許証には「先生ありがとう」と書かれていた。